特別企画
小学校でのプログラミング教育必修化でPCの選び方が変わる!?
「プログラミングをワクワクさせる」子どもメインのパソコン選び
提供:レノボ・ジャパン/NECパーソナルコンピュータ
2017/07/24
2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化が決定された。これにより、義務教育の早い段階から、プログラミングを学ぶ機会が増える。子ども向けのプログラミング教室など、民間でもさまざまな取り組みが実施されつつある中、今後は「子ども」メインでパソコンを選ぶことが重要になってくる。
プログラミング教育が必修に
2017年3月に、改訂された新学習指導要領が公示された。すでに新学習指導要領に対応した教科書検定基準の最終提案も済み、今後、教科書検定などを経て、2020年から小学校で新しい学習指導要領に沿った学習が開始される予定だ。
新しい学習指導要領のポイントは、すでに多く報道されているとおり、小学校での「プログラミング教育」の必修化だ。
新学習指導要領の総則には、以下のような項目が明記されており、あらたな学習ツールとしてコンピュータが、より実践的に活用されることが想定される。
- 児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動
- 児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
※新学習指導要領(総則第3の1より)
プログラミング教育と聞くと難しそうなイメージを持つかもしれないが、いわゆる「コード書き」の科目が時間割に組み込まれるわけではない。
具体的な学習内容としては、算数や理科、総合的な学習の時間に採り入れられることが想定されている。たとえば、算数では、「第2の各学年の内容の〔第5学年〕の「B図形」の(1)における正多角形の作図を行う学習に関連して,正確な繰り返し作業を行う必要があり,更に一部を変えることでいろいろな正多角形を同様に考えることができる場面などで取り扱うこと(新学習指導要領 第3節 第3 2 (2)より)」とされており、コンピュータを生活や仕事に「役立てる」方法を学ぶことになる。
つまり、コンピュータのしくみや扱い方を通じて「プログラミング的思考」を身に付けることが目的だ。すでにパソコンを使った授業などを導入している小学校もあるが、今後は義務教育の早い段階から、パソコンに触れる機会やプログラミングを学ぶ機会が増えることになり、家庭でも子どもに適したパソコンを与えることが保護者の役割として注目され始めている。
プログラミング的思考とは、コンピュータに限らず、自分が意図したことを実現するために、何が必要で、どのような機能を組み合わせればいいのかを検討したり、その組み合わせをどう改善すれば効率的かといったことを論理的に考える力のことだ。
こうした論理的思考を身に付けることは、プログラミングの場だけでなく、あらゆるシーンで役立つ可能性が高い。
たとえば、学校行事のリーダーとしてクラスのみんなにやるべきことや指示を具体的に提示したり、将来、仕事で部下や同僚にやってほしいことを指示したりする際に、プログラミング的思考が身に付いていれば、それを応用して指示書のような形で「何をどうすればいいのか」を具体的に示すことが自然とできるようになる。
また、思いどおりに動かないコンピュータを目の前に試行錯誤することは問題解決能力の向上につながるうえ、その原因を調べるための情報収集能力も身に付く。プログラミングのような結果がすぐにわかる情報収集を繰り返しながら学習したり、有象無象の情報が溢れるインターネット上で情報の真偽を見極めるリテラシーを磨いたりと、子どもの成長に役立つことになる。
すでに我々の仕事や生活は、AIやロボットが欠かせない時代となっているが、今の子どもたちが大人になる時代には、その関係性がより密接になり、将来的にどのような仕事に就くにしろAIやロボットを扱うことが当たり前になる可能性が高い。
そうした社会の中で「生きる力」として、プログラミングを通じて、論理的思考などの重要な力を身に付けることで、AIやロボットに使われる側ではなく、使いこなす側になれるというわけだ。
プログラミング教育に備えて自宅にもプログラミング環境を
このように2020年から小学校でプログラミング教育が実施されるが、家庭ではどのような準備をしておけばよいのだろうか?
