買い物山脈

2万円を切る最大8倍速DVD±Rドライブ




品名バッファロー「DVM-4284FB」
購入価格18,800円
購入日2003年12月21日
使用期間約1カ月

「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです。

●自宅用PCの故障でドライブを交換

 以前にお伝えしたように、自宅のPCはソフマップの「チーズバーガー」ことAOpen製の省スペースホワイトボックスで、まあ順調に動作していた。変わったことといえば、メモリを1GBに増設したことぐらいだ。

 ところが、昨年の12月頃から、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブが不調になり、トレイがイジェクトしなかったり、閉じているのにメディアが無いというようになってきた。

 メーカー製PCなら修理に出すところだが、どうせホワイトボックスで素性も分かっているので、ドライブを単体で交換することにした。

 思いついたのが夜中なので、ヨドバシカメラの通販サイトで調べてみると、内蔵型のDVD-ROM/CD-RWコンボドライブは、7千円前後からある。もうちょっと調べて見ると、4倍速のDVD-R/RWなら1万円以下で、4倍速のDVD±R/RWドライブでも1万円台半ばである。これぐらいの差額ならDVDも焼けるドライブにしたいところだ。

 4倍速の書き込みはだいたい1枚15分前後だが、どうせなら8分台ですむ8倍速が欲しい。ここでは、バッファローの「DVM-4284FB」が一番安かった。

 これは8倍速ドライブと言っても、DVD+Rのみが8倍速で、DVD-Rは4倍速どまりだが、妻のノートPCがDVD+R/RW搭載なので、絶対に読めるプラスが速く焼ければいいやという判断だ。DVD-RAMにも対応していないが、いまのところ予定もない。購入した12月時点での標準価格は24,300円で、通販価格は18,800円(税別)、ポイント還元は20%だった。

●ローコスト指向のパッケージ

パッケージ内容一覧
 手元に届いてびっくりしたのが、パッケージの簡素さだ。マニュアルはA3裏表のペラ1枚、ソフトウェアのマニュアルは付属せず、PDFファイルのみ、サンプル用のメディアもついてこない。内蔵ドライブということもあってか、周辺機器メーカーの製品というよりは、パーツショップでパーツを買ったような感覚だ。まんざらなじみのない感覚でもないが、ちょっとびっくりした。

 チーズバーガーのシャーシは、省スペースの割にメンテナンスもしやすいので、取り付けも10分足らずで終了。元から入っていたコンボドライブよりも新しいDVD±R/RWドライブの方がドライブの奥行きが浅く、結線に余裕ができたのも好ましい。

 付属ソフトの「 MyDVD 」、「B's RecorderGOLD7 BASIC」、「B's CLiP5」をインストールして、作業完了だ。

ボディの奥行きは20cmもなく、以前使っていたコンボドライブよりも短い。ケーブルもゆったりした

●謎なドライブ

デバイス名にメーカー名はない
 接続を確認するために、デバイスマネージャで見ると、ただ「ATAPI DVD RW 8XMax」とだけ書かれていてメーカー名も書かれていない。以前使っていたバッファロー(メルコ)のドライブではきちんとOEM元が表示されていたのに、ちょっと残念だ。せめてBuffaloと入れておけばいいのに。

 また、Web上で、メディアの対応表を確認すると、DVD+Rのメディアは全社対応だが、DVD-Rのメディアではパイオニア製などいくつかが非対応となっている。書き込み可能なDVDメディアとドライブはこなれてきていて、ほとんどのドライブがメディアを選ばなくなっているのに、いまどき珍しいことだ。さすがに安いドライブだけに、怪しげで、ちょっとわくわくする。

 ちなみに、ライティングソフトのドライブ情報で見るとHD-BURNにも対応しているようだ。ただし、ソフト自体はHD-BURNの書き込みに対応していないので使えないのであった。まぁ、DVDメディアが安くなっているので、いまさら使うこともないだろう。

