日本メーカーの逆襲!? ソニーが米国でパソコン発表
●ソニーの今後の展開に注目が集まる とくに、ソニーの参入は、米国に大きなインパクトを与えたようだ。ソニーという企業の米国でのブランドイメージはきわめて高い。しかも、これまでソニーは米国では自社ブランドのパソコンを発売したことがなかった。そのソニーが、いよいよパソコン市場に参入するということで、注目を集めたわけだ。 もっとも、ソニーが今回発表したマシンそのものに対しては、それほど反響はない。確かに、質は高いし、新しいフィーチャもあるが、それでも既存のパソコンの枠からはみ出していないからだ。「いいマシンだけど、ソニーが出すにしては...」といった反応の方が多い。 米国のアナリストたちが注目しているのは、ソニーのもう少し先の展開だ。たとえば、この5月にはNew York Timesのサイトで、ソニーが97年に、オーディオとビジュアルアプリケーション用の新しいOSを搭載したコンピュータを出すと報じられた。ソニーは、この内容を正確ではないとしているが、ソニーが何か仕掛けるのではという疑念と期待は、まだまだ根強く残っている。今回の発表を伝えるニュースのなかにも、ソニーがNetwork Computerを作る可能性があると報じている記事もある。
かつて、米国の家電業界は、日本勢にメタメタにやられた。そして、これから先、パソコンが家電になって行くと、その悪夢が再現されるのではないかと米国では恐れているらしい。
【PC Watch】ソニーが、米国市場向けの新PCを発表 ('96/6/24)
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[Reported by 後藤 弘茂]