富士通のLOOXシリーズは、以前より光学ドライブを内蔵しながら1kg半ば台の重量を実現するなど特色を持った製品として人気を博しており、特にモバイルでもDVDの鑑賞やCD-RWへの書き込みなどをしたいユーザーには有力な選択肢となってきた。 ここにきて、松下電器産業からLet'snote W2、ソニーからバイオノートTRなど軽量な2スピンドルマシンが続々発売されており、市場が活気づきつつあるなか、いってみれば“老舗”のLOOXシリーズはどのように進化したのだろうか、上位モデルのLOOX T(FMVLT90D)を使用してレポートしていきたい。
1月に発表されたLOOX T(FMVLT93C/W)では、TransmetaのCrusoe TM5800 933MHzが搭載されていた。TransmetaのCrusoeはバッテリ駆動時間に影響を与える平均消費電力では、Intelの超低電圧版Pentium Mなどに比べて低いという、モバイルPCとしては非常に重要なメリットはあるのだが、処理能力の点ではやや劣っており、応答速度などに不満を感じるユーザーは少なくなかった。 これに対して今回のLOOX T(FMVLT90D、以下本製品)ではプラットフォームが一新され、Centrinoに準拠している。 CPUは超低電圧版Pentium M 900MHz、チップセットはIntel 855GM、無線LANはIntel Pro/Wireless 2100(IEEE 802.11b準拠)が採用されている。 これにより、若干平均消費電力はあがり、メーカー公称のバッテリ駆動時間も従来モデルでは同じ6セルバッテリで6.5時間だったものが、6時間に減るなどバッテリ駆動時間という意味では不利になっているが、処理能力の点では大幅に向上している。 メインメモリは標準で256MBだが、最大で512MBまで増設可能。ただし、この場合には標準で搭載されている256MBのメモリモジュールをはずして、512MBのモジュールに差し替える必要がある(利用できるのは200ピンのSO-DIMMだ)。 できれば、メモリスロットは2つ用意してもらい、増設用の空きスロットが用意されているという状態にしてほしかった。なお、メモリの交換は、バッテリをはずすと現れる底面の3本のネジをはずした後、キーボード外すと、キーボードの下にメモリスロットが現れる。そのメモリモジュールを交換すればメモリの増設は完了だ。
ドライブ周りの充実も、本製品の特徴と言える。ライバルとなるバイオノートTR、Let'snote W2がCD-RW/DVD-ROMコンボドライブを搭載しているのに対して、本製品ではDVDマルチドライブを搭載している。 搭載しているのは松下電器のUJ-811で、書き込みは速度はDVD-RAMが2倍、DVD-Rが2倍、DVD-RWが等速、CD-Rが16倍、CD-RWが8倍となっており、読み込み速度はDVDが最大8倍、CDが最大24倍となっている。DVD系のメディアに対して書き込みできるのが、バイオノートTR、Let'snote W2との大きな違いといえる。 ただし、現時点では9.5mm厚やLet'snote W2で採用されたようなむき出しのドライブで書き込みDVDに対応したドライブは発売されておらず、LOOXでは12.5mm厚のドライブを採用している。このため、本体の厚さという点では若干不利になっており、厚さ36.5mmと3製品の中で最も厚くなっている。これは、書き込みDVDを採用したということとのトレードオフで致し方ないところだろう。 ただ、他の2製品のドライブが取り外し不可であるのに対して、本製品ではホットスワップ/アンスワップすることが可能なっており、オプションとして用意されている内蔵バッテリパック(FMVLBP104)を別途内蔵することができるほか、標準添付されているウェイトセーバーを利用して1.55kg相当の1スピンドルPCとして利用することも可能であり、そうした柔軟さとのトレードオフであれば納得できるところだ。 HDDは、2.5インチドライブが採用されている。採用されているのは日立グローバルストレージシステムズのDK23EA-60で、パーティションは50GB+10GBとなっている。なお、リカバリは付属のCD-ROMから行うことが可能になっている。 バイオノートTRは1.8インチドライブ、Let'snote W2は2.5インチながら3.3V駆動という一般には入手しにくいドライブを採用しているため、交換することは事実上不可能と言えるが、本製品は標準的な2.5インチドライブが採用されているため、将来的に交換することも可能だ(もちろんメーカーの保証は受けられないが)。 実際、底面にあるパネルをはずすだけで簡単に交換することが可能であり、この点は他の2製品にはないメリットになるだろう。
