株式会社ナナオは、2,560×1,440ドット表示対応したIPS液晶ディスプレイ「FlexScan SX2762W-HX」を2月9日、「ColorEdge CG275W」を3月23日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は前者が124,800円、後者が231,000円。

　FlexScan SX2762W-HXは、高い色再現性と広い作業領域を提供し、DTPやCAD、動画などのクリエイティブワークに適したモデル。10bit入力に対応したMini DisplayPort端子を新たに搭載。また、電源オンから短時間で設定輝度へ表示を安定させる「輝度ドリフト技術」を進化させ、より短時間で安定できるようになった。

　このほか、輝度や色ムラを低減するデジタルユニフォミティ補正、なめらかな諧調表現を実現する16bitのルックアップテーブル(LUT)、AdobeRGBカバー率97%/NTSC比102%の広色域表示などが特徴。カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」にも対応する。

　主な仕様は、解像度が2,560×1,440ドット、表示色が約278兆色中約10億7,374万色、応答速度が12ms(中間色は6ms)、輝度が270cd/平方m、コントラスト比が850:1、視野角が上下/左右ともに178度。

　インターフェイスは、DVI-D、DisplayPort、Mini DisplayPortの3系統。2ポートのUSB 2.0 Hubを備える。スタンドは上25度のチルト、左右172度ずつのスイベル、ピボット、最大190mmの昇降機能を備える。本体サイズは646×281.5×425～576.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約13.6kg。

ColorEdge CG275W

　ColorEdge CG275Wは、ディスプレイのベゼル部に独自のキャリブレーションセンサーを内蔵したモデル。厳密な色管理が求められるデジタルフォト、印刷、映像制作などに適している。

　FlexScan SX2762W-HXからの強化点としては、キャリブレーションセンサー内蔵のほか、ハードウェアキャリブレーションの対応や、より正確なグレースケールや色の表示が可能な3D LUTを搭載する点などがある。また、標準でキャリブレーションソフトウェア「ColorNavigator」を搭載。定期的にディスプレイが単体でキャリブレーションを実施するセルフキャリブレーション機能も備える。

　そのほかの仕様やインターフェイスはFlexScan SX2762W-HXに準じる。