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UWB+交換式バッテリ、SteelSeriesが「Sensei Pro」と「Rival Pro」発表

 SteelSeriesは10月22日、新型ゲーミングマウス「Sensei Pro」、「Sensei Pro Mini」、「Rival Pro」、「Rival Pro Mini」の4機種を発表した。いずれもUWB(Ultra Wide Band)接続と交換式バッテリを採用した無線専用モデル。ブラックは11月20日、ホワイトは12月中旬に発売予定で、価格は各3万3,310円。

 同社は本製品についての発表会を開催。SteelSeries公式アンバサダーを務めるeスポーツキャスターのOooDa氏と、コスプレイヤーの伊織もえさんがMCを務め、eスポーツチーム「SCARZ」の「VALORANT」部門の選手がゲストとして来場した。

着脱式バッテリで充電忘れから解放

石井靖人氏

 新製品の紹介は、SteelSeries Sales Director, Japanの石井靖人氏が務めた。同社はゲーミングマウスを長く手掛けてきており、中でも「Sensei」シリーズは名前のインパクトから覚えている方も多いかもしれない。

 しかしSenseiシリーズは2019年以降に新製品が出ておらず、実に7年ぶりの登場となる。製品群としては、Senseiは左右対称デザイン、Rivalは右手用エルゴノミックデザインで、今回の新製品もそれを踏襲している。

 石井氏は、今回の開発のポイントが2点あるとしている。1つは、無線通信を安定させること。一般的なゲーミングマウスで使われる2.4GHz帯の通信は混雑しており、一瞬の途絶が起こるなど不安定であるという。もう1つはバッテリ切れをなくすことで、充電のためにゲームプレイを中断する状況を回避したいという。

製品開発における設計方針

 これらの問題の解決策として、同社は通信にUltra Wide Band(UWB)を、電源に交換式バッテリを採用した。これらは別々の話のように見えて、密接に関連している。

形状は異なるが、いずれもUWBと交換式バッテリを採用

 まずUWBは7.25~9GHz帯を利用する無線通信方式で、ほかの機器からの干渉を受けにくいのが特徴。また帯域幅も2.4GHz帯の約20倍と広く、安定かつ低遅延な通信が実現可能になっている。ポーリングレートは8,000Hzに対応し、UWBで高いポーリングレートも安定させるという仕掛けだ。

UWBにより8,000Hzのポーリングレートでも安定してデータを届けられる

 ただしポーリングレートを上げるほど、消費電力は増える。本製品も1,000Hzの設定では最大駆動時間がバッテリ1個あたり60時間なのに対して、8,000Hzでは16時間まで減る。充電の頻度が上がると使用感を損ねてしまう。充電の頻度が上がってしまうと使用感を損ねてしまう。そこで採用されたのが「Infinite Power System」と名付けられた交換式バッテリだ。

 本機の底面には円形のバッテリが取り付けられており、僅かに回転させることですぐに取り外せる。そしてレシーバーが充電器を兼ねており、レシーバー上部にバッテリをセットしてすぐに充電が可能。さらに本機には2個のバッテリが標準で付属し、使っていない方のバッテリは常に充電状態にしておける。バッテリが切れても、ものの数秒で交換できるため、バッテリ切れの心配はほぼない。

高いポーリングレートはバッテリ消費も激しいが、2個あるバッテリのうち1個は常に充電されているので安心

 この仕組みを導入したことにより、マウス本体にはUSBケーブルを接続するポートが存在しない。完全に無線専用の製品として設計されているのもユニークだ。

 本体重量は、Sensei ProとRival Proが53g、Sensei Pro MiniとRival Pro Miniが49g。バッテリ交換式でありながらも軽量なのも本機の特徴だ。なお各製品はブラックとホワイトの2色展開で、ホワイトは各1g重くなる。

製品ラインナップ。2ラインで各2サイズ、2色展開

 センサーはPixArt 3955のカスタム品で、最大解像度42,000dpi、最大追従速度800IPS、最大加速度70G。スイッチは光学式でクリック耐久性は1億回、クリック反応速度は0.35msとしている。