本製品では、“ピカピカ液晶”とか、“ツルツル液晶”などと呼ばれている高輝度、高コントラストな液晶が採用されている。 富士通では“スーパーファイン液晶”と呼んでいるこの液晶は、液晶表面を加工することで、液晶から発光された光をそのまま通して、輝度を上げ、さらにはコントラストも改善している。 ただ、従来タイプの液晶に比べると、蛍光灯など外部の光源からの映り込みが増えてしまうという弱点も持っている(実際、本製品でも壁紙を黒など暗い色にすると、かなり蛍光灯が映り込んでいた)。 どの程度明るくなっているのかを確認するために、簡易輝度計を利用して計ってみることにした。なお、今回の測定は他に光源のない暗室において、白(RGBすべてが255)を表示させて計測した。簡易輝度計を利用しているため、あくまで相対的な結果で、絶対的な輝度を計測しているわけではないことをお断りしておく。なお、比較対象としたのは、ソニーのバイオノートTRと筆者の手元にあったThinkPad X31だ。 【表1】輝度の比較(単位:cd/平方m)
結果は表の通りで、一番明るい段階で比較した場合、バイオノートTRが239cd/平方mであったのに対して、本製品は207cd/平方mとなっており、バイオノートTRに対しては輝度の点でやや劣っていることがわかった。 ただし、ThinkPad X31の128cd/平方mに比べるとかなりよい結果となっており、従来型の液晶を搭載している製品に比べ、圧倒的に明るくなっていることがわかる。 なお、輝度は8段階で調節することができるので、バッテリ駆動時には低い輝度に設定し、バッテリへの影響を最小限に抑えることができる。 また、液晶パネルのデザインもユニークで、液晶と縁の段差がない、フラットなデザインになっており、インパクトも小さくない。 液晶パネルは1,280×768ドットのワイド液晶となっており、DVDの映画などで多い16:9の画面でDVDを見るには最適と言える。ヒンジ部分にはステレオスピーカが内蔵され、出先でポータブルDVDプレーヤーとして利用するのにも十分だろう。
本製品のインターフェイスは、前面がオーディオ入出力ポート、右側面にPCカード(Type2×1)、SD/メモリースティック共有ポート、USB 2.0ポート×2、ACアダプタの各ポート/スロット、左側面にはEthernet、モデム、RGB出力(ミニコネクタ)、IEEE 1394、コンパクトフラッシュの各ポート/スロットが用意されている。 特筆すべきは、xD-Picture Cardとスマートメディアを除くすべてのメモリカードのスロットが標準で用意されていることだ。メモリースティックスロットだけが搭載されたソニーや、SDカードスロットだけが搭載された松下電器などとは異なり、こうしたカードに対して中立な立場である富士通ならではと言え、素直に賞賛したい。 ユーザーの立場からすればこのように多くのスロットをサポートすることは使い勝手の点で優れており、他のベンダーも見習って欲しいところだ。 ただ、アナログRGB出力が専用のミニコネクタになっていて、別途ケーブルを必要とするのはモバイルマシンとしてはいかがなものかと思う。出先で急にプレゼンテーションをすることになったが、ケーブルを忘れてきてしまった、ということになれば本末転倒だ(実際こういうことはよく起こる)。ぜひ次機種ではアナログRGBのコネクタを直接本体につけてもらいたい。 なお、本製品のインジケータはヒンジの間にある。電源スイッチはイルミネーションスイッチになっており、本体が駆動しているときには青く光るので動いているかそうでないかが一目でわかるようになっている。 このスイッチは液晶が閉じている時にはオンにならないようになっているので、鞄の中でスイッチが入ってしまうという心配はない。また、インジケータの左には無線LANのスイッチが用意されており、電波をワンタッチでオフにすることが可能だ。
キーボードは約18mmピッチになっており、不均等なキーは「む」や「ろ」などのあまり利用しない一部のキーだけで、配列も自然で筆者個人の感想としては入力しやすかった。 キータッチは、IBMのThinkPadシリーズに近いような重めのキーで、そういったキーが好みのユーザーには自然な感じで入力できるだろう。 本体がやや厚くなっているということもあり、キーストロークも十分に確保されている。こうしたサブノートクラスの製品としてはかなり入力しやすい製品といえるだろう。 余談なるが、キートップは一見、普通の黒に見えるが、微妙にトランスルーセントになっており、よく見るとキートップの下にあるキートップの構造などが見える。 ポインティングデバイスは、従来モデルのスティックタイプからパッドへと変更されている。採用されているアルプス製のパッドは、自然な感じで良好な使いごこちとなっている。また、このクラスの製品としてはそれなりに大型のパッドがついており、パッドの大きさは6cm×4cmとなっている。 従来製品ではパームレストの下に装着する形になっていたバッテリは、液晶の下に移動した。これにより、6セルの大容量バッテリを装着してもバッテリがはみ出さない形状となり、今回のモデルから標準で6セルのバッテリが添付されるようになった(3セルのバッテリも別売りされている)。 ただ、本体はオーシャンブラックと呼ばれるつや消しブラックが採用されているのだが、なぜかバッテリパックはシルバーになっている。液晶ヒンジ部の一部がシルバーになっているため、後ろから見るとツートンカラーに見えて違和感はあまりないのだが、底面を見せると若干の違和感を感じる。 モバイルノートは、鞄の中から出し入れするときに底面を人に見られることも少なくないだろうから、個人的にはバッテリも黒にして欲しいところだ。
