NEW PRODUCTS TESTREPORT |
フェイス INSPIRE K7-700/AFC Seed D600A AMDの最新CPUを搭載した
TEXT:保坂陽一 Yoichi Hosaka |
INSPIRE(左)とSeed (右)の背面。2台とも同じマザーボードのためバックパネル部のコネクタ構成も同じ |
今回試用したINSPIREには、256KBのフルスピード2次キャッシュを備えたThunderbirdコアのAMD Athlon 700MHz、Seedには64KBのフルスピード2次キャッシュを搭載した廉価版CPU、AMD Duron 600MHzが搭載されている。この二つのCPUは、それぞれIntelのPentium III、Celeronに匹敵する性能を持ち、かつ安価なことで注目を集めているものだ。なお、両機種ともCPUはDuron 600MHzからThunderbirdコアのAthlon 1GHzまで選択できる。
INSPIREはやや大きめのケースのおかげで空きベイは5インチを二つ、3.5インチを三つも備えている |
今回の2台には、ともにVIAのチップセットApollo KT133チップセットを採用したFICのSocketAマザーボード、AZ11を採用する。このボードはオンボードでサウンド機能を搭載しているが、MIDI/GAMEポートを装備しておらず、シリアルポートも一つのみとコネクタまわりはやや簡略化されている。また、KT133チップセットは、Ultra ATA/66のIDEインターフェースに対応しているが、INSPIREで採用されていた容量30GBのHDD、“IBM DPTA-307030”などのUltra ATA/100ドライブを選択する場合には、そのパフォーマンスを活かせるようにPROMISE TECHNOLOGYのUltra ATA/100インターフェースカード、“Ultra 100”をセットで購入することもできる。
Seedの内部構成はINSPIREよりもコンパクトにまとめられているが、5インチの空きベイが三つも存在する |
両機種とも最小構成でも、インターネットアクセスやビジネスアプリケーションの使用といった用途には十分なスペックを持っているので、あとは自分の用途と予算を考慮して、コストパフォーマンス重視であればSeed、ゆとりある拡張性とメンテナンス性などを重視するのであればINSPIREという具合に決めるとよいだろう。とくに、Seedの試用機の構成はCD-ROMドライブをCD-R/RWドライブやDVD-ROMドライブに変更しても100,000円を切るものなので、筆者としてもお勧めの組み合わせだ。いずれにせよ、将来性、パフォーマンスどちらを取ってもお勧めできるマシンである。
編集部注:今回試用したINSPIRE K7-700/AFCの仕様は記事作成時点のものです。8月2日現在、スペック、型番のが変更になっており、性能的には同等以上のものがラインナップされています。
■共通仕様
チップセット:VIA Apollo KT133
メモリ(最大):128MB SDRAM(1.5GB)
FDD:2モード
サウンドチップ:SigmaTel STAC9744T(AC '97 CODEC)
キーボード:112キー(PS/2接続)
拡張スロット(空き):AGP×1(0)、PCI×5(4)
インターフェース:USB×2、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、CRT(Dsub 15ピン)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、マイク×1
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□フェイスのホームページ
http://www.faith-go.co.jp/
□製品情報(INSPIRE K7-700/AFC)
http://www.faith-go.co.jp/org_pc/p0337.htm
□製品情報(Seed D600A)
http://www.faith-go.co.jp/org_pc/p0332.htm