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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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ソニー |
VAIO J PCV-J15V7 |
Duron 800MHzの採用で性能アップを果たした低価格機 |
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima |
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SiSのAthlon/Duron用チップセットSiS730S。North、South両ブリッジとビデオ機能がワンチップに統合されている
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高い人気を持つソニーの低価格機、VAIO J。今回は、このVAIO Jの最新バージョンとなるPCV-J15シリーズの中から、17型FDトリニトロン管ディスプレイがバンドルされた上位機種、「VAIO J PCV-J15V7」のレビューをお届けしよう。
PCV-J15は、筐体デザインこそ従来のPCV-J12と同様ながら、CPUをCeleron 700MHzからDuron 800MHzへ変更することで、大幅なパフォーマンスアップを図った点がその最大の特徴だ。また、バスアーキテクチャの異なるCPUを採用したことに伴い、チップセットもIntel 810からSiS730Sへと変わり、マザーボードにはこのチップを搭載したmicroATXフォームファクターのASUSTeK A7S-AVが採用されている。このため、外観こそ従来機と変わりないが、内部的にはまったく別のマシンに仕上がっている。
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フロントビューは従来と同じだが、バックパネル部のレイアウトは従来と異なるものとなっている |
マザーボードは、4本のPCIスロットを備えるほか、オンボードでTI製のIEEE1394コントローラが搭載され、i.LINK端子がバックパネル部に装備されている。従来機では、PCI接続のi.LINKカードを搭載していたため、今回からはPCIスロットの空きが一つ増えたわけだが、ポート数自体は従来の2ポートから1ポートへと減少しており、外付けストレージとDVカメラを同時に接続する場合などを考慮すると、少々不満が残る。しかし、バックパネル部に用意されたUSBポートの数は、従来機から一つ増やされて三つとなっており、近年需要の高いUSBデバイスを数多く接続することも容易になった。このほか、バックパネルにはシリアル、パラレルポートが一つずつと、各種サウンド端子、さらに、PCIのモデムカードも搭載されているので、家庭においての個人利用であれば、拡張インターフェースが不足する場面は少ないだろう。
また、HDDの容量は従来より10GB多い40GBへと増やされており、インターフェースもUltra ATA/66からATA/100へと変更されている。DV編集の入門機としてもよく選択されるVAIO Jシリーズだけに、ありがたい強化点だ。なお、5インチベイに搭載されるCD-R/RWは、従来と同様で、書き込み最大8倍速、書き換え最大4倍速に対応したものだ。
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microATXフォームファクターに対応したマザーボードA7S-AVを搭載。メモリスロットには1本の空きがある
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VAIOシリーズらしくバンドルソフトも充実しており、DV編集ソフト「DVgate Ver.2.2」や、誰でも簡単にビデオクリップが作成できる「MovieShaker Ver.2.0」をはじめとして多くのタイトルが付属する。また、オンラインヘルプソフトの「CyberSupport for VAIO」には、今回のバージョンから、インプレスのWindows Me入門書「できるWindows Me」のデジタル版、「できるWindo
ws for VAIO」が追加されており、ファイルのコピーや削除といった基礎からWindowsを学べるように配慮されている。
パフォーマンスはやはり良好で、Acrobat ReaderやIE5.5を使用した際には、従来機よりも快適なレスポンスが体感できた。ただ、メインメモリ容量が64MBであるため、複数のアプリケーションを同時に使用する際には、スワップの発生することが多かった。こういった用途で使用する際には、合計128MB程度へメモリを増設したほうがよいだろう。
こうしたさまざまな強化が施されながら、価格は従来とほぼ変わらず、実売で140,000円前後となっている。そのコストパフォーマンスやバンドルソフト、初心者への配慮などを考えると、初めてのPCや、家族で使う1台として、ぜひともお勧めしたい製品だ。
製品名:VAIO J PCV-J15V7
標準価格:オープン(Sony Style価格143,800円)
メーカー:ソニーマーケティング株式会社
問い合わせ先:03-5454-0700
URL:http://www.vaio.sony.co.jp/
CPU:Duron 800MHz
チップセット:SiS730S
メモリ(最大):64MB PC133対応SDRAM(512MB)
HDD:約40GB(Ultra ATA/100)
FDD:2モード
CD-R/RWドライブ:書き込み最大8倍速、書き換え最大4倍速、読み出し最大32倍速
ビデオチップ:SiS730S内蔵
ビデオメモリ:SMA方式によりメインメモリの一部を共有(標準8MB)
ディスプレイ:17型FDトリニトロン管
最大解像度:1,280×1,024ドット/1,677万色
サウンドチップ:SiS730S内蔵
モデム:56kbps(V.90、K56flex対応)
キーボード:109キー(PS/2接続)
拡張スロット(空き):PCI×4(3)
インターフェース:USB×3、iLINK(S400、6ピン)×1、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプ<レイ(Dsub 15ピン)×1、LINE IN×1、ヘッドホン×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1
本体サイズ(W×D×H):170×366×306mm
重量:約8.5kg
OS:Windows Me
付属ソフト:DVgate Ver.2.2など
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソニーのホームページ
http://www.vaio.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCV-J15V7/
□関連記事
【1月22日】ソニー、VAIOのデスクトップを一新~RXにiモード予約&Pentium 4搭載機登場~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010122/sony1.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp
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