スタパ齋藤

DIAMONDのMP3プレーヤー登場!!



■ コンピュータとサウンド

 しばらく前に、ソニーのVAIOのPCV-S600というコンピュータを買った。コレは本体30万円くらいのマシンで、DVカメラと接続して映像をデジタルのまま取り込み、映像のノンリニア編集ができてしまうというオッたまげた製品であった。もちろん俺はオッたまげついでにAdobeのPremier 5.0 日本語版などを購入し、さらなるノンリニアビデオ編集をやってよりいっそうオッたまげまくった。

 が、ちょいと問題が。編集後のビデオはソースと変わらないほど高画質だったし、編集も非常にやりやすかったしで満足していたのだが、ビデオの音がどうも。素人がハンディカムで撮ったビデオなので、いまひとつ音がキレイに取れていない。でも素人が一発で撮ったビデオなので、撮り直しなんてことはできない。ていうかそこまで真剣に撮った映像ではないし、途中の間延びした部分を切ったりタイトルを入れたりして見やすくするための編集なのだ。もともと音になんかこだわっていなかった。でも、声をもっとよく聞こえるようにしたり、耳障りな雑音を消したり、あるいはタイミングよくBGMを入れたりしたい。

 で、いろいろ思案し、試し、やっぱり失敗した結果、発見したのが、VAIO PCV-S600に同梱されていた案内チラシ。そこにはソフトウェアが紹介されていて、こーゆーのを使うとサウンドが充実しますヨ、みたいな販売促進チラシだった。で、そのソフトを購入。

 購入したのは、Sound Forgeというサウンドデータ処理ソフト(CDマスタリングまでできちゃうスゴいやつだヨ!!)と、ACIDというサウンド編集ソフト(バラバラのサウンドを組み合わせて曲を作ったりできるCUT&REMIXなHOUSE MUSIC的ソフトだヨ!!)。これらがスゴいのなんの。もうこの2本だけあればMIDI楽器なんか要らないや!! 速いノートパソコン1台あればスタジオに負けないサウンドができちゃうゾ、という感じであり、その日から俺はパソコンにおけるサウンド遊びに熱中した。



■ Diamond MultimediaのMP3プレーヤー登場!!

Rio
ダイアモンドマルチメディア Rio PMP300
オープンプライス。MP3ファイルの再生プレーヤー。本体内に32MBのメモリを内蔵し、音楽データなら最長60分、音声データなら最長16時間の保存ができる。発売日、秋葉原ではほぼ即日完売。アンダーグラウンドなイメージの強かったMP3プレーヤーだが、大手のダイアモンドからの発売でブレイクするか
 最初は音楽CDのデータ(っていうか曲ですな)をそのままデジタルでパソコン上に読み出し、編集し、おもしろがり、個人的に楽しむためだけのサウンドをたくさん作った。たくさん作ってHDDをWAVファイル(Windows標準のサウンドファイル)でいっぱいにした。そんなコトをしている最近の俺が、絶対に見逃すはずがないモノと言えば、ビデオカードなんかで有名なDiamond Multimediaが米国の音楽著作権団体とモメたけど結局和解したゆえ問題なく世に送り出された、話題のRio PMP300。MP3形式で圧縮されたサウンドファイルを再生する、いわゆる“エムペグスリープレーヤー”だ。

 で、早速Rioをゲット!! 使ってみたらコレがまたコンパクトで軽くて音が……とか焦る前に、Rioで扱えるサウンドデータについて少々。

 Rioで扱えるサウンドデータは、MP3と呼ばれる形式で圧縮されたサウンドだけだ。このMP3(エムピースリーと読む)というのは、正確にはMPEG1 AudioLayer3のコトで、現在ある音声圧縮規格のうち最強に強まっているものだと言える。
 どの辺が強まっているのかというと、例えばWAVファイルをMP3圧縮すると、そのサイズが約10分の1程度にまで小さくなる。しかも、モトの音質との差がほとんどない(というか感じられない)のだ。音質をそのままに、ファイルサイズを10分の1に!! ソレってどーゆーことですか、そんなウソをつくような人間に育てた覚えはありませんよ!! と疑いたくなるほど驚くべき圧縮技術なのである。