英語などもそうだが、こうした早期教育で重要なのは、家庭で本物に触れる機会を保護者がきちんと用意し、子どもがコンピュータを自然なものとして扱ったり、普段から気軽に触れられる環境を整えておくことだ。
「プログラミング」と聞くと、保護者の世代にとっては、つらつらと単調に続く長いコード、文法を中心とした分厚い書籍などを思い浮かべるかもしれないが、現代の子ども向けのプログラミング環境は、親の想像以上に「カンタン」で「楽しい」ものへと進化しつつある。
たとえば、「Hour of Code」というプロジェクトでは、ディズニーのキャラクターやMinecraftなどのゲームを題材とした入門者向けのブロックプログラミング教材を提供している。
「まえにすすむ」や「みぎにまがる」、「くりかえす」、「夜になったとき」など、ブロック化されたゲームの世界のルールを組み合わせながら、「ゾンビたちがあなたを追いかけるようにして、朝まで生き延びよう」などのような与えられたパズルを解いていくことで、プログラミングのしくみを学ぶことができるようになっている。
発展系として、JavaScriptやPythonなどのコードを使ってゲームの世界をプログラムするアクティビティもあり、小学校低学年から高学年まで幅広い世代が、楽しみながらプログラミングを学ぶことができる。
せっかく、こうした優れたプログラミング教材が無料で使えるのだから、小学校で授業として扱う前に、子どもと一緒に楽しみながら学習してみるといいだろう。かつて敷居が高すぎてプログラミングを諦めた大人自身にとっても、とても新鮮な体験になるはずだ。
子ども用パソコンで「プログラミング」をワクワクする体験に
このようなプログラミング環境を動作させるためのパソコンにもこだわっておきたい。
多くの家庭では、すでにリビングなどに家族共有のパソコンがある場合も少なくないだろう。しかし、おそらくそのパソコンは大人が情報収集や自宅での仕事など、実用的な用途を目的として購入したものがほとんどだろう。
もちろん、それをそのまま子ども用に活用することも可能だが、より興味を持ってもらうためには、子どもがパソコンに触れたときに操作などを難しく感じて、諦めてしまったり、自分にはできないと「ガッカリ」するようなことなく、むしろ毎日パソコンの電源を入れて使いたくなるような「ワクワク」感が重要だ。
キーボードを最初の関門にさせない
たとえば、キーボードに注目してみよう。
キーボードは、子どもがパソコンに触れる際に、最初の関門になる可能性が高い部分だ。前述したブロックプログラミングなら、タッチ操作で使えるタブレットなどでも利用可能だが、学習能力の高い子どもはまたたく間にゲーム形式のブロックプログラミングをクリアし、次のステージへとステップアップしていく。その際に、キーボードが原因で子どものやる気が失われてしまっては意味がないだろう。
初めからキーボードになれさせておくことが大切だが、その際に「打ちにくい」と感じさせないことが何より重要だ。
スペースが限られたノートパソコンでは、キーが詰め込まれている製品も少なくないが、それでは子どもはキーを探すのに苦労するし、タイプミスに苦労することになる。キー同士の間隔が十分に確保されタイプミスを防げるアイソレーションタイプのキーボードを備える製品も増えている。とくに子どもの場合は、リズムよくキーボードを打てるかを考慮してパソコンを選ぶべきだろう。
製品によっては、うっかり飲み物などをこぼしても故障を防げる防滴構造が採用されている製品もある。店頭で実際に子どもに使い心地を体験させ、ストレスなく、長く安心して使える製品を選ぶといいだろう。また、子どもが使うことを考えると、予期せぬことも起こりうるので、サポート内容やメーカー保証でどこまでカバーされるのかなどの内容もチェックしておきたい。
そして、タッチパッドやタッチパネル式のディスプレイも重要だ。タッチ操作は、感覚的に操作できるので、まだパソコンを使い始めたばかりの子どもに向いているだろう。ディスプレイ上でブロックを実際に指で動かす感覚で操作できるので、ブロックプログラミングに抵抗を感じさせることなく、直感的に楽しむことができる。また、ブロックプログラミングで完成させたゲームを使い慣れたスマートフォンなどと同じタッチ操作でプレイすることができるため、子どもに抵抗感を与えずにすむ。自分で作り上げた完成品を存分に楽しめるように、広いタッチパッドを備えたパソコンや画面を直接タッチ操作できるパソコンを選んでおこう。
子どものキーボード入力に最適か?
