レビュー

写真で見るASUSの4万円2in1「TransBook T101HA」

ASUS「TransBook T101HA」

 ASUSの「TransBook T101HA」は10.1型の液晶ディスプレイを搭載し、キーボードを分離してタブレットとしても利用できる着脱型2in1。実売42,000円ほどで売られており、比較的リーズナブルな価格となっている。

 搭載CPUはAtom x5-Z8350(1.44GHz、ビデオ機能内蔵)であり、OSはWindows 10 Homeを搭載。メモリ2GB、eMMC 64GBと性能は低いが、Webサイト閲覧やオフィスワークには十分対応できるだろう。バッテリ駆動時間はタブレットのみで約13.6時間、キーボード込みで約12.9時間であり、モバイル用途にも適している。

 本体サイズはタブレットのみで261×175×9mm(幅×奥行き×高さ)、キーボード込みで261×175×20mm(同)の大きさ。液晶は11.6型で解像度は1,280×800ドットとなる。本体重量はタブレットのみなら約580gなので、片手持ちでもそれほど苦痛にはならないだろう。本製品はキーボードドックに対して表裏どちらの方向からでも接続可能なので、キーボード面とタブレットの背面をくっつけた分厚いタブレット状態にしても運用可能だ。ただし、キーボードを付けると約1,080gになってしまうので、片手持ちで使うのは厳しい。

左側面
右側面
正面
背面
開いた状態の背面
裏面
タブレット状態
タブレットとキーボードドック

 キーボードドックの着脱部分は強力なマグネット式になっており、タブレットを差し込んでも簡単には外れないようになっている。キーボード側にヒンジがあり、タブレットを装着して倒すとキーボードの奥側が浮いて傾斜が付くのでタイピングしやすい。ただ、ヒンジの可動範囲は若干狭く、タブレットを大きく倒して使うことはできない。タブレットをキーボード側に伏せて閉じればスリープ状態に入り、開けるとスリープが解除される。

 キーボードは日本語レイアウトでキーピッチは実測で18mmだった。この点はほかのモバイルノートPCと大きく変わらないが、キーは奥行きが実測で11mmと短くなっているため、少し狭く感じるかもしれない。打鍵感はこの手の製品としては可も不可もなくな印象。キーレイアウトに特殊な部分はないのですぐに打ち慣れるはずだ。

キーボードドックのヒンジ
この位置以上には倒せない
ヒンジ中央にタブレットと物理的に通信するためのポゴピンが見える

 タブレットの左側面にのみインターフェイスがあり、上から順にmicroSDXCカードスロット、Micro HDMI、Micro USB、ヘッドフォン出力、USB 2.0となっている。充電はMicro USB経由で行なう。

タブレットの左側面にインターフェイスが集中している
右側面にはボリューム調整ボタン
上面の右端に電源ボタン
背面側
タブレットの底面側
付属品

 無線LANはIEEE 802.11acに対応。値段的にエントリークラスの製品ではあるが、最新の無線LANを使えるのは嬉しいところ。もちろんBluetooth対応だ。液晶の輝度は400cd/平方mと高く、視野角も広いので画質は良好である。ストレージ容量の少なさは気になるが、ここはmicroSDカードとクラウドストレージをうまく活用して解決したい。ちなみにそれを見越してか、容量無制限で使えるクラウドストレージ「ASUS WebStorage」の1年間無料利用権が付いている。

 ASUSのTransBook T101HAは、性能は高くないがメインのPCを補完するサブ機やタブレットとして有用であり、Chromebookくらいの価格で買えてしまうリーズナブルなWindows 10搭載2in1という魅力を持った製品と言える。

3DMarkのSky Diverのスコアは「878」
3DMarkのCloud Gateのスコアは「1,433」
PCMark 8のHome accelerated 3.0のスコアは「1,424」
CrystalDiskMark 5.1.2ではシーケンシャルリードで150.9MB/s、同ライトは74.3MB/sとなった
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