 ちなみに、音質そのままにサウンドのデータ量が小さくなると、ネットワークで転送しやすいとか、ストレージを圧迫しないとかいう、データハンドリングにおけるメリットが多々ある。実際、現在インターネットにおいてはMP3データのやりとりが盛んで、MP3を用いて悪事を働く違法なサウンドデータサイトなどにアクセスが殺到していたりもする。

 さておき、Rio。CD並みのサウンドを60分も再生できると評判のプレーヤーなのだが、その外見は何だか小型ラジオみたいなサイズで、コレからホントにCD並みのサウンドが60分も~ウソじゃないの~ウソつくとお母さんにどやされますよ~というイメージだ。が、もしコレから60分ものCD並みサウンドが出るとしたら、もはやポータブルMDプレーヤーはいずれヤバそうだし、ポータブルカセットプレーヤーは現状のヤバさに追い打ちをかけられそうだ。だってメモリ容量次第で再生時間がどんどん伸びるし、ソリッドステートなハードなので省電力だし故障も死ぬほど少ないと考えられる。再生装置に回転部分がないことは、飛んだり跳ねたりしつつ使っても音飛びしないこと以上に、そのまま機器の単純化とコンパクト化というメリットにつながるのだ。もちろん、MP3でデータ化したサウンドファイルは、デジタルデータなのでずーっと劣化することがない。



■ Rio、の前にMP3データとかの話

 さて、Rioを使ってさっそくMP3データの再生。CDのサウンドをダイレクトにMP3データ化し、その音を聞いてみた。その印象は、MP3データによっては音質がCDに非常に近くて抜群に良かったり、まあCDとはちょっと違うがかなり良かったり、あるいはCDとは全然違ってゲンナリするほど悪かったりと、そんな感じだ。というのは、MP3データというのは、それがどういうふうに作られたかで、その音のイメージがまるっきり変わってくるからだ。

 ちなみに、RioやMPMAN(韓国からやってきたMP3プレーヤーだヨ!!)などのハードウェアMP3プレーヤーと各種ソフトウェアMP3プレーヤーによっても、(アンプやイコライザーやノイズ対策などのアナログ周辺の作りによって)多少変わってくるような気がするが、(圧縮されたデジタルデータを展開して再生するという)根本的な部分は同じだと推測している。“推測している”とかいうあやふやな表現で申し訳ないが、俺の場合、まだMP3ファイルのデコーディング(再生時のしくみ)についてイマイチわかってなくて、確信が持てていなくて、資料やネットで調べてもどうにもデータ不足で、要するにMP3初心者ちゃんなのである。だが、初心者の認識として、MP3も他の圧縮データと同様にデコーディングの根本的なプロセスは統一されており、だから同じMP3データを再生(デコード)した時に得られる音は同じなのだ、と推測している。
 つまり、俺という“初心者”が“推測している”だけなので、プレーヤーによってMP3データがどう変わるのかについては断言できないのであり、ごめんなさいすいません勉強不足ですと言えよう。

 さて話を戻して、基本的に、MP3データの音質は、その作られ方で劇的に音のイメージが変わる。具体的にはエンコード時のいくつかのパラメータの設定だが、特に“ビットレート”の設定がすごーく大きく音の善し悪しに関わる。ビットレートとは、1秒間の音を何ビットで表現するかという割合だ。大雑把な話、JPEG画像データを作る時の“圧縮率”のようなものだ。JPEGデータの場合、圧縮率を上げればデータサイズが小さくなるが画質も低下し、圧縮率を下げればデータサイズが大きくなるが画質も向上する。MP3データの場合、ビットレートを上げればデータサイズが大きくなるが音質も向上し、ビットレートを下げればデータサイズは小さくなるが音質も低下するというわけだ。

