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Dell新CEOケビン・ロリンズ氏来日記者会見
7月27日 実施 7月16日(現地時間)付けで、マイケル・デル氏に代わって米Dellの社長兼CEO(最高経営責任者)に就任したケビン・ロリンズ氏が27日来日し、記者会見を行なった。 ロリンズ氏は、同社会長のマイケル・デル氏と7年以上に渡り、共同経営体制で同社を運営してきた人物。これまでも年3~4回程度来日していたが、CEO就任後の会見は今回が初めて。 ●プリンタは背伸びせず、こつこつシェアを伸ばしたい ロリンズ氏のスピーチに先立って、デル株式会社代表取締役社長の浜田宏氏が国内ビジネスの近況について報告した。
浜田氏によれば、個人/法人とも良い結果を出しており、1~3月期における国内シェアは10.5%だったものが、4~6月期の速報暫定値では12.2%にまで伸張。12.2%というシェア、および1四半期で約2%の伸びは、いずれも同社にとっての過去最高記録だという。 同社ビジネスの中核をなす法人/官公庁向けビジネスでは、UNIXシステムからの移行案件が堅調で、常に数十のプロジェクトが動いている状況だという。 コンシューマビジネスについては、「当社にとってセカンドプライオリティだが、日本で始めた“リアル・サイト”が非常にうまくいっており、現在までに90カ所弱で展開。新しい顧客の獲得、製品を実際に試してもらうということ以外に、生の声を聞き、マーケットニーズを確実につかんでいる」と述べた。 近年取り組みを始めた周辺機器ビジネスについては、「プリンタ、液晶ディスプレイ、PDAすべてが順調。特にプリンタは数カ月前に販売開始して以来、予想を遙かに上回るペースで推移している」と述べ、競争の厳しい日本のプリンタ市場でもデルの販売/サポートモデルが受け入れられた結果だとした。 また、今後のプリンタビジネスについて「日本の市場は国産メーカーが非常に大きなシェアを持つ特異な市場。背伸びせず、こつこつと良い製品、良いサービスを提供して、シェアを伸ばしていきたい」との姿勢を示した。 ●私たちの行なうすべてのことにおいて、勝利する情熱を持っている 続いてロリンズ氏が同社の戦略的重点項目について語った。 ロリンズ氏が示した戦略的重点項目は、グローバリゼーション(世界展開)、製品リーダーシップ、お客様の満足経験、勝利する文化の4つ。ロリンズ氏はまず、「我々はこれらのすべてにおいてNo.1でありたい」と宣言。また、そうすることによって今後数年内に年商600億ドルを達成できるだろうとの展望を示した。
グローバリゼーションについてロリンズ氏は、各国における同社のシェア推移図を示し、米国以外での同社の成長が米国での成長ペースを上回るものであることを紹介。 日本では現在シェア10.5%で3位となるが、「近い将来世界レベルと同じ18~19%にまで引き上げられるだろう」とコメント。具体的にいつまでという目標設定はなされなかったが、「顧客満足度をないがしろにしてまでシェアを伸ばすつもりはない。が、これからも正しいことをしていけば(この数字は)取れるだろう」(浜田氏)と、国内シェア1位について楽観的な態度を見せた。 これまでも語られてきたとおり、同社が製品戦略の根幹に据えるのは、業界標準技術の採用。ロリンズ氏も、標準技術の採用が、顧客の選択肢を増やし、コストを下げ、効率と質を上げると語り、今後も同じ方針を貫くことを再確認した。 このほか、ロリンズ氏は、「私たちは、私たちの行なうすべてのことにおいて、勝利する情熱を持っています」などと謳う、ロリンズ氏自身が策定に参画した同社の企業理念を紹介し、自らのビジネスモデルに対する強い自信を示した。その一方で、世界市場において責任ある企業として、ボランティアや環境問題にも取り組んでいくことなどを約束した。
□Dellのホームページ(英文) (2004年7月27日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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