JDI、透過率80%を実現した透明カラーディスプレイ

4型透明カラーディスプレイ

　株式会社ジャパンディスプレイ(以下JDI)は、4型透明カラーディスプレイを開発したと発表した。

　本開発品では、独自技術を導入することで、従来のカラー液晶ディスプレイでは必須となるカラーフィルタおよび偏光板を取り除き、有機ELを使った透明ディスプレイと比較して1.8倍という高透過率(80％)を実現した。

　開発品の主な仕様は、4型300×360ドット(117ppi)、表示色数が1,677万色。

　高い透過率は、拡張現実(AR)などでより一体感のある表現が可能となることから、同社ではショーウィンドーを使った広告、教育、車載用途など、新しいディスプレイの使い方を想定しているという。

　開発品はNTTとパナソニックが共同で開発中の「透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末」に採用され、2月16～17日開催の「NTT R&Dフォーラム 2017」に出展される予定。同社では今後、本技術を中～大型のディスプレイにも展開しながら、2018年度以降の量産開始を目指すとしている。