シンプルに機能、性能を追求したい
ASRock「Z370 Taichi」実売価格：30,000円前後 Z370 TaichiはIntel Z370チップセットを搭載する第8世代Coreシリーズに対応したASRock製のATXマザーだ。特筆すべきは電源回路のデザインで、OC特化モデルである“OC Formula”の開発チームが設計とテストに携わっているだけあり、スタンダードマザーであるにもかかわらず液体窒素などを使用した極冷オーバークロックにも耐えられるほどの耐久性を誇っている。それに加えて、メモリスロットも最大でDDR4-4333のモジュールに対応するなど、パフォーマンス志向のユーザーも納得の仕上がりだ。
拡張性の高さも特徴で、PCI Express 3.0接続で最大32Gbpsもの速度を誇るUltra M.2スロットが3基搭載されているほか、Serial ATA 3.0ポートも8基搭載されている。USBポートはリバーシブルコネクタを採用するType-Cを2基含む合計3基のUSB 3.1ポート、フロントパネルとバックパネルを合わせて合計8基のUSB 3.0ポートが搭載されている。流行の光りモノ要素は控えめだが、そこも含めてシンプル、高機能志向の自作派には刺さる仕様。さまざまな用途に高次元に対応可能なオールラウンドな1枚だ。（清水貴裕）
Specification。対応CPU：第8世代Coreシリーズ●メモリスロット：PC4-34600 DDR4 SDRAM×4（最大64GB）●ディスプレイ：DP×1、HDMI×1●拡張スロット：PCI-E 3.0 x16×3（x16/-/-、x8/x8/-、x8/x4/x4で動作）、PCI-E 3.0 x1×2、M.2（Socket1）×1（無線LAN/Bluetoothカード搭載済み）●主なインターフェース：M.2（PCI-E 3.0 x4またはSATA 3.0接続）×3、SATA 3.0×8、USB 3.1×1、USB 3.1（Type-C）×2、USB 3.0×8●LAN：1000BASE-T×2●無線LAN：IEEE802.11a/ac/b/g/n●そのほか：Bluetooth v4.2＊DP＝DisplayPort、PCI-E＝PCI Express、SATA＝Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-Aまたはピンヘッダ 6コアCPUのOCにも挑める。CPUコア用に12フェーズ、アンコア用に2フェーズの合計14フェーズを備える電源回路部分。電圧レーンを含む電源回路の設計は名機と呼ばれたZ170M OC Formulaの流れをくむものなのでその性能は折り紙付きだ 外部クロックジェネレータを搭載。0.0625MHz単位での細かいクロック調整が可能な外部クロックジェネレータを搭載。CPUの性能を余すことなく発揮可能だ UEFIセットアップのOC設定も充実。合計19個もの電圧設定項目が用意されており上級者も満足の仕様。Auto設定のままでもある程度は自動で昇圧が行なわれるので、初心者にも優しい 頑丈な金属カバーで強化されたスロット。PCI Expressスロットはスチール製のカバーで補強されているので、大型クーラーを搭載する重量級のビデオカードを取り付けても安心。端子はメモリスロットと同じくメッキが分厚い15μ金メッキ仕様 充実のネットワーク機能。2基ある有線LANポートはともにIntel製チップによるものでチーミングに対応。搭載されているコントローラはIntel I219-VとI211-AT。そのほかには、IEEE802.11acとBluetooth v4.2に対応する高速な無線LANを標準装備 高音質なオンボードサウンド機能。Realtek ALC1220をベースとしたオンボードサウンド機能は、S/N120dBのDACやニチコン製ファインゴールドシリーズのオーディオコンデンサ、TI製のヘッドホンアンプNE5532を実装するなど音質にこだわった仕様 DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD＆HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい！ というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。
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