高性能なセンサーとスイッチを搭載

 このほか独自機能として、ゲーム側のデータ更新頻度をあえて下げる「SuperSync」も導入されている。ポーリングレートが8,000Hzでも、ゲーム側がそこまで高い更新頻度を処理できない場合、それが不具合を起こす原因になり得る。その場合、ポーリングレートを下げることなく、ゲームに合わせて更新頻度だけを下げるという機能になっている。

ゲームに合わせて更新頻度を下げる機能も搭載

 ソフトウェア側も改良されており、カスタマイズソフトの「SteelSeries GG」に加え、新たにWeb版の「SteelSeries GG Web」を用意。またSteelSeries GGには、新たに「Aim Tools」を搭載。従来からあるエイムトレーニング機能「3D Aim Trainer」に加えて、自分に合うセンサー感度を探せる「Sensitivity Finder」や、異なるゲーム間で感度を変換できる「Sensitivity Converter」が用意される。

Webブラウザでのマウス設定や、エイム調整関連の新機能を搭載

 付属品は、本体と充電機能付きレシーバー、バッテリ2個、交換用マウスソールとグリップテープ。バッテリは別売も予定しており、「来年(2027年)の早いうちに発表したい」としている。

交換用マウスソールやグリップテープも付属する

 カラーバリエーションについては、ブラックが先行して11月20日発売。ホワイトは12月中旬発売予定となっている。予約受付は10月22日から開始されている。

10月22日から予約受付開始

SCARZの選手からはSensei Pro/Rival Proの形状も好評

 続いてゲストとして、「SCARZ」の「VALORANT」部門でヘッドコーチを務めるArt氏と、Thiefy選手、YamadaTaroNO1選手、SacrificE選手、Kallen選手、Gray選手が登壇。新製品をいち早く使ってみた感想を尋ねられた。

お題に対する答えを書いてもらい、製品の感想などを聞いていった

 特に好評だったのが交換式バッテリ。これまで使用していたマウスでは、プレイ後に充電が必要だと知らされても、「まだ大丈夫なはず」と思ったり、単純に忘れてしまったりすることが多かったそうだ。有線で充電しながらでも使えはするが、普段と異なるフィーリングになってしまう。しかし本機なら、充電を忘れるという状況がそもそもなくなる。

 ほかにはマウスの手のひらに当たる部分の形状が好みという声も多かった。Kallen選手が「高さが低めで持ちやすい」と述べると、YamadaTaroNO1選手は「『Sensei』のおしりの形がいい」と、意図は伝わるが語感が怪しい表現で語った。

 ちなみにSteelSeriesのスタッフからの情報によると、選手が使用している製品は、SacrificE選手がRival Proで、ほかは全員Sensei Pro Miniだそうだ。FPSの選手は比較的大きめのマウスを選ぶことが多い印象だが、軽さや小ささを好む選手が多いことにも時代の変化を感じる。

秋葉原でポップアップイベントを開催

 新製品の発表を受けて、10月23日から25日までの3日間、秋葉原の「LIFORK AKIHABARA II」にて、ポップアップイベントが開催される。4つの製品の実機を見られるだけでなく、接続済みのPCで実際に試せる環境が整えられている。各日夕方ごろにはトークショーも予定されている。イベントの詳細はSteelSeries Japan公式Xで順次公開される。

ポップアップイベント会場の「LIFORK AKIHABARA II」
新製品の実機展示が行なわれている。ホワイトモデルはまだ一部だけの展示
PCに接続された製品で実際に体験できる
左右対称の「Sensei Pro」(右)と「Sensei Pro Mini」(左)
エルゴノミック形状の「Rival Pro」(左)と「Rival Pro Mini」(右)
底面に円形のバッテリが搭載されている
少し回転させると簡単に外せる。右側にあるレシーバーが充電器になっている
「Sensei Pro」(左)と「Rival Pro」(右)の比較。前方の傾斜の付き方がかなり異なる。いずれも前方にUSB端子はない
ホワイトモデルで唯一展示のあった「Rival Pro Mini」の2色比較。ホイールにLEDは入っていないが、オレンジが光っているように見える