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デルコンピュータ Inspiron 5000e 1,600×1,200ドット表示が可能な
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
キーピッチだけでなく、パームレストも十分な広さが確保されているため、総じて操作性は高い |
Inspiron 5000eは、同社のハイエンドオールインワンノートPCとして位置付けられているが、その魅力は何と言っても大きな画面である。同機種にはCPUと、ディスプレイタイプによって、いくつかのベースモデルが用意されており、型番の末尾の表記に対応して、3種類のTFT液晶パネルが採用されている。まず、“X”が14.1インチ、最大解像度1,400×1,050ドット、“VT”が15インチ、最大解像度1,400×1,050ドット、そして“U”は15インチで、ノートPCにおける最高の解像度となる1,600×1,200ドットを実現している。また、ビデオチップには共通してATI RAGE Mobility 128が採用され、スムーズな2D/3D描画およびDVD再生を実現している。
写真では分かりづらいかもしれないが、15インチの液晶パネルはキーボード部よりも一回り大きく、ややはみ出る形となる |
大画面の液晶パネルを採用した5000eは、幅324mm、奥行き259mmと必然的にノートPCとしては大きなサイズになっている。しかしFDDやCD-ROMドライブを内蔵したオールインワンノートでありながら厚さは38mm、重さは約3.07kgに抑えられており、オフィスと自宅の間で移動するといった程度であれば十分持ち運びできる。
本体前面には、左側に最大3時間の連続動作可能なバッテリパック、中央にCD-ROM、DVD-ROMなどの各種ドライブや、セカンドバッテリを装着可能なメディアベイ、右側には6/10/20/30GBから容量を選択可能なHDDが内蔵されている。内蔵HDDは本体裏面からネジ1本で取り外しできる仕組になっており、換装は非常に容易だ。また、盗難防止用のケンジントンロックを使うことで本体だけでなく、HDDの盗難も防止できる。
背面部には各種コネクタが並ぶが、USBポートが一つのみとなるのはややもの足りないところだ |
キーボードはデスクトップ並みの19mmのピッチ、3mmのストロークを持ち操作性も良好だ。ポインティングデバイスはタッチパッドとなっている。
本機は、デスクトップ機にも匹敵する圧倒的なCPUパワーとこれまでにない高解像度の画面によって、多彩な用途をこなすことができる。いくつものウィンドウを開き、情報分析を行なうようなハイエンドなビジネス環境はもちろん、メディアベイにDVD-ROMドライブを装着し、S-VIDEO端子を経由して大画面でDVD-Videoを再生するといったことも可能だ。本体左右側面に装備されたスピーカーは大音量での再生が可能で、セパレーションもよく、立体サウンド再生にも対応する。
Inspiron 5000eは、ハイエンドノートPCとして十分な質感、性能を持ちながら、購入後にメモリ追加やHDDの換装といった必要性が発生しても、ユーザー側で対応できる拡張性を持っている。そのため、十分な基本性能と相まって、長期間使っていけるノートPCとしてお勧めしたい。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□デルコンピュータ株式会社のホームページ
http://www.dell.com/jp/
□製品情報
http://www.dell.com/html/jp/products/inspn/5000/tour/dhs/e_index.htm
□関連情報
【8月17日】デル、業界初の1,600×1,200ドット液晶オールインワンノート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000817/dell.htm