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日本からの声で進化!部材価格高騰でも妥協しない法人向けエントリーノート「Dell Pro Essential 14/15」

デル・テクノロジーズ レベニューオペレーション統括本部 クライアント・ソリューションズ プロダクトマーケティング部 フィールドプロダクトマネージャー アドバイザーの尾島さつき氏

 「Dell Pro Essential」は、かつての「Vostro」の系譜を継ぐ小規模事業者向けのビジネスノートPCだ。一般的なエントリーモデルにありがちな「コスト削減のための品質や性能の犠牲」を廃し、NPUによるAI対応やMILスペック準拠の堅牢性、持ち運びに適した薄型軽量化など、現場の生産性を損なわない機能を凝縮しているのが大きな特徴となる。

 特に注視すべきは、有線LANポートの維持や満員電車を想定した耐久性向上など、日本のユーザーの生の声がグローバルの開発チームへ色濃く反映されている点だ。部材高騰が続く中で、なぜこれほど妥協のないコストパフォーマンスと信頼性を両立できたのか?

 Dell Proシリーズを担当するデル・テクノロジーズの尾島さつき氏に、その開発思想と実力について話を聞いた。

日本市場の声を聞き、生産性を下げることがないよう開発

 デルの法人向けノートPC「Dell Pro Essential」シリーズは、それまでの「Vostro」の後継ブランドだ。Vostroシリーズ同様、IT部門や調達部門を持たない小規模事業者に向けて、ビジネス用途のパフォーマンスとセキュリティ、管理性を手頃な価格で提供する、コストパフォーマンス重視のシリーズとして位置付けられている。2025年8月にシリーズ第1弾となる第1世代が発売され、今回投入されたのが第3世代だ。

第3世代のDell Pro Essential 14

 デルは、2025年に実施したブランド再編で、法人向けPCは「Dell Pro」にブランドを統一。それに伴い従来のVostroはブランドとしては消滅した。しかし、Vostroがターゲットとしていたスモールビジネス向け製品は引き続き需要が強く、その需要に応えるべく「Dell Pro Essential」シリーズが誕生することになったという。

 Dell Pro Essentialシリーズでは、コストパフォーマンスを追求しつつも、価格を下げるためにスペックや品質を落とすことだけは避けて開発しているという。

 「コストパフォーマンスを追求した製品は、価格を抑えるために品質を落としているというイメージがあると思います。しかし我々は『価格を抑えるために、お客様の生産性を下げること』は考えていません。

 Dell Pro Essentialシリーズではコストを下げつつも、お客様が求める機能や品質をしっかり確保できるように開発しています」(尾島氏)。

 そのため、調査会社の市場調査の結果の分析に加えて、営業担当者が顧客から直接伝えられた要望や、展示会で来場者と会話して得られた「現場の生の声」を開発チームに伝えることで、顧客の要望を満たす製品開発に活かしているという。

 デルの開発部隊はアメリカを拠点としているため、尾島氏が所属する日本のプロダクトマーケティング部の担当者は、そういった声がアメリカの開発部隊に届くよう繰り返し要望を伝えている。

 特に本国開発チームスタッフが日本を訪れた際には、ノートPCが持ち運ばれる日本の満員の通勤電車を体験してもらったり、家電量販店を案内して競合製品との比較を行ないながら日本PC市場の実情について知ってもらうという。

 実際に最新のDell Pro Essential 14/15では、従来モデルからボディが11%薄型化されるとともに重量が9~16%軽量化された。車社会の米国ではそこまで軽量化が重視されない中、これは日本市場の要望が伝わった結果だという。

 グローバル市場では求められることが少なくなっているという有線LANポートを搭載している点も同様。日本では、金融機関や官公庁を中心として、セキュリティや管理の観点からネットワーク環境を変えたくないという意向から、有線LANのニーズが根強く残っている。

 ワールドワイドに展開しながらも、Dell Pro Essentialについてデルが日本市場を重視しているということがよく分かる。

左が旧世代モデル、右が最新モデル。薄型化されている
国内でニーズが根強い有線LANポート搭載モデルもある(Intelモデルのみ)

薄型・軽量化や堅牢性、ディスプレイ開閉構造を強化

 Dell Pro Essential 14/15新モデルでは、本体を薄型軽量化しながらも堅牢性を強化。米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」(通称MILスペック)に準拠する17種類の耐久性テストを実施し、高い堅牢性を確認しているという。

 「お客様がMILスペックにどれだけ準拠しているのかを入札要件にしている場合もありますが、そこまで具体的でなくても、高耐久性への要望は強いです。ですので我々は、お客様に安心していただけるように、第三者機関による検証でMILスペック準拠の堅牢性を確認し認証を受けています」(尾島氏)。

 この堅牢性強化という点についても、日本からのフィードバックが反映されたものだという。
 ディスプレイも強化されている。従来モデルでは135度までしか開かなかったのに対し、新モデルでは180度まで開けるよう改良した。対面で画面を見せるときなどの利便性が高まるとともに、無理にディスプレイを開こうとしてヒンジが破損するリスクも低減し、より安心して利用できるようになっている。

新モデル(左)はディスプレイが180度開く

 外から見えづらい部分での強化点が、底面吸気口だ。

 「プロセッサの性能を最大限引き出すには冷却性能が重要です。そして冷却性能に直結するのが空気の流れです。Dell Pro Essential 14/15新モデルでは底面の吸気口を上位のプレミアムモデル同様にメッシュ状にしています。これによってホコリの吸入を低減して冷却能力の低下によるパフォーマンス低下や熱暴走の発生を防いでいます」(尾島氏)。

