|
NEW PRODUCTS TESTREPORT |
オンキヨー | ||
SE-120PCI | ||
オーディオ機器メーカー製高級サウンドカード | ||
TEXT:藤本 健 Ken Fujimoto |
オーディオメーカー、オンキヨーのノウハウが詰め込まれたサウンドカードSE-120PCI |
同社は一連のUSB製品を発売する以前の98年3月にISAバス対応の高級サウンドカードSE-70とSE-50をリリースしている。今回のSE-120PCIは、その後継と言え、オーディオ機器メーカーのノウハウが惜しみなくつぎ込まれた製品だ。
本機はPCIバスに接続されるメインカードと、そこからケーブルで接続するサブカードという構成であり、音質へのこだわりからRCAピン端子にはすべて金メッキが施されている。一般のサウンドカードとの差別化はこれだけにとどまらず、カード上にはオンキヨーオリジナルの高性能コンデンサが用いられ、回路パターンにおいても独自のグラウンド理論によってノイズ干渉の影響を低減する技術が盛り込まれている。これらの結果としてLINE OUT部のS/N比99dBというオーディオ機器並みの音質を実現しているのだ。
外部インターフェースはメインカードとサブカードに分けて装備されている |
サウンドチップはESS TechnologyのMaestro M3i、コーデックにSigmaTelのハイエンドチップSTAC9744Tが採用されている。この組み合わせよって同軸・光のS/P DIF出力端子からDolby DigitalおよびDTS信号の出力が可能となり、デコード機能を搭載したスピーカーシステムと組み合わせれば5.1chサウンドが楽しめる。ただし、Dolby DigitalおよびDTSのマルチチャンネル出力を実現するためには、これに対応したソフトウェアDVDプレイヤーが必要となる。
サウンドチップにはESSのMaestro M3iを採用する |
バンドルされているソフトウェアはこのWebSynthだけではない。WAV、MP3、WMA、MIDIファイルを一括してデータベース管理するとともに、音楽CDからMP3やWMAにダイレクトエンコード可能なCarryOnMusicもその一つ。これはオンキヨーとデジオンの共同開発ソフトだ。またそのデジオンが開発した波形制作/編集ソフト、DigiOnSound Lightもバンドルされている。この分野のソフトは海外で作られたものが多い中、DigiOnSound Lightは数少ない国産ソフトであり、日本語メニューによって、誰でも抵抗なく扱うことができる。機能面ではサウンド6トラック、動画プレビュー、音楽CDからのリッピングなどを備え、さまざまなエフェクトを利用した自由な編集が行なえる。
WebSynthの最大同時発音数などの変更によりCPU負荷を調整できる |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□オンキヨーのホームページ
http://mmc.onkyo.co.jp/
□製品情報
http://mmc.onkyo.co.jp/news/abnews2.htm
□関連記事
【11月29日】オンキヨー、PCIバス用サウンドカードの発売を延期
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001129/onkyo.htm
□関連記事
【10月20日】オンキヨー、光/同軸デジタル入出力を備えたサウンドカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001020/onkyo.htm