やじうまPC Watch

クレカや会員証など25種のカードを1枚にまとめられるスマートカード

Swyp

 Qvivrは27日、クレジットカードやデビットカード、各種会員証など、最大25枚のカードを1枚にまとめられるスマートカード「Swyp」(スワイプ)を発表した。価格は99ドル、出荷は今秋となっているが、先行予約すると49ドルで購入できる。

 Swypは、一般的なクレジットカードと同じサイズで、背面にカード情報を記録した磁気ストライプや署名欄などがあり、実際にクレジットカードとして店頭で利用できるが、複数のカードを1枚にまとめることができる。前面には表示画面と操作用のボタンがあるので、ボタンを押すと、使うカードが順次切り替わるとともに、どのカードを選択しているかがが画面に表示されるという具合だ。

 対応するのは、磁気ストライプを利用するタイプの全てのカード。スマートフォンの音声端子に取り付ける付属のカードリーダを利用して自分のカードを読み取ると、名義、アカウント、セキュリティコード、有効期限といった情報が無線でSwypに記録され、以降はSwypをそのカード代わりに使うことができる。Swypには最大25枚分のカードのデータを記録できるので、財布のかさばりを大幅に減らすことができる。

 セキュリティも考慮されており、カードの情報はSwyp内部で暗号化されているのはもちろん、ペアリングしたスマートフォンから電波(Bluetoothと思われる)が届かない距離まで離れると、Swypは自動的にロックされ使えなくなるので、落としても誰かに使われる可能性は低い。一方、ロックされた状態でもPINコードを入れると使えるようになるので、スマートフォンをどこかに置いてきても、Swyp単体で決済できる。万が一、Swypとスマートフォンを同時に紛失した場合、スマートフォンをリモートワイプすると、Swypは完全に利用できなくなる。また、登録するカードとSwypの登録名義の照合を行なうので、他人のSwypに自分のクレジットカードを勝手に登録されるということはない。

 バッテリで駆動するようになっており、1回の充電で約2年使える。

 現時点では米国で発行されたカードの情報のみを登録できるが、これについては順次拡大される予定。また、おサイフケータイ的に使うためのNFCへの対応も将来検討されている。

(若杉 紀彦)