29,800円のハイスペックタブレット「eden TAB」フォトレビュー

eden TAB

2月25日 発売
価格:29,800円



 Mobile In Style株式会社は、Androidベースの7型タブレット端末「eden TAB」を2月17日よりオンライン直販で予約開始し、2月25日に出荷する。価格は29,800円だ。今回は発売に先立って入手できたので、写真を中心にレポートする。

 eden TABは2011年12月に発表された、Androidをベースとした7型のタブレット端末。詳細については関連記事を参照されたいが、主な仕様を再度おさらいすると、CPUがSamsung S5PC210(1.2GHzデュアルコア)、メモリ1GB、ストレージ16GB、1,280×800ドット(WXGA)表示対応7型液晶、Android 2.3.3を搭載する。

 広告収益モデルを採用することで、低価格ながら高性能をウリとしている。ただしGoogleから正式認証されたデバイスではないため、Android Marketは用意されておらず、関連会社であるACCESSPORTが提供する独自のマーケット「Tapnow Market」を利用してソフトウェアのインストールを行なう。

 それではまずはパッケージから見ていこう。パッケージは本体写真を中心とし、AppleのiPad 2を彷彿とさせるシンプルなデザインとなっている。内容物は本体のほかに、ACアダプタとUSBケーブル、それに簡易マニュアルのみで、至ってシンプルだ。

 付属のACアダプタは2A出力タイプで、本製品はiPadと同様、それなりに消費電力が高いことがわかる。自作のPC(マザーボードはASRockのM3A785GMH/128M)からの充電は、付属のケーブルを用いた場合できたが、別のMicroUSBケーブルでは充電されなかった。また、試しに手持ちの2A出力のケーブル付きACアダプタを試してみたが、充電はされなかった。ケーブルは常時持ち運ぶ必要があると言えるだろう。

 本体背面と側面はマット、液晶面は光沢仕上げで、質感は高い。本体サイズは118.8×199×10.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は330gと薄型軽量で、片手でも楽に持つことができる。

 本体右側面には電源ボタン、音量調節ボタン、画面回転ロックスイッチを搭載。ただし、ロックスイッチはスライドしたらそのままの位置を保持する切り替え式ではなく、バネで戻るタイプだ。そのためスイッチを見ただけでは画面回転がロックされているかどうかわからないのが惜しい。

 本体底面には、Mini HDMI、microSDカードスロット、MicroUSBコネクタを搭載。また、ステレオスピーカーも見える。真ん中にSIMカードスロットがあるが、Wi-Fiモデルでは実装されていないため使用できない。本体上面はヘッドフォンジャックとマイクなどが搭載されている。

パッケージ 付属品はあっさりしている 付属のACアダプタは2A出力対応
付属のUSBケーブル eden TABLOID NEWS本体。表面は光沢仕上げだ 本体右側面。各種ボタンが見える
本体底面にインターフェイスを集約 本体右側面は何もなく、あっさりしている 本体上部にヘッドフォンジャックを搭載
本体背面。こちらも非常にシンプルだ カメラ部。LEDフラッシュも見える 背面下部に印字されたロゴ
液晶の視野角はかなり広く、色変化も少ない。輝度もあり、品質は十分だ

 実際の使用感だが、1.2GHzのデュアルコアCPUを採用しているだけであって、アプリケーション自体の動きは非常に軽快だ。3Dレーシングゲームやアクションゲームなどを試してみたが、表示は非常に滑らかで、快適にプレイすることができた。

 ただしホーム画面やWebブラウザのスクロールでやや引っかかる部分や、タップした部分にフォーカスしない問題もみられる。また、タッチパネルの反応もやや遅れ気味で、ゲームプレイなどで気になった。タッチパネル自体の滑りもやや悪く、このあたりは液晶保護フィルムを貼って対処する必要があるだろう。今後のチューニングや後継モデルに期待したい。

 独自のランチャーは、Android 3.0のランチャーをインスパイアしたような感じで、比較的使いやすい。ただし下部に表示されるドックのアイコンは固定で、カスタマイズできない。また、ドロワーのアイコンもAndroid標準ではなく独自のため、Androidを使い慣れたユーザーにはややとっつきにくい感じだ。

 マーケットは先述の通り、ACCESSPORTが提供する「Tapnow Market」を利用する。Android Marketと同様、ジャンル別の表示やフリーキーワード検索ができ、ダウンロード済みのアプリを一括管理できるため、体感的には大差がない。

 しかし、Tapnowは現時点では無料アプリが中心となっているほか、提供されるバージョンが古い場合もあるのがやや残念だ。また、手元に届いた当初はダウンロードエラーが表示され、Tapnow Marketを更新する必要があった。ただし、Android Marketの機能自体は生きており、Webブラウザからアクセスすることで利用できる。最新版や有料版アプリを利用する場合、Webブラウザからアクセスすると良いだろう。

 なお、プリインストールされるソフトは、日本語入力システム「Simeji」、「Google日本語入力(Beta)」など。また、DHCショッピングサイトへのリンクや、ニッセンのカタログ、HOT PEPPERなど、オンラインサービス系が充実している。このほか、プラス7,000円で、キングソフトが提供するウイルス対策ソフトや、オンラインストレージサービス「KDrive」、Office互換ソフト「Kingsoft Office for Android」が搭載される。

 【お詫びと訂正】初出時に、 「キングソフトが提供するウイルス対策ソフトや、オンラインストレージサービス「KDrive」、Office互換ソフト「Kingsoft Office for Android」が搭載」としておりましたが、これは36,800円のモデルで、29,800円のモデルには付属しておりません。ご指摘いただきました読者の方に感謝しますとともに、お詫びして訂正させていただきます。

ロック画面 独自のランチャーのホーム画面 ハードウェアボタンはタッチパネル式でバックライト付き。ただゲーム中などに誤操作してしまうことがあった
ドロワーはAndroid 3.0をインスパイアした雰囲気 AnTuTu Benchmark 2.6の実行結果。スコアは5,847と高い。公式結果には届かないが、これはベンチマークのバージョンが違うためと思われる Tapnow Marketの画面。カテゴリ別に整理されている
Angry Birdsなど、お馴染みのアプリも用意されている Android Marketへは、Webブラウザからアクセス可能 リンクなどをクリックすれば、Marketを開く選択肢が現れる。Marketのトップもちゃんと用意されている
試しにAndroid Marketから紀伊國屋書店のKinoppyをインストールしてみたが、問題なく表示された 付属のメールは標準のもの YouTubeへのアクセスも可能

 なお、フォントについては、いわゆる“中華フォント”で、「直」の字など、日本語の一部は正しく表示されない。この点について同社は将来的にアップデートで対処したいとしている。

【2月21日追記】アップデートがリリースされ、日本語フォントになりました。また各種不具合や動作の改善が図られました。なお、発売時にはアップデート済みのものとなっている。

 カメラはアウトが800万画素、インが200万画素。カメラアプリの機能は充実しており、ホワイトバランスや露出補正、シーンセレクトなどが可能だ。

カメラアプリでは、露出補正やホワイトバランス調節なども可能となっている

 総合的に見ると、スペック面では完成度が非常に高いが、細かいパーツの選別は価格相応のところもあり、また、ソフトウェア面ではチューニングなどが追いついていない部分もある印象だ。しかしながらAndroid 4.0への対応は予定があり、Android 4.0では、Google認証デバイスの規制が緩和され、Android Marketの正式搭載も現実的になるという。将来的には非常に楽しみなタブレットと言えるだろう。

(2012年 2月 20日)

[Reported by 劉 尭]