【お知らせ】 次週の「先週のキーワード」はお休みをいただきます。次回掲載は8月26日となります。(編集部)
■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■アクト・ツー、MacでDVD-RAMに書き込みできるユーティリティ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980803/act2.htm
●UDF (Universal Disk Format)
ユーディーエフ
光ディスクに関する業界団体OSTAが策定した、光ディスク用のファイルフォーマット。
ISO/IEC 13346(ECMA 167第2版)をベースに、異なるプラットホーム間でのデータ交換と実装の容易性にポイントを置いたサブセットとして、'95年に最初のバージョンをリリース。翌'96年にリリースされた1.02は、DVDのフォーマットにも採用。パケットライトに対応した1.05('97年)は、CD-RWなどでも使われている。最新版は、'98年にリリースされた2.0で、ECMA 167第3版のサブセットとなっている。
どのOSでも利用できる汎用フォーマットのひとつに、CD-ROMで使われているISO 9660がある。ファイルシステムとして見た場合のISO 9660は、汎用的に利用できるようにするために多くの制約を設けた規格であったため(*1)、MacintoshのHFS(Hierarchical File System)やUnixのRock-Ridge、WindowsのJolietなど、OSごとに独自の拡張フォーマットが生まれる原因にもなった。UDFは、各OSの固有の情報(ファイル属性やフォルダ情報、セキュリティ管理情報など)が最大限盛り込めるようになっており、その上で、各プラットホームに合せて、必要なデータにアクセスする(必要に応じて変換する)というアプローチがとられている。ちなみにファイル名は最大で255バイト、パス長は1,023バイトまでで、文字コードにはUnicodeが採用されている。
*1
ISO 9960では、データ交換用に3つのレベルを設けているが、一般に用いられているのは、8.3形式のファイル名や8階層までのディレクトリ等の最も制限の厳しい(互換性は高い)Level1である。
【関連団体】
□OSTA(Optical Storage Technology Association)
http://www.osta.org/
□ISO(International Organization for Standardization)
http://www.iso.ch/
□IEC(International Electrotechnical Commission)
http://www.iec.ch/
□ECMA(European Computer Manufacturers Association)
http://www.ecma.ch/
【参考】
□Unicode(本連載第1回「Unicode」)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971007/key1.htm#unicode
■■日本ADI、17/19インチディスプレイ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980803/adi.htm
●DPMS(Display Power Management Signaling)
ディーピーエムエス
ビデオ環境の標準化を推進する業界団体VESAが、'93年に策定したディスプレイの電源管理を行なうための規格。
水平同期信号 | 垂直同期信号 | 状態 |
On | On | On |
Off | On | Standby |
On | Off | Suspend |
Off | Off | Off |
なお、DPMSを制御するためのシステムサービスに関しては、'84年にリリースされたVESA BIOS Extension Power Management(VBE/PM)という規格で規定されている。
□VESA(Video Electronics Standards Association)
http://www.vesa.org/
■■コンパック、企業向け省スペースモデルほか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980803/compaq.htm
●SNMP(Simple Network Management Protocol)
●DMI(Desktop Management Interface)
●WfM(Wired for Management)
ネットワークベースのシステムを管理するための規格、およびフレームワーク。
・SNMP(Simple Network Management Protocol)
'88年に最初のRFC(Request For Comments)が作られ、'90年にインターネットの標準プロトコルに採用された、ネットワーク管理に必要なデータをやりとりするためのプロトコル。管理する側(マネージャ)と管理される側(エージェント)との間の具体的な通信手順および、そこでやりとりする管理情報(MIB:Management Information Baseという)を規定したもので、ネットワーク管理用の通信プロトコルとして、もっとも広く用いられている。
・DMI(Desktop Management Interface)
デスクトップ管理の標準化を推進する団体DMTF(Desktop Management Task Force)が、'94年に規定したパソコンやそのリソース、周辺機器等を管理するための標準インターフェイス。SNMPのMIBに相当する管理情報のことを、DMIではMIF(Management Information Format)といい、このMIFを提供するコンポーネントとそれを管理する管理ツール間を仲介するソフトウェアレイヤがDMIである。ちなみにコンポーネント側のAPIをCI(Component Interface)、管理ソフト側のAPIをMI(Management Interface)という。
・WfM(Wired for Management)
Intelが'96年に発表した、システムの運用管理を効率的に行なうための構想。パソコンの管理や障害の発見、ソフトウェアのインストールやセットアップなどをリモートから行なえるようにするためのソリューションを提唱するもので、'97年には、これらを実現するために必要なパソコンのガイドラインを示した「Wired for ManagementBaseline」をリリース。プロトコルやインターフェイスには、先のSNMPやDMIを推奨している。
□DMTF(Desktop Management Task Force)
http://www.dmtf.org/
□Wired for Managementホームページ
http://www.intel.com/managed/index.htm
■■元麻布春男の週刊PCホットライン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980731/mitubisi.htm
●ファブレス(fabless)
社内に生産部門を持たない研究開発型の企業。
チップなどの製造工場のことをファブ(fabrication plant)という。従来からの一般的なメーカーが、自社のファブを持ち、設計から製造まで行なっていたのに対し、製品の製造を外部に委託し、社内では研究開発に専念する新しいスタイルが登場している。このようなメーカーをファブレスといい、資金の乏しいベンチャー企業の多くは、工場の建設や経営にかかるコストを抑えることができるこの経営スタイルをとっている。
【参考】
□Fabless Semiconductor Association(ファブレスチップベンダーの団体)
http://www.fsa.org/
[Text by 鈴木直美]