 MP3サウンドにおける一般常識としては、例えば音楽CDのサウンド(サンプリング周波数44.1kHz、量子化bit数16bit、ステレオ)をMP3データ化する場合、ビットレートは128kbpsにする。が、MP3というのはどんな音でも均一に同じようなクオリティにしつつ圧縮できるというわけでもない。その理由は、MP3方式がかなり複雑な音声圧縮方法を使っているということ。ものすごく大雑把に説明すると、低い音や高い音をよりダイナミックに圧縮しているのだ。
 下腹にクる重低音や耳に突き刺さる高音をギョワッと大圧縮している。なので、音(曲)によってはビットレートが96kpbsでも十分キレイに聞こえるし(ボーカル中心のポップスとか)、あるいはビットレートを256kbpsにしないとクリアに聞こえない音(鋭い高音やズ太い低音が印象的なテクノとか)もある。なので、まあフツーはビットレート128kpbsでMP3データ化するけど、時にはそうじゃないこともある(音によってビットレートを変えることがわりとある=より良い音で聴くため)。逆に言えば、ビットレートを128kpbsに統一した場合は、キレイだったりキタナかったり、いろいろな音質が聞こえてくるのだ。

 だからまずは、Rioから出てくる音がイイのか悪いのかは、一概に言えないのである。音の内容とビットレートの微妙な関係でダイナミックに変わってくるのだ。もちろん最高にイイ音で聞こえるようにと作られたMP3データをRioで再生すれば、マジでホントにCD並みのサウンドがRioから出てくる。

 が、これだけではない。ビットレートほど大きく音質に関わらないのだが、MP3データを生成する時に用いるMP3データ作成ソフトウェア(MP3エンコーダーのコーデック)によっても、音質に多少の違いが出てくる。早い話、どのソフトでMP3データを作ったかによって、聞こえる音が違うのだ。その理由は、前述の“低い音や高い音をよりダイナミックに圧縮している”というような内容を、どういう指針でやっているかが、MP3データ作成ソフトによって微妙に違うからだ。その詳細について、勉強不足の俺にはイマイチわからないところなのだが、実際、同じ音を同じビットレート(および心理聴覚モデルなどの設定)で別のソフトでMP3データ化して聴いてみると、音の印象が“確かに違う”と実感できる。

 というわけで、おんなじCDのおんなじ曲をMP3圧縮したデータなのに、全然音が違うということが大いにあり得るわけだ。つまり、もはやここまでMP3データ自体にバラつきが出る可能性があると、Rioだから音がどうこう、MP3データだから音がどうこうなどとは言えないのである。そして、Rioの音質的性能がどうのと言うよりもむしろ、このMP3データはどうなのか~というコトの方が、音質を云々するにおいては遙かに重要なポイントなのである。

 あと、蛇足ながら付け加えておくと、CDの曲(デジタルデータ)から生成したMP3データの音質は、やっぱり元のCDの音よりは良くない。MP3にエンコードすると、なんつーか、CDの音の厚みや奥行きやキレや豊かさがやや失われる。ただし、この“失われ加減”は、じっくり聴かないとわからない程度だ。何となく聴くスタンスなら、MP3とCDの音の違いを発見できないだろう。



■ はぁ、ようやく、Rio

Rioの操作方法はいたってシンプル。現在はMDプレーヤーと比べて大きさの面でのメリットがあまりないが、普及すればワンチップ化するなどで、かなりの小型化が可能と思われる。なお、Rioで使用するフラッシュカードはフォーマットの関係か、デジカメとの共有はできないと思ったほうが良いようだ
 いきなりだが、Rioの使い方は簡単だ。まず、パソコンのパラレルポート(プリンタポート)に、Rio同梱のパラレルポートアダプタを接続し、Rioとパソコンを専用ケーブルでつなぐ。そしてやはりRio同梱のデータ転送ソフトRio Managerをパソコンにインストールする。で、簡単な操作をして、パソコンからRioへとMP3ファイルを転送すれば、もうこのポータブルMP3プレーヤーが使えるようになる。ちなみに、このパラレルポートアダプタには、Rio接続専用ケーブルとプリンタケーブルを同時につないでおくことができるので、ハードにRioを使おうと思っているユーザーには有り難い。

 ところで、パソコンからRioへMP3データを転送する時にかかる時間だが、まあコレはほんのちょっとという感じ。俺の最強に強まっててしょうがねえ東芝製グレートノートパソコンことTECRA780DVDで試したところ、1MBのMP3データを転送するのに4~5秒かかった。詳細は、1.83MB(約2分の曲長)のMP3ファイルを5個転送したところ40秒きっかりかかった。また、バラバラのサイズのファイル9個で合計12.9MBのファイルを転送したらちょうど60秒かかった。てなわけで計算すると、1MBの転送がだいたい4.5秒かかるということになる。