DVD-R/RWのロゴ(左)とDVD+R/RWのロゴ(右)は離れた位置に記されている。やっぱり仲が悪い

●8倍速としては鈍足

 この時点では8倍速メディアは出てなかったので、とりあえず4倍速のDVD+Rメディアに8倍速で書き込むと、約11分で終了。予想よりもちょっと遅いが、メディアが4倍速だからこんなものだろうと思った。

 8倍速メディアの発売後にストップウォッチで計ると、かろうじて10分を切る。同じ8倍速ドライブでも上位機種だと8分台なので、やはり8倍速にしては遅いドライブだ。

 たぶんこのドライブは、書き始めの内周部分が4倍速なのだろう。書き込みをみていても最初の30%ぐらいまでが遅く、後半ぐんぐん速くなってゆく。きっと、4→6→8倍速とシフトアップしていくのだろうと想像している。まぁ、4倍速ドライブよりは明確に速いので、これでよしとしたい。(追記:4→8倍速なのだという情報もいただいた、それにしては遅いような気もするのだが、こんなものなんだろうか)。

 ちなみに高速なドライブは4倍速の段階がなく、6→8倍速と遷移しており、8倍速で書ける部分も広いそうだ。

 ちなみに、B's RecorderGOLD7 BASICでは、書き込み後のベリファイやコンペアも指定できるが、ベリファイ指定すると約24分もかかるので、よほど重要なデータ以外は使っていない。

 メディアはイメーションの10枚組が約3,000円なので、それを使っている。1枚100円ぐらいになると使い方も変わってくると思うのだが、データバックアップが主なので格安のメディアはまだ試していない。

●デジカメ画像半年分が1枚に

Rメディアではパケットライトソフトが使えない。がっかり
 ちなみに、パケットライトソフト「B's CLiP5」は、対応するのがDVD±RWとCD-RWのみで、DVD±RやCD-Rでは、パケットライティングできないことがわかったので、すぐアンインストールしてしまった。Rメディアで使えないとあんまり意味がない。

 オーサリングソフト「MyDVD」は、「Windowsムービーメーカー2」で作ったスライドショウムービーをDVDに焼くのにときどき使っている。とはいえ、子供がいるわけでもなく、TV番組をライブラリ化する趣味もないので、使用頻度は低い。

 したがって現在の使用法は、「B's RecorderGOLD7 BASIC」でデータのバックアップを取ることに限られている。実質4.5GBのデータがバックアップできるので、半年分のデジカメのデータが1枚に収まるようになって、ようやく整理がついた。しかし、撮る枚数も、1枚の容量も増えているので、3カ月1枚になり、1カ月1枚になる日も遠くはないだろう。

●DVD±R/RWドライブは今が買い頃

 データのバックアップでディスクの交換待ちをしているときなどは、8倍速ドライブを購入して正解だったとおもう。2倍速の約30分や、4倍速の約15分にくらべれば、10分以下で1枚焼けるのはありがたい。4倍速メディアの8倍速書き込みでも11分ぐらいなので、8倍速メディアの値段が下がるまでは、そういう使い方もありだろう。

 ただDVDドライブの価格の低下は著しく、本機も購入後に値下げされてしまった。他メーカーも実売価格は下がっており、いまならプレクスターの「PX-708A/JP」などの高速機が2万円前後に下がっている。ちょっとだけ買うのが早かったようだ。

 8倍速対応メディアが出て、ドライブも安くなっているのでDVD±R/RWドライブは今が買いごろだ。DVD-ROMやCD-RW、コンボドライブなどを買い換えるときは、ぜひ検討されるようお勧めする。

□製品情報
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/d/dvm-4284fb/
□対応メディア一覧表
http://buffalo.melcoinc.co.jp/taiou/kisyu/item/media/index.html
□関連記事
【1月19日】ようやく登場した8倍速対応DVD+Rメディアを試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0119/dvdr.htm
【2002年10月15日】【買い物】75,999円のチーズバーガーパソコンのお味
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1015/kai11.htm

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(2004年1月26日)

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