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コーディングも法務もGPT-6 Astra超え。Google「Gemini 4 Argon」
2026年10月1日 11:36
新しいAIモデルは1回の処理で数十万トークンを生成でき、ソフトウェア開発や法務・財務といった長く複雑な業務を扱うことを想定して構築された。Googleは10月1日、フロンティアモデル「Gemini 4 Argon」を発表した。まずはFairwind Programを通じて信頼できるサイバーセキュリティ担当者へ順次展開し、有料APIの顧客やGoogle AI Ultraユーザーを皮切りに、開発者、企業、一般消費者への提供を拡大していく。
API価格は導入価格として100万入力トークンあたり2ドル(約316円、1ドル=約158円換算)、100万出力トークンあたり10ドル(約1,580円)で、キャッシュ済み入力トークンは入力トークン価格の95%オフとなる。
Gemini 4 Argonは、複雑かつ長期的なワークフロー全体にわたって深い推論を持続できるよう構築されたモデル。実世界のソフトウェアエンジニアリング、法務や財務などの企業ナレッジワーク、サイバーセキュリティの複雑なワークフローで最先端の性能を発揮するとしている。出力トークン上限は従来の6万4,000トークンから100万トークンへと大幅に拡大し、1つのプロセスの中で数十万トークンを生成できるようになったことで、深い推論力を実現した。
同社が公開したベンチマークでは、競合の「GPT-6 Astra」や「Claude Fable 5.1」、「Claude Opus 5.5」と比較して、財務・コーディング・法務・税務の経済的インパクトを測定する「Vals Index」で68.9%、コアビジネス機能のエンドツーエンド実行を測る「Zapier」の「AutomationBench」で51.3%を記録して首位となった。
また、実世界の長期的なソフトウェア開発タスクを測定する「DeepSWE v1.1」で77.9%、バイブコーディングベンチ「Vibe Code Bench」で91.9%とこちらも1位。さらに、視覚理解でも長尺動画の理解力を測定する「LVBench」で91.7%を記録している。
サイバーセキュリティにおいても高い能力を発揮できるようトレーニングされ、重要なソフトウェアの脆弱性を自律的に発見、検証し、パッチを適用する能力を備える。脆弱性修復能力を評価する「CWE-bench v1」では、スコア68%を達成してAstraと並んだ。一部のサイバーセキュリティ担当者とGoogle社内チーム向けには、サイバーガードレールを外した状態で提供する。
悪意ある者がArgonをサイバー攻撃、化学/生物/放射性物質/核攻撃に利用することを防ぐためのセーフガードも強化。正当なデュアルユースの科学的研究を保護しつつ、有害なリクエストを拒否。悪意ある指示やコンテキストを用いてモデルの挙動を乗っ取る間接的プロンプトインジェクションに対しても、これまでで最も高い耐性を備えたという。
さらに、ユーザーの意図を逸脱した方法でタスクを達成しようと、モデルが範囲外の動作を行なうことを防ぐ対策も盛り込まれた。思考プロセスとアクションをモニタリングし、必要な場合に実行を停止できるミスアライメント軽減策も導入した。
同社によれば、すでに社内で数千人の社員がワークフローにArgonを活用しており、量子アルゴリズムの最適化で公表基準値を40%上回った事例や、データセンター全体のメモリ最適化を自律的に適用して300TiB以上を解放した事例、C/C++コードベースのRust移行などの成果を挙げている。








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