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松下電器産業 Let's note CF-M2EV CD-R/RWドライブを搭載した B5ファイルサイズノートPC TEXT：一ヶ谷兼乃　Kenno Ichigaya

17mmのキーピッチを実現しているほか、大きめのリターンキーが採用されるなど、使いやすい本機のキーボード

　Windows Meが正式に発売され、ノートPCにもこのOSがプリインストールされた製品が登場してきた。松下電器産業の「Let's note CF-M2EV（以下、CF-M2EV）」も、その一つである。

　本機は、これまで発売されていたCF-M2シリーズの流れをくむ製品で、従来機の上部がシルバー、下部がブルーメタリックというスタイリッシュなデザインはそのまま踏襲されている。その基本仕様は、CPUに550MHz駆動のモバイルCeleronが採用され、標準で64MBのメモリと10GBのHDDを搭載したB5ファイルサイズのノートPCだ。一般的なB5サイズサブノートPCと同等のサイズでありながら、最大4倍速での書き込み、書き換えに対応したCD-R/RWドライブを内蔵しているところが大きな特徴で、出先においても自宅や、オフィス同様にCD-ROMの閲覧や、CD-R/RWを使ってのデータのやり取りなどを行なうことができる。このCD-R/RWドライブが収納されているマルチベイには、ドライブの代わりにオプションの拡張バッテリを格納することも可能だ。また、付属のプラスチック製ウェイトセーバーを差し込んでおくことで、本体重量はCD-R/RWドライブ内蔵時の1.85kgから1.57kgへと軽量化される。こういった使い分けにより、本機は多様な環境に対応することができるのである。

本体左正面にはプライベートキーを装着するためのスロットが用意される

　液晶ディスプレイには、最大解像度1,024×768ドットの11.3インチTFTカラー液晶パネルが採用されている。この液晶パネルは、鮮やかな発色で非常に明るく、文字も見やすい。キーボードは17mmのキーピッチが実現され、タッチタイプも十分行なうことができるクオリティが確保されている。ポインティングデバイスはタッチパットだが、専用ユーティリティ「スマートポインターIV」により、パッドの隅をダブルクリックすることで、Webブラウザやメーラーをワンタッチで起動したり、画面のスクロールやブラウザでの「進む」、「戻る」といった操作が設定できたりするというユニークな機能も持つ。

CD-R/RWドライブやCF TypeII、PCカードスロットなどを持つため、多彩なメディアに対応可能だ

　多彩なインターフェースが装備されていることも特徴の一つとして挙げられる。本体左側面に56kbpsモデムと10BASE-T/100BASE-TX対応ネットワークのインターフェースを兼備している点をはじめとして、オプションの専用ケーブルで携帯電話やPHSを接続し、通信するためのワイヤレスコムポート、外部ディスプレイコネクタ、CF TypeIIスロット、PCMCIA TypeIIスロット、二つのUSBポートなどが装備されている。また、専用プライベートキーを差し込むためのキースロットが本体前面にあり、ファイルの暗号化や本体の起動制御などが可能となっている。

　標準でバンドルされるCD-Rライティングソフトはアダプテック EasyCD Creator 4 Standerd、パケットライトソフトはDirect CDだ。これによって、CD-R/RWのメディアさえ用意すれば、すぐにでもオリジナルの音楽CDを作ったり、ファイルの整理などに活用したりすることができる。

背面部にはUSBポートのほか、携帯電話、PHSケーブル用のコネクタも用意される

　CF-M2EVにはCD-R/RWドライブが内蔵されているために、ほかのサブノートと比較しても活用範囲が広く、初めて購入するPCとしても十分ニーズを満たしてくれるだろう。携帯電話、PHS、LANと、さまざまな環境でネットワークに接続できることも、モバイルノートとして高く評価できる点だ。自宅でのメインPCをそのまま持ち出したいという方には、最適な選択肢の一つと言える。