 標準的なMP3ファイル(44.1KHz/16bit/128kbps/ステレオ)は、だいたい1分が1MB弱。普通のポップスの曲が5~6分すなわち5~6MBということを考えれば、1曲を20~30秒で転送できる雰囲気だ。ともあれ、Rioの標準メモリ容量は32MBなので、コレを一杯にしようとしても128~160秒程度すなわち3分以内。カップラーメンが出来上がるずっと以前に転送が完了していることになる。

 と思ったのだが、なんかRioのマニュアルのパラレルポート転送レートの欄には“100kbps(約6MB/秒)”と書かれており、RioのWebサイトには“分間6MB(800kbps)”と書かれている。いったいどれが正しいんだ~!? ともあれ、俺のマシン(怒濤のTECRA)と俺の環境(特にヘンなことしてないフツーのWindows 95)だと、上記のような結果が出たということでひとつ。

 それと、Rio PMP300には、メモリカードスロットがあり、このスロットにDiamond Multimedia言うところのフラッシュメディアというフラッシュメモリカードを入れると、Rioのメモリ拡張が可能だ。つまりメモリ増設によって合計再生時間を延長できる。で、このフラッシュメディアというのは、どうもデジカメ用として一般的なスマートメディアとクリソツであり、実際SmartMediaをRioに使えないことはないらしい。ていうか使えるみたいだ。
 が、手持ちのスマートメディアをRioで使う場合、超注意していただきたい点がある。それは、まずDiamond MultimediaはSmartMediaをRioで使えるとは言ってないこと。使った末、何が起きようと保証外だし知ったこっちゃねえしアンタのせいじゃん、ということだ。また、使えば使えるってことでしょと無理やり使うと、使えるっぽいのだが、いったんRioで使っちゃったSmartMediaはデジタルカメラなどで使えなくなる可能性がある。デジカメに入れてもフォーマットできなかったりすることがあるようだ。が、その残念感溢れる結果となったSmartMediaをWindows上でフォーマットすれば、再度デジカメで使えるようになるというウワサもあるらしい。

 すなわち、Diamond Multimediaが将来発売すると思われるフラッシュメディア以外のモンは、Rioのメモリカードスロットに突っ込んじゃダメかも~、ということだ。要するに、“DiamondはスマートメディアをRioで使えるとは言ってない”という点に要注意して各自よーく考えて行動していただきたいということだ。

 さて、Rioの使い勝手も、やはり簡単で良い。再生専用MDプレーヤーみたいな感覚で扱えて、しかもタバコの箱みたいなサイズ(幅64×奥行き89×厚さ16mm)。加えて、胸ポケットに入れても違和感がないほどの軽さ(70g:電池未装着時)。しかも単3アルカリ電池1本で12時間も連続再生できるというのだから、やっぱこの製品はどっかウソついてるわねお母さんアナタにそういうウソをついて欲しくないのよわかってよこの親心をシクシク、などとつい感情が高ぶってしまうほどナイスと言えよう。

 さっきまでしつこく説明したにも関わらず再度書くが、最強に好ましい設定とコーデックで作ったMP3データをRioに入れたことを前提に言えば、音質は非常にイイ。コレは世界初の1インチCDプレーヤーなんだヨ聴いてみて聴いてみて~とか言えば、誰でも0.016秒でアラ凄いわねところで1インチのCDってどこで買ったの~パフィーとかの1インチCDとかも売ってるの~!? などと騙されてしまうほどだ。ポータブルカセットテーププレーヤーとかポータブルMDプレーヤーを使っている人なら、とりあえず購入を吟味したくなるほど“使える”製品だと言えよう。

 Rioは全体的にシンプルでカンタンで良くできたMP3プレーヤーだと思うが、ただ、少々残念な点も。それはまず、本体だけでは曲順の入れ替えができないという点。曲のランダム演奏とかリピート演奏とか部分繰り返し演奏はできるのだが、曲順の入れ替えや曲の削除などの操作は、Rio本体だけではできない。前述のRio Managerを使わないと、曲入れ替えや曲削除などができない。これがチョイ残念。

 あと、Rioにはロック、クラッシック、ジャズなどに合わせたイコライザーが搭載されているのだが、もうちょっといろんなジャンルに合わせてさらに多くのイコライザーを加えていただきたかった。場合によっては音がイマイチなMP3データを再生することも多くなるので、できればこういったイコライザーで可能な限り音質を補いたいと考える。

■ MP3データをどうするか!?