・LAVIE Note Standard ハイスペックモデル
文字が見やすく入力しやすいアイソレーションタイプのフローティングキーボードを採用したLAVIE Note Standard シリーズ。マウスの動かし方やキーボードを使った文字入力など、基本的な操作方法を体験しながら学べる「パソコンのいろは」なども搭載。また、防滴仕様(※1)となっており、万が一、飲み物などをこぼしても内部に水が入るまでの時間を遅らせ、安全にシャットダウンする時間を確保できる。万が一破損や損傷した場合でも、NECなら保証(※2)がついているので安心だ。
※1 NS700/HAシリーズ。防水を保証するものではありません。水がこぼれた場合、点検と修理(有償)が必要になります。
※2 対象製品をご購入の上ウェブでお申し込みいただくと、 「安心保証サービス 月額版」が最大1年間無料でご利用いただけます。
・ideapad 320
キー同士の間隔がしっかりと確保されたアイソレーションタイプのキーボードを採用。Lenovo製品ならではのこだわりでキーの打鍵感もしっかりと確保されている。
プログラミングに重要なのは情報量
多くの子ども向けプログラミング教材では、実行結果を示す画面やコード入力画面、ヘルプ画面など、複数の役割がすべて1画面に分割されて表示されている。これは、子どもに複数のウィンドウを使い分けるわかりにくさを感じさせないためだ。
このため、子どもがプログラミングに使うパソコンは、なるべく大画面で、しかも解像度が高い製品を選ぶことをおすすめする。できればフルHD(1920×1080)、今後のトレンドを考えれば4K(3840×2160)の解像度で、15インチ以上のサイズがおすすめだ。
広い画面を活かして、配置されたブロックや記述されたコードをしっかりと確認しながら、大きな画面で結果を確認できる。思いどおりにプログラムが実行されない場合に、どこに問題があるのかと、ブロックやコードを追うときにも広い画面が役に立つだろう。
もちろん、子どもの横に座って一緒に画面を見ることも想定するなら、20インチ以上のディスプレイを備えた一体型デスクトップなどを選ぶのもひとつの選択だ。
高精細液晶で子どもが見やすいか?
・LAVIE Note Standard プレミアムモデル
15.6インチの大型液晶を搭載したノートパソコン。NS750ではフルHD、NS850では4Kの解像度に対応。広視野角でさまざまな角度からも見やすく、高色純度で発色も美しい。もちろん、タッチ操作に対応しているので操作性も高い。子どもが使うことを考えると、電源オンとアプリの起動が一緒にできるワンタッチスタートボタンも便利だ。
大画面でプログラミングを学びやすいか?
・LAVIE Desk All-in-one プレミアムモデル
CPUには最新のインテル® Core™ i7 プロセッサーを搭載し、23.8インチの大画面で子どもがプログラミングを学びやすいデスクトップ。キーボードを本体の下に収納できる省スペース設計となっているため、置く場所を選ばないのも特徴。配置されたブロックや記述されたコードをしっかりと確認できるのはもちろん、世界遺産や動植物などの映像を見せる際にも役立つだろう。
舞台となるゲームの世界観を損ねない基本性能を
子ども用のプログラミング教材では、ゲームを題材にプログラミングの基礎を学ぶものが多い。簡単なゲームがほとんどだが、そんな簡単なゲームさえ快適に動かせないようなパソコンを子どもに与えるのは避けたほうがいいだろう。
せっかく自分で作ったゲームが滑らかに動くのと、カクカクとしか動かないのでは、どちらに感動するかは明確だ。
CPU性能だけでなく、グラフィック性能にも優れた最新のCore™ i7 プロセッサーを搭載している機種や迫力のサウンドを再生できる高性能スピーカーを搭載した機種は、決して子どもにとって過剰ではない。むしろ、プログラミングを本格的に学習していくのならば、基本性能の高いパソコンを選んでおくべきだろう。
高速パフォーマンスで子どもの創造力を引き出せるか?
・LAVIE Note Standard ハイスペックモデル
2コア4スレッドに対応した第7世代Intel Core i7-7500U(2.7GHz、ブースト時3.50GHz)を搭載。CPU内蔵グラフィックアクセラレータ(インテルHDグラフィックス620)の性能も高いため、子ども用プログラミング教材のゲームを快適に動作させることが可能。ヤマハのAudioEngineも内蔵し、自然でクリアなサウンド空間を楽しむことができる。
すぐに起動することが継続につながる
子どもは、保護者が考える以上に、ちょっとした不満にも敏感に反応することがある。たとえば、パソコンの電源を入れてから起動するまでに、何分も待たされるようでは「めんどくさい」と感じて、いつの間にかパソコンを使わなくなってしまうことにもなりかねない
スマートフォンやタブレットに慣れている子ども世代では、使いたいときに、すぐに使えることはとても重要だ。
このため、パソコンを選ぶときは起動時間にも注目したい。最近では、SSDの高速さとHDDの容量の大きさを兼ね備えたSSHDを搭載したパソコンも登場してきた。いつでも使える身近さは、きっと子どもがプログラミングを継続的に勉強する大きな要因となるはずだ。
子どもの気分がのっているときにすぐに起動してすぐ学べるか?