旧モデル(左)と新モデル(右)の底面吸気口の違い

 質感の高さも特徴の1つだろう。一般的にコストパフォーマンス重視のノートPCは、ボディの質感がおざなりで、安そうという印象が伝わってくるものが少なくない。

 それに対しDell Pro Essential 14/15新モデルは、再生プラスチック素材ながら、金属素材採用の上位モデルと遜色のない上質な仕上げが施されている。

 本体色はプラチナシルバーとセレスティアルブルーの2色をラインナップしている。近年、ビジネスPCでも質感やデザイン性を重視されることが増えてきているとのことで、「お客様の選択肢を広げるという意味でも重要な部分」(尾島氏)として2色展開を実現したそうだ。

安価でも高い質感

 このほか、オプションで顔認証カメラや指紋認証センサーを搭載できるので、セキュリティにも抜かりはない。

 Dell Pro Essentialは、コストパフォーマンスモデルでありながら、デルが利用者目線で妥協せず開発した1つの結実だろう。

指紋認証センサーも搭載可能

コストパフォーマンスモデルであってもAIは欠かせない

 Dell Pro Essential 14/15新モデルでは、Intelプロセッサ搭載モデルにおいて、全構成でNPU搭載を実現している。

 Intelプロセッサモデルで選択できるのは、「Intel® Core™ 3 304」から「Intel® Core™ 7 360」まで全5種類となっており、いずれもNPUを搭載する。NPUの処理能力は15~17TOPSで、Copilot+ PCの基準は満たしていないが、NPUを活用するAIアプリを利用できる。

 「Copilot+ PCのローカルAI機能をフルに活用したいというお客様には、50TOPS以上のNPU内蔵プロセッサを搭載するプレミアムラインの製品をお勧めします。

 ただ、Copilot+ PCに準拠しなくてもWeb会議での背景ぼかしなどは対応できますし、消費電力も低減できてバッテリ駆動時間も延長できます。今回採用したプロセッサに内蔵するNPUの処理能力は、本製品のようなコストパフォーマンスモデルではちょうどいいと考えます」(尾島氏)。

 ここ数年のAIの進化は目覚ましく、ビジネスを円滑に進めるうえでAIはなくてはならない存在となっている。用途に応じて求められるAI能力は変わり、中にはAIの利用はまだ先送りと考える企業もいるだろう。

 しかし、将来を見据えるとAI対応はほぼ必須といっていい。そうなると、コストパフォーマンスモデルであってもNPUを搭載した方が、より長く利用でき、TCO(総保有コスト)削減にもつながる。これもNPU内蔵プロセッサを採用する大きな理由とのことだ。

 なお、AMDプロセッサ搭載モデルでは、その多くがNPUを内蔵していない。ただし、AMDプロセッサ搭載モデルはIntelプロセッサモデルよりも安価に設定されており「よりコストを引き下げたい方に最適」(尾島氏)としている。

サポート体制を強化し、日本人スタッフがサポート

 製品だけではなくサポートも従来より進化している。電話以外でも気軽に問い合わせをしたいというユーザーの声を受け、電話以外にもチャットやeメールなどでの問い合わせも受けている。

 具体的には、受けた問い合わせに対してAIエージェントが回答したり、社内の適切な担当者につないでくれるため、サポート対応時間を短縮しユーザーのダウンタイムを削減させる工夫をしているという。

 本製品がメインターゲットとしている小規模事業者は、IT部門や調達部門を持たず、PCのトラブルに対して迅速に対応できない場合が多いと考えられる。

 そうなるとPCメーカーによるサポート体制は導入を決めるうえで重要な要素となる。コストパフォーマンスモデルであっても法人専任の日本語サポート部隊が対応してくれるという点は、非常に心強いはずで、本製品の大きな魅力になるといえる。

価格高騰の今だからこそ、必要なタイミングで購入

 AI需要の増大に伴い、メモリやストレージなど、PC関連部材の高騰が続いており、PCの価格は1年前と比べて大幅に上昇している。それは調達力の高いデルといえども避けられない部分だ。

 そういった状況の中、PCはいつ購入するのがいいのか?「もう少し待てばメモリなどの価格高騰が収まり、PCの価格も安くなるのではないか」と考え、購入を先延ばししている企業もあるだろう。

 しかし「価格高騰の傾向は今後も継続が予想されていて、今後数カ月といった期間で下がる可能性は低いと思います。ですので、先送りせず必要なタイミングで購入するのがベストです」と尾島氏は指摘する。

 これはメーカー側の言い分だろうと感じる人もいるかもしれない。しかし、第三者機関による市場予測でも、PCを構成する部材の価格は今後も上昇傾向が続くとされている。つまり、今後はさらにPCの価格が上昇する可能性が高く、今が必要なタイミングならすぐ購入するのがベスト、というわけだ。

 Dell Pro Essential 14/15新モデルは、NPU内蔵プロセッサ搭載モデルを拡充することによるAI対応、優れた耐久性、ボディの薄型軽量化の実現による利便性向上などにより、長期間安定して利用できる。TCO削減にもつながり、導入は企業にとって大きなメリットとなる。

 なお、Dell Pro Essentialシリーズは、直販でのオンライン販売に加え、法人向け見積りにも対応しているため、価格などの詳細は担当営業まで問い合わせてほしいとのことだ。

 「本製品はエントリーモデルというカテゴリーで選択していただく企業様も多いと思います。安価であっても多くのユーザー様にとって必要なものがそろっていますので、ぜひ手に取って長く活用していただきたいです」(尾島氏)。