■ゲームソフトインプレッション■
メックウォリア2 傭兵部隊
ジャンル:3Dシューティング
発売メーカー:アクティビジョン・ジャパン
標準価格:8,800円
対応OS:95
備考:戦闘時の契約交渉、資金稼ぎなどの新要素を加えた「メックウォリア2」シリーズの最新作。約30種類のバトルメック、70種類以上のミッションが登場する。
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【筆者紹介】
- 名前:尾道 晃
- 好きなジャンル:シューティング、格闘、アメゲー、競馬モノ
- プロフィール:パソコン雑誌や単行本などに寄稿。元雑誌の編集者
【総プレイ時間・ハード環境】
- 総プレイ時間:約15時間
- 使用ハード:自作PC/AT互換機
CPU:6x86-P166
メモリ:64MB
グラフィック:S3 ViRGE(4MB)
サウンド:Sound Blaster16
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完全日本語化、グラフェックエンジンも進化、
今までとは一味違う「メックウォリア2 傭兵部隊」
(C) 1996 Activision,Inc.
(C)1996 FASA CORPORATION. All rights reserved.
●プレイヤーは一傭兵となり、歴史に名を残すのが目的
ひとことで「MECH WARRIOR2」(以下、MW2)といってもいろいろあって、最初に登場した「MW2」と「MW2 ~Ghost Bear's Legacy」の2種類のパッケージがあった。今回紹介する「MW2 ~傭兵部隊~」(以下、傭兵部隊)の元の題名は「MW2:MERCENARIES」というもので、ほかのMWを知っている人ならば、この副題を見れば、なんとなくいままでの「MW2」とは違うことが感じられるハズ。
「MW2」は、3D戦闘シミュレーションで、自機を操作しながら、敵メックを破壊するというゲーム。基本的には「傭兵部隊」も同じだが、プレイヤーが一傭兵となっているのがミソ。最終的にはエリート傭兵部隊に入隊し、「Tukayyidの戦い」に参加して、歴史に名前を残すことが最終目的(注:「Tukayyidの戦い」とはBATTLE TECH史上、最も規模の大きな戦いである)。このへんが、以前のものとは違うところ。傭兵だから、依頼があれば、さっき戦った敵側と組んで、戦闘を行ったりする。
とにかくほかのMW2と違う点は、お金がたいへん重要ということ。いままでのMW2では、プレイヤーが軍隊に所属していたこともあって、お金は政府が面倒をみてくれたが、今回の「傭兵部隊」では武器にかかる費用や修理費など、すべて自分たちが稼いだお金で行う。しかも、一部隊を指揮するようになれば、部下であるパイロット達の給料も支払わなければならない。とにかく、お金に気をつかう機会が多くなった。そのせいか、サルベージ機能というのがあって、これは破壊したメックのパーツをぶんどってこれちゃうというもの。で、そのパーツを自分のメックに付けたりする。けっこう、楽しい。
(C) 1996 Activision,Inc.
(C)1996 FASA CORPORATION. All rights reserved.
●グラフィックエンジンが進化、動きも本当にリアル!
MECH WARRIORのすばらしいところに、そのリアルなグラフィックがある。もちろん、傭兵部隊でも引き継がれていて、バトルメック(搭乗するロボットのこと)だけでなく、いたるところにテクスチャが使われていて、とってもキレイ。今回から採用された、光源を複数の場所から捉える機能を使えば、夜間戦闘のグラフィックも精密に表現される。爆発シーンの表現はいろいろ設定できるようになっているが、このへんは、プレーする環境に合わせて変えていく必要がある。
MW2がリアルなのは、そのグラフィックだけではない。たとえば、敵メックの片足を吹き飛ばしたとする。すると、そのメックはゆっくり地面に転倒する。メックの動きも本当にリアルなので、ぜひ実際に見て、感動してほしい。ただ、テクスチャをすべてオンにすると、動きがギクシャクして、ぜんぜん照準が定まらないので注意。ちなみに、私はすべてオフにして、プレーした。そうしないと、先にすすめないのだ。
●ロボット好きなら必見、でもそれなりのスペックも必要
今回の「傭兵部隊」ではすべてが日本語化されている。画面に表示されるメッセージのほかにも、指令やナレーションまでもが日本語だ。最初に、操作を教えてくれるミッションがあるんだけど、ちゃんと「敵をロックオンするときはEキーを押せ」とか言ってくれる。これまで英語だから、と敬遠していたユーザーでも安心してプレーできる親切設計になっている。
誰でもプレーすれば、それなりに楽しめると思うけど、ロボット好きなら絶対プレーしてほしい。あと、Pentium 150MHz以上、メモリ40MB以上、そして速いグラフィックボードを持ってる人(笑)。まともに動かそうと思うなら、これくらいのシステムは必要かな。
[Text by 尾道晃]
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