・LAVIE Note Standard プレミアムモデル
HDDにNAND型フラッシュメモリを搭載した1TBのSSHDを搭載し、大量のデータが保存可能。CPUにはインテル® Core™ i7 プロセッサーを搭載しているので、Windowsやプログラムを素早く起動することができる。電源オンで待たずに使えるのは大きな魅力。
「自分のパソコン」その特別感をモチベーションに
ある程度の年齢になったら、子どもに自由にプログラミングを学ばせる環境を用意することも大切だ。
プログラミングには論理的思考だけでなく、ベースとなるプログラムを発展させたり、新しいものを考え出したりする創造力も必要となる。
もちろん、Windows 10の「ファミリーのオプション」機能などを使って、子どもが悪質なサイトに接続することを制限したり、パソコンの利用時間をコントロールすることも忘れてはならないが、自分のパソコンを与えることで、自由にのびのびとプログラミングを学べるようになれば、きっと上達も早くなる。
最近では、豊富なカラーバリエーションを用意するパソコンも用意されているので、好きな色のパソコンを自分で選ばせられることで、「自分のパソコン」という特別感から、よりプログラミングにも真剣に取り組むようになるだろう。
また、リビングのパソコンと自分のパソコンの2台体制でプログラミングを学ばせる方法もある。実際のところ、最初のパソコンはリーズナブルなモデルを与える家庭も多いだろう。そして、プログラミング学習を通じて、パソコンへの関心も高まり、自分のパソコンでは満足できないようなシーンでは、リビングの高性能なデスクトップパソコンで学ぶようにすれば、子どもが自室だけにこもらずに、家族とのコミュニケーションも楽しみながらプログラミングを学ぶようになるだろう。
子どものやる気を高めるカラバリは豊富か?
・ideapad 320
オニキスブラック、プラチナシルバー、ブリザードホワイト、デニムブルー、プラムパープル、コーラルレッドの6色のカラーバリエーションを展開するLenovoのideapad 320。好きな色を子ども自身が選べば、「自分のパソコン」という思い入れも強くなる。
「困った……」をすぐ解決できなければ挫折にも
使い方に困ったり、トラブルに悩まされることは、子どもがパソコンを使っていくうえでは避けて通れないことだが、そのときにどのようなサポートをうけられるかはとても重要なポイントだ。
パソコンを使うことは情報検索能力を育てる意味もあるが、そもそもメーカーがトラブルや症状から操作方法やQ&Aを検索できるサイトを用意していなかったりすると、トラブルの解決に無駄に時間を消費してしまうことになる。
なかなか問合せ先を見つけることができなかったり、勇気をもって連絡しても対応が好ましくなかったりすれば、せっかく火がついた子どものやる気を消してしまう可能性がある。また、修理に時間がかかりすぎて、子どもの興味が別の分野に移ってしまうようなことも考えられるだろう。
このため、子どものためのパソコンを選ぶときは、自分がパソコンを選ぶとき以上にサポートの充実度を確認しておくことをおすすめする。事前にメーカーのWebページなどでサポート体制を調べたり、Q&Aなどが子どもでも自分で使えるようになっているかを確認しておくといいだろう。
子どものプログラミング学習をサポートしよう
以上、2020年からの必修化が予定されている小学校でのプログラミング教育の状況とそのために今、保護者ができるパソコン選びのポイントを解説した。
プログラミングとは無縁の子ども時代を過ごした保護者にとって、どのように対応すればいいのかに迷うかもしれないが、大切なのは、プログラミング教育の環境をしっかりと整えることだ。
最新のプログラミング教材を自らも体験してみれば、その楽しさを認識できるはずだ。その「楽しい」気持ちを子どもにも体験させてあげることをメインに、パソコンなどの自宅の環境を整えるといいだろう。
繰り返しになるが、重要なのは、子どもを「がっかり」させず、むしろ「ウキウキ」「ワクワク」させることだ。そのためには、次のポイントを重視してパソコンを選ぶといいだろう。
- CPUの速さ
高速CPUならどんな操作もサクサク動いて、子どもがストレスフリーで楽しめる - 簡単に使える
感覚的に操作できるタッチパネルや、親子で一緒に画面を見ながら操作できる大画面ディスプレイ。さらに、初心者でも簡単に始められるアプリや機能が搭載されているかもチェックしておこう - 安心のサポート体制・保証
困ったとき、万が一のときのサポートや保証が充実していれば安心して使える
もちろん、子どもが使うことを基準に選んだパソコンは、実は大人も納得できる充実のスペックとなっていることが多い。今まで、高スペックのパソコンを選ぶ理由に困っていたお父さんにとっての大義名分にもなるだろう。
家電量販店の店頭では、本稿で触れたスペックのパソコンに実際に触れて確かめられるだけでなく、場所によっては子ども用のプログラミング教材を実際に体験できる場合もある。まずは、店頭でパソコンや教材を体験してみることから始めるといいだろう。