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コンパックコンピュータ Compaq WLシリーズ ソフトウェアアクセスポイントが
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
WL100はTypeIIのPCカードだが、アンテナ部はスロットに収まらない構造となっている |
では、WLシリーズのラインナップについて個別に見ていくことにしよう。「Compaq WL100」はPCMCIA TypeIIに準拠したPCカードタイプの無線LANカードだ。PCカードスロットを持つノートPCなどで利用し、ほかのWLシリーズの機器と最高11Mbpsでの通信を行なうことができる。無線LANにおいて、一般的な有線LANのハブにあたる「アクセスポイント」を使ったスター型のネットワークだけでなく、WLシリーズの無線LANカードを装備したPC間でのPeer to Peer型のネットワークを構築することもできる。
WL200。アンテナ部は回転し、角度を変えることも可能 |
「Compaq WL400」は、WL100、WL200用のハードウェアアクセスポイントだ。背面に10BA SE-Tのポートを装備し、無線LANと有線LANのブリッジとして利用することもできる。この場合クライアント側は有線、無線を意識する必要はなく、シームレスにネットワークへのアクセスが可能だ。また、同時接続可能なクライアント数は通信負荷により変化するが、本格的な2本のアンテナからなるデュアルアンテナダイバシティシステムにより、屋内90m、屋外300mの広範囲をサポートし、50~200台まで対応できる。
WL400は背面部に10BASE-Tの有線LANに対応したネットワークコネクタを備えている |
WL300付属のユーティリティ。ソフトウェアアクセスポイントとしての各種設定を行なうほか、現時点の通信データのスループットを確認できる |
無線による通信データは、すべて40bit Wired Equivalent Privacy(WEP)データ暗号化によってセキュリティが確立されているため、電波を傍受されて内容を第三者に知られてしまうこともない。また、11Mbps無線LAN製品の業界団体であるWECAの互換テストに合格しており、他社の無線LAN製品との互換性も確保されているので、既存の無線LAN環境にクライアント、アクセスポイントを増設する場合にも役立つだろう。
【お詫びと訂正】 本記事におきまして、当初DOS/V POWER REPORT編集部追記の写真キャプションに、“無線LAN機能はCirrus Logicのチップによって実現される”といった誤った記述がありました。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びするとともに訂正させていただきます。
Compaq WL100
標準価格:19,800円
インターフェース:PCMCIA TypeII
本体サイズ(W×D×H):53×105×6mm
Compaq WL200
標準価格:21,800円
インターフェース:PCI
本体サイズ(W×D×H):120×157×18mm
Compaq WL400
標準価格:89,800円
インターフェース:10BASE-T(RJ-45)×1
本体サイズ(W×D×H):180×220×40mm
Compaq WL300
標準価格:14,800円
動作環境
CPU:i486 16MHz以上(Windows 98/95)、Pentium 120MHz以上(Windows 2000/NT 4.0)
メモリ:8MB以上
HDD:5MB以上の空き領域
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□コンパックのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□製品情報
http://www.compaq.co.jp/products/wirelesslans/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000510/compaq.htm