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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
アキア | ||
MicroBook Edge EX402/120-DR | ||
オリジナルデザインケースのAthlon 1.2GHz搭載機 | ||
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima |
フロントパネルの右下にはUSBとIEEE1394端子を搭載している | 筐体背面にはUSB、IEEE1394端子のほか、モデムやLANポートも存在する |
その特徴はスリムタワーにハイスペックなパーツを詰め込んだ点だが、このコンセプトを実現しているのは、シリーズ共通となるアキア独自設計の筐体を採用したことに負うところが大きい。その横幅は、一般的なATX筐体と比較して1、2割ほど細身の147mmとなっているが、フロントパネル右サイドにクリアパーツが配置されていることなどもあって、実際はよりスマートな印象を受ける。ただし、このサイズで5インチベイを横置きにすることは難しかったようで、本体中央部には5インチベイと3.5インチベイが一つずつ縦置きに搭載されるというめずらしい設計になっている。5インチベイはこの1基だけで、本機ではここにDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブが搭載されている。
省スペースPCの流行に見られるように、近年は5インチベイ用のデバイスを増設したいというニーズ自体が下がってきているものの、拡張性が重視されることも多いタワー型筐体だけに、好みが分かれるところだろう。3.5インチベイに関しては、筐体下部にもう一つ外部ベイが用意されているほか、筐体の上下に二つずつ内部ベイが用意されているので、拡張性で困る場面は少ないはずだ。このうち上部の二つはケースの前面からデバイスの装着が可能なため、メンテナンス性も高い。
5インチベイがケース前面に向かって開くため、メンテナンス性は高い。また、PCIスロットは5本用意されているが、多くの拡張カードを搭載しているので、空きは1本だけだ |
基本スペックは、マザーボードにチップセットとしてVIA Apollo KT133を搭載したAOpenのAK74 Proをベースに、CPUに現在最高速クラスのx86CPU、Athlon 1.2GHzを採用。128MBのメインメモリ、GeForce2 GTS搭載ビデオカードといった構成となっているほか、PROMISE TECHNOLOGYのATA/100対応RAIDカード「FastTrak100」を搭載することで、7,200rpm、容量40GBのHDDを2台使用したRAID 0環境も実現されている。このため、プリインストールされるWindows 2000はもちろん、ビジネスアプリケーションから3Dゲームまで、速度面で不満を覚える場面はほとんどなく、非常に快適に操作することができる。また、ケース背面には排気ファンが二つ装備されているほか、電源は吸排気ファンを装備したラックマウントサーバー用のユニットを採用しているため、安定性の面でも不安は少ない。その半面、ファンの騒音はやや大きめで、静かな一人部屋などで使用する場合には気になるかもしれない。
筐体上部の内部3.5インチベイはトレイ式になっており、前面から引き出すことが可能 |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□アキアのホームページ
http://www.akia.co.jp/
□製品情報
http://www.akia.co.jp/product/desktop/ex400/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010129/akia.htm