【イベント】 |
会期:5/19~22日
時間:午前10時~午後5時
会場:有明 東京ビッグサイト 東棟
出展社数:467社
毎年春恒例のビジネスシヨウが今年も東京ビッグサイトで開催されている。昨年はかなり多くのデジタルカメラ関係メーカーが出展し、新製品が勢揃いした注目のイベントとなったわけだが、今年はオリンパスもニコンもサンヨーも京セラも出展しておらず、リコー、キヤノン、エプソン、カシオといった事務機に強いメーカーが中心の展開。しかしながら、これらのブースはいずれも、この春の新製品が勢揃いしており、それなりに見応えのあるイベントとなっている。また今回は、デジタルカメラ以外にもデジタルイメージング関係で、プリンタやプリントサービス、スキャナ、アプリケーションソフトなどに注目すべき製品が登場しており、こちらの動きもなかなか注目される。
そこで今回の第一弾では、この春のデジタルカメラ関係についてレポートし、第二弾ではデジタルイメージング周辺での動きについてレポートしよう。
外観上はボディカラーがガンメタリック調になっており、モードダイアルがブラックになっているくらいで、概ね「DC-4」と同じ雰囲気を備えたもの。機能的には、液晶モニターがDC-4のように2インチの低温ポリシリコンTFTではなく、1.8インチのTFT式となっている点と、前記の通り、レンズが3倍ズームから2倍ズームに変更されている以外は、大きな違いはない。しかも、価格はDC-4の3万円安であり、他社の単焦点モデルより安いのだから、これは結構な注目モデルになりそう。画質面はまだ未知数だが、DC-4も製品版になってかなり画質が向上しているようなので、この点はさほど心配なさそうだ。
なお、COMDEX/Springのレポートでお知らせした、PCなしでCD-R書き込みができる多目的モデル「Media Station」は諸般の事情で出品が見送られたという。本機はデジタルカメラ用ドライブという以外にも、実にさまざまな可能性を秘めたモデルなだけに、これはきわめて残念だ。
キヤノンは、ブースの一等地を使い、国内の大型イベントでのお披露目となる「PowerShot A5」を大々的にショーアップ!
なかでも目を引いたのが同機のイメージキャラクターとして登用された、吉川ひなのチャンの電飾。しかも、「ライバルはイクシ」というキャッチコピーや、ストロボ内蔵型で4月13日現在という但し書きが小さくついた「XGAクラス 世界最小・最軽量」というコピーも、なかなか意味深で泣かせる。
また、ステージ上でのモデルを使っての実写デモや、昇華型プリンターでのプリントアウトも行われており、会場での人気も上々。
とくに、PC系イベントに比べ、まだまだデジタルカメラに馴染みのないビジネスシヨウの来場者にとっては、高級コンパクトカメラ風デザインで、デジタルであることをさほど気にせずに使える本機は、なかなか新鮮なモノとして受け止められていたようだ。
「QV-770」「QV-5000SX」とたてつづけに簡易動画記録機能を搭載した新世代QVを発表したカシオ。もちろん、ブースでのデモも、動画記録を前面にアピールした展開となっている。ハンズオンデモでは、パントマイムなどを動画で撮影できるデモをおこなうなど、かなり力の入った展開を図っていた。
もちろん、発売直前の「CP-600」も出品されてはいたが、PM-750Cでのダイレクトプリントによる、プリクラ風シール作製がメイン。しかも、きちんとした説明用パネルや専門の説明員の姿もなく、単なるプリクラ作製用カメラと化していたのがきわめて残念。これではせっかくの130万画素モデルも台無しだ。価格も手頃で、写りのいいモデルだけに、この展開はなんとも理解に苦しむところ。個人的にはとても残念だった。
□「ビジネスシヨウ '98 TOKYO 」ホームページ
http://www.noma-businessshow.or.jp/index98.html
('98/5/20)
[Reported by 山田久美夫]