米AMDは1日(現地時間)、アミューズメントシステム向けの組み込みGPU「ATI Radeon E4690」を発表した。

　アーケードシステムやカジノシステム製造者向けのGPU。35mmの小型パッケージにGPUとメモリが収められており、マザーボードに直接装着できる。これにより開発期間の短縮とコストを抑えることが可能としている。また、5年間の供給保証が予定されている。

　GPUのベースはATI Radeon HD 4600で、シェーダプロセッシングユニットを320基搭載。メモリは128bit接続の512MB GDDR3。コアクロックは最大600MHz、メモリクロックは最大700MHzだが、コア150MHz/メモリ250MHzなどの低クロックもサポートし、最低クロックの場合の消費電力は8W、最大クロック時でも25Wに収めている。製造プロセスは55nm。

　対応APIはDirectX 10.1、OpenGL 3.0、対応OSはWindows XP/Vista/7、Linux。HDビデオのH.264/VC-1/MPEG-2ハードウェアデコーダ「UVD 2.0」を備える。接続インターフェイスはPCI Express 2.0、出力インターフェイスはDisplayPort、DVIデュアルリンク、アナログRGB、HDMIに対応し、HDオーディオコントローラを内蔵する。