それでは、ベンチマークを行なっていこう。なお、今回利用したLOOX TとバイオノートTRは試作品で、実際の製品では結果が変わる可能性がある。また、いずれの結果も筆者が計測した結果であり、各ベンダなどにより保証されるものではないこともお断りしておく。 以前、別のコラムでも述べたように、モバイルマシンの場合には、ACアダプタ駆動時の性能、さらにはバッテリ駆動時の性能およびバッテリ駆動時間という従来の評価軸に加えて、バッテリ容量と駆動時間から出される平均消費電力、さらにはバッテリ駆動時の性能と平均消費電力から割り出せる電力あたりの処理能力という2つの評価軸で見ていくことが必要だ。 今回は、それらを合わせて評価した。比較対象として用意したのは同じCPUを搭載している東芝のDynaBook SS S7とソニーのバイオノートTR、さらに参考までに通常電圧版Pentium M 1.40GHzとの比較という意味で日本IBMのThinkPad X31を用意した(参考値であるので考察では特に触れないことにする)。 MobileMark2002を実行するにあたり、各マシンの輝度を計測し、白(RGBでそれぞれが255)の時に70cd/平方mに輝度を設定した。また、起動時に起動するソフトウェアは省電力ツールのみに設定し、省電力の設定は付属の省電力ツールがないものはコントロールパネルの電源オプションで「ラップトップ/ポータブル」に設定し、HDDが3分でスタンバイ以外は設定を「なし」に設定した。省電力設定ツールがあるものはそれを利用し、基本的には同じ設定だが、CPUの省電力設定がある場合には速度自動設定などCPUのクロックが可変される設定にした。要するにSpeedStepで自動Adaptiveの状態だ。
最初にバッテリ駆動時の性能だが、グラフ1の通りだ。見て判るように、この結果ではLOOX Tが、バイオノートTRや東芝のDynaBook SS S7を上回った。LOOX Tが2.5インチドライブ、バイオノートTRとDynaBook SS S7が1.8インチドライブを採用していることを考えると、この差は2.5インチと1.8インチの差であると考えることはできるだろう。 ただ、それでもバイオノートTRとの差はかなり大きい。バッテリ駆動時間では、逆に1バッテリ時にはバイオノートTRが、大容量バッテリ(S7には標準添付)付の場合にはDynaBook SS S7が上回った。なお、LOOX Tでは内蔵ドライブを取り外した状態とそうでない状態も計測したところ、内蔵ドライブなしの場合には15分ほどバッテリ駆動時間が延びている。 LOOX Tのバッテリ電力量は47.52W、バイオノートTRのバッテリ電力量は47.73W、DynaBook SSのバッテリ電力量は56.16W(内蔵のみの場合は17.28W)となっているため、直接、バッテリ駆動時間の比較ができないので、平均消費電力を出してどの製品が省電力性に優れているかを探ってみた。 結果はグラフ3の通りで、LOOX Tがドライブありの場合11.09W、ドライブなしの場合10.48W、バイオノートTRが9.27W、DynaBook SS S7が内蔵バッテリのみの場合8.94W、外付けバッテリをつけた場合9.03Wとなっており、この結果を見る限りはDynaBook SS S7が最も省電力な設計になっているということができるだろう。 省電力だからといって性能が犠牲になっていては困るわけで、それを見るためのパラメータが、グラフ4の電力あたりの処理能力だ。グラフ3の平均消費電力で、グラフ1のMobileMark2002の結果を割ることで求めている。 ここでもDynaBook SS S7がトップを占めている。つまり、省電力、電力あたりの性能というパラメータで考えればDynaBook SS S7は優れた製品だと言うことができるだろう。ついでLOOX T、バイオノートTRに関しては平均消費電力は優れているのだが、性能面では今一歩という評価になるだろう。
続いて、ACアダプタ駆動時の性能をチェックしていこう。ACアダプタ駆動時の性能に関してはグラフ5のSYSmark2002の結果、3Dの結果に関してはグラフ6、7の3DMark2001 Second Edition、Unreal Tournament 2003を採用している。 なお、DynaBook SS S7に関しては3DMark2001 SEのバイナリ名をリネームすると結果が変わるため(別記事参照)、リネーム後のスコアを採用している。
