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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NTTドコモ シグマリオン ゼロハリバートンのデザインによる
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
キーボードは定評のあるモバイルギア譲りで、コンパクトな筐体ながら使いやすいものとなっている |
国内ではパワーユーザーを中心に着実な支持を得ているH/PC Proマシンだが、どちらかと言えば、企業向けなどを意識したビジネスっぽさの残る製品が多い。しかしながら今回発売されたシグマリオンは、こうしたビジネスライクな雰囲気を消し、今までのH/PCマシンとは一味も二味も違った存在感を創り出している。
その独特のテイストの源となっているのがZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)によるデザインだ。ゼロハリバートンはアルミ合金製アタッシュケースのトップブランドであり、アポロ11号で月から石を持ち帰るときに使われたことや、John F Kennedy大統領が愛用していたことなどでも知られる。その頑丈さには定評があり、爆破された飛行機から同社のケースがその中身ともども無事に回収されたといったエピソードもある。シグマリオンのボディは、このゼロハリバートンのデザインをフィーチャーして作られており、本体には「Designed by ZERO HALLIBURTON」のエンブレムが光っている。
ゼロハリバートンのデザインが印象的な外装。質実剛健のコンセプトは、本機に通じるものだ |
ボディサイズは数あるH/PC Proマシンの中でもパワーユーザーに人気の高い日本HPのJornada690に近く、重量も485gに抑えられている。
本体左側のカバーの中には携帯電話接続用の端子や、PCとの通信ポートが用意されている |
本体右側にはCFスロットを備える。P-in Comp@ctとは、カラーもマッチしており相性はよい |
キーボードは14.1mmのキーピッチを確保しており、タイピングはしやすい。一部の記号キーが標準的な配列から外れているが、これも慣れてしまえば、あまり違和感はない。
モバイル機器というと、デザインはやや置き去りにされた感があったが、これとスペックを上手くバランスさせた本機は従来の機器と一線を画した魅力を持っている。パワーユーザーのH/PC Proマシンとしても安心して活用できる製品だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□製品情報
http://www.nttdocomo.co.jp/mobile/lineup/sigmarion/index.html
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