AMDの高性能デスクトップPC向け・クアッドコアCPU新製品、Phenom II X4 955 Black Edition（内部クロック3.2GHz）の販売が開始された。製造プロセスは45nm、TDP（熱設計電力）は125Wで、合計2MBの2次キャッシュメモリと、6MBの3次キャッシュメモリを搭載。CPUインターフェイスはSocket AM3プラットフォームに対応している。内部クロック倍率可変の「Black Edition」となっているのも特徴。最安値は26,800円。

　一方、Intelからは省電力版を含むクアッドコアCPU新製品、Core 2 Quad Q8400（2.66GHz）およびQ8400S（2.66GHz）が出回り始めた。2モデルとも45nmプロセス製造で、TDPはQ8400が95W、Q8400Sが65W。合計4MBの2次キャッシュメモリを搭載し、CPUインターフェイスはLGA775対応となっている。最安値はQ8400が19,780円、Q8400Sが25,780円。なお、上記のPhenom IIおよびCore 2とも、在庫ショップ数が9～13店と多いため、今回から調査対象に加えている。

　価格面では、Phenom II X4 940 Black Edition（3GHz）が平均735円（3.3%）下落したのをはじめ、AMDの上位モデルがやや値下がり。また、TDP 65W版のCore 2 Quadは品不足が解消されつつあり、このうちCore 2 Quad Q9400S（2.66GHz）は平均価格が872円（2.8%）下がっているのが目につく。