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駿河屋とメルカリが業務提携。エンタメ/ホビー商材の越境EC拡大
2025年12月18日 14:18
駿河屋とメルカリは12月17日、資本業務提携契約の締結を発表した。エンタメ/ホビー領域におけるグローバルコマースの推進と、安心かつ安全な取引環境の構築を目的としている。出資金額は非公開。
本提携では「日本の文化的価値を世界に届ける」ことを掲げ、正規品の海外流通を推進する。メルカリが持つテクノロジー基盤や越境ECの知見と、駿河屋の豊富な在庫/商品カタログデータおよび鑑定力を掛け合わせ、エンタメ/ホビー領域における商品の取引環境ならびに流通モデルの構築を目指す。特に、海外市場における正規品流通環境の整備、在庫連携による品揃えの充実、そしてオンラインと実店舗を融合したOMO(Online Merges with Offline)マーケティングを重点的に推進する。
国内における駿河屋の公式ECサイトは「駿河屋.jp」と「メルカリ駿河屋店」の2つに集約。駿河屋の全商品が、メルカリ上でも公式ECと同一価格で購入可能となる。また、グローバル向けメルカリアプリ上へ駿河屋が出店するほか、日本のエンタメ/ホビー文化の発信拠点となる「旗艦店」を国内外で展開する方針だ。
メルカリによると、同社の越境取引においてエンタメ/ホビー領域は流通総額の60～70%を占めており、グローバル展開の最重要カテゴリーに位置付けられる。駿河屋は2024年より台湾ECサイトの開設やeBayへの出品も始めており、同じく台湾でポップアップ店舗を出店するなど海外進出への動きもみられる。
メルカリは今後、本提携モデルをエンタメ/ホビー以外の領域へも広げ、循環型リユースの展開を拡大する方針だ。一方の駿河屋は、メルカリの開発力や運営ノウハウを活用して取引環境を整備し、事業の世界的拡大と安全な商流の確立を目指す。