 ところで、Rioをゲットしたはいいが、肝心のMP3データをどうやって調達ないし作成するかだ。
 Rioには、前述のRio Managerに加え、多数の曲(しかもけっこう有名なアーティスト作)を収めたMP3 MUSIC SAMPLERというCD-ROMが付属しているので、まずはココからデータを転送して楽しめる。

 また、やっぱり自分がいつも聴いてる曲を楽しみたいという人のために、MusicMatch JukeboxというMP3データ作成(他いろいろできる)ソフトも付属している。MusicMatch Jukeboxでは、手持ちのCDからダイレクトにMP3データを作成できるので、これを使って楽しむのもいい。ただし、MusicMatch Jukeboxは50曲分のMP3化しかできない体験版なので、引き続き使うには29.99ドル支払って正規版を購入しなければならない。ということなのだが、なぜか俺の場合、MusicMatch Jukeboxではたった1曲分のMP3データさえも作れなかった。MP3データ作成の項目に関して、何をしようが29.99ドル払え~というダイアログが出て、なーんもできなかった。マシンとソフトの相性か!? よくわからない。

編集部注)MusicMatch Jukeboxでエンコード出来ない件に関しては、同社のホームページにパッチがアップロードされています。
http://www.diamondmm.co.jp/products/jukebox/rio.html

 なので俺は、いつもの方法でいつもどおり、MP3データをジャカスカ生成してRioを楽しんだ。その方法とは、ある時は音楽CDの曲をデジタルデータのままWAVファイルに変換してパソコン内に保存するフリーソフトと、WAVファイルを自在にMP3ファイルに変換できるフリーソフトを併用した。またある時はノバック社から発売されているCCDMVP98とか、ランドポート社から発売されているMP3 STUDIO Unrealなどの、音楽CDから一気にMP3データを作成可能な市販ソフトを利用した。

 音楽CDの曲データをWAVファイルなどに変換するソフトや、MP3データ作成ソフトや、あるいは両方を一発でやっちゃうソフトなどは、市販品・フリーウェア・シェアウェアなどけっこう多く存在するので、Rioを買って楽しむ前に、とりあえずソフトウェアでMP3を体験してみるのもおもしろいだろう。

 手持ちの音楽CDの曲などをMP3データに変換し、RioなどのMP3プレーヤーで楽しむ場合、ひとつ、絶対に守っていただきたいことがある。それは、サウンドの著作権は絶対に侵さないということ。具体的には、誰かが作った音(曲)などには、とにかく既に著作権がある。これを勝手に売ったり配布したりすると、即、著作権法違反となる。もちろん、MP3データに変換する時も、MP3データにして友人にメールしようなどと考えた瞬間、そのデータ変換行為は著作権法違反だ。ただし、音の作者から「どう使ってもかまわない」と確約されている場合は別だ。まあ、大雑把には、個人的かつ私的に楽しむ以外、他人が作った音をどうこうした瞬間著作権法違反となるので注意していただきたい。なお、著作権法を侵すと、その瞬間あなたの家の周囲を警察と自衛隊とCIAとKGBとメンインブラックとゲシュタポが取り囲んでJASRACの人にケツバットを4,096発喰らわされたうえ人権を剥奪されて東京湾に沈められるようなことはないのだが、簡単に訴えられて簡単に裁判沙汰になって簡単に多額の賠償金を請求される可能性が高いので、正々堂々とした方法でMP3を楽しんでいただきたい。

 ともかく、なんかこれからMP3な時代が超本格的に来るような感じで、にわかコンピュータサウンド野郎の俺は、どうもウキウキして落ち着きがなくなっている。

□ダイアモンドマルチメディアのRio PMP300製品情報
http://www.diamondmm.co.jp/products/current/rio.html
□関連記事
【12月14日】ダイアモンド、MP3プレーヤーRioを発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981214/rio.htm

[Text by スタパ齋藤]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp