ガートナー、国内のPDA出荷は115.2%増の526,000台 ~シャープがシェア63%で独走
4月26日 発表
ガートナー ジャパン株式会社は26日、2006年の国内におけるPDA/ハンドヘルドPC市場の調査をまとめた。
これによれば、2006年通年の出荷台数は、前年比115.2%増の526,000台となった。同市場は2002~2005年の4年間、2桁のマイナス成長を続けてきたが、2倍弱のプラス成長に転じた。ガートナーでは主にシャープの「W-ZERO3」が牽引役になったと分析している。
W-ZERO3は、OSにWindwos Mobile 5.0を採用し、常時接続、VGA液晶、フルスペックWebブラウザ、フルキーボードの搭載に加えて、通信サービスの年間契約込みで端末提供価格が39,800円と値ごろ感があったことから、出荷が拡大した。
このため、メーカー別シェアでは、シャープが2005年の1位から変わらないものの、出荷台数は332,000台、シェア63%、成長率291.8%を記録。PDA市場の半数超を占め、2位と6倍弱の差をつけている。2位は、2006年に新たにNTTドコモやソフトバンク向けにPDAを提供したHTCで、台数は5万台、シェアは9.5%。なお、通話型ワイヤレスPDAの主な購入ユーザーは個人で、個人市場は229.6%の成長率となっている。
3位はマイタック(シェア6.9%)、4位はHP(6.2%)、5位はカシオ(6%)。マイタックはプラス301.4%の成長率を記録したが、HPは19.9%のマイナス成長となった。ガートナーは従来型のPDA市場は縮小傾向にあると分析している。
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エンドユーザー別出荷台数および成長率推移 (出典:ガートナー データクエスト) |
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ベンダー別出荷台数 (出典:ガートナー データクエスト) |
□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pdf/pr20070426-01.pdf
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(2007年4月26日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]
PC Watch編集部
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