グラフ5のSYSmark2002の結果を見ても、LOOX Tが最もよいスコアをたたき出していることがわかる。オフィスアプリケーションの結果であるOffice Productivityでも、コンテンツ作成系の結果であるInternet Contents Creationの結果でも3製品の中で最もよいスコアをたたき出した。 3製品とも超低電圧版Pentium M 900MHz、Intel 855チップセット、ICH4などであることを考えると、違いはHDD性能の差である可能性が高い。DynaBook SS S7だけGPUが違うが、2Dの性能はあまり大きな違いがなく、SYSmark2002の結果にもあまり影響しないので、それが影響を与えている可能性は低いだろう。 グラフ6、7の3Dの結果に関しては、リネームしたあとの結果でもTridentのXP4を搭載しているDynaBook SS S7は、Intel 855GMの内蔵グラフィックスを利用しているLOOX TやバイオノートTRを上回っている。今回夏モデルとして発表されている他の超低電圧版Pentium M 900MHzのマシンはみなIntel 855GMの内蔵グラフィックスを利用していることを考えると、リネーム後であってもDynaBook SS S7は依然として、このクラスではトップとなる3D描画性能を持っているということができるだろう。
また、今回からPCの温度と騒音という要素も、評価の基準に加えていくことにした。 最近のPCでは、CPUやGPUなどの発生する熱量は非常に大きく、これをうまく放熱することが設計上非常に重要になっている。これがうまくいかないと、パームレストが熱くなったり、底面が熱くなったりして、利用者に不快感を与える結果になってしまう。 ただし、だからといってむやみやたらにファンを取り付ければ、それだけ騒音が大きく、うるさいPCになってしまう。個人宅で使う機会も少なくないモバイルPCが、深夜うるさい音を響かせていれば、家族から苦情もでるだろう。 そこで、今回は温度計と騒音計を利用して各部の温度と騒音を計測することにした。温度計はテストンが輸入しているTH1370で、市販の対物用のセンサーを利用して計測した。 計測場所はパームレストが4カ所、キーボード2カ所、液晶1カ所、底面4カ所で、起動後にSYSmark2002のInternet Contents Creationを実行し、終了したあとの状態を計測した。 騒音計はカスタムのSL-1370を利用し、こちらはHDDからHDDへファイルをコピーしている時に発生している騒音を、本体から1cm離した場所で5カ所計測した。なお、テストのタイミングの関係でテストはLOOX TとバイオノートTRを利用して行なっている。 【表2】騒音の比較(単位:dB)
結果は表2、表3の通りだ。表2は騒音の結果で、起動時の騒音はどちらもほぼ同じレベルだが、起動後はLOOX Tの方が若干静かだった。実際、LOOX Tは起動後ほとんどファンが動作しておらず、HDDの音もきっちりと遮断されており静かだった。 これに対してバイオノートTRも、ファンはほとんど動作せず静かだったのだが、HDDの音が割とうるさく、HDDが入っている左側面ではLOOX Tに比べて10dBほど高い値だった。 ただし、いずれも50dBは切っており、よほど静かな部屋ではない限りはあまり気にならないレベルだと言っていいだろう。 これに対して、温度(表3)という点ではLOOX Tの方が若干不利だった。というのも、底面の温度では摂氏40度を超えるところが2カ所もあり、バイオノートTRの1カ所に比べて、やや高めだった。 つまり、バイオノートTRでは温度を下げることを重視したため若干騒音が増し、逆にLOOX Tでは温度よりも静音性を優先させた結果だということができるだろう。ただ、どちらにせよやや暖かい程度で、実用上はどちらの製品も大きな問題はないだろう。
LOOX TはDVDマルチドライブを採用したことで、このクラスの製品としては唯一DVDに書き込むことが可能なモデルとなった。その上、2.5インチHDDを採用したことで、性能面でのメリット、さらに将来、簡単に交換できるというメリットという、パワーユーザーにとっては大事な点で、他製品に比べて大きなアドバンテージがあると考えることができる。 ただ、その分重量的には重くなっておりトレードオフと言えるが、そこをどう考えるかが選択のポイントとなるだろう。 筆者個人の感想としては、今回発表された3つの2スピンドルサブノートのうち、松下電器のLet'snote W2はどちらかと言えばビジネス向け、ソニーのバイオノートTRと富士通のLOOX Tはピカピカ液晶(あるいはツルツル液晶)を採用するなどAV志向になっており、ビジネスユーザーも含めた個人向けと、色合いが若干違うと思う。 その中で、バイオノートTRはどちらかといえば、ビジネスよりも家庭で利用する機会が多いユーザーや女性ユーザー向けと言えると思う。これに対して、LOOX Tは黒という色も含めてどちらかといえば男性ユーザー向けで、DVDマルチドライブや2.5インチHDDの搭載によりパワーユーザーもターゲットになっていると思う。 そうした意味で、2台目が欲しいというパワーユーザーや、1台目のPCだが、今後ばりばり使いこなしていきたいというユーザーにお奨めしたい製品ということができるだろう。 □関連記事 (2003年6月9日)
[Reported by 笠原一輝]
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