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韓国プロ野球チームがロボット応援団を球場に導入

Fan-bot

 The Korean Bizwire誌の報道によると、韓国プロ野球チームのハンファ・イーグルスはこの度、改修を行なったホームグラウンドの大田ハンバッ運動場野球場に世界で初めてロボット応援団である「Fan-bot」を導入した。

 このFan-botは、野球帽、ユニフォーム、ジーンズという出で立ちで、遠目には典型的な熱烈イーグルスファンのように見えるが、よく見ると、体躯は不動で、手には大型のLEDボードを持ち、顔は液晶ディスプレイのロボットとなっている。

 LEDボードには文字が1つずつ表示されるようになっており、数十体のFan-botによって「頑張れイーグルス!!」などの応援メッセージがでかでかと客席に掲げられるようになっている。腕は上下に稼働するようになっており、ウェーブしながらメッセージを表示するなど芸が細かい。また、規定の文字だけでなく、ファンがネット経由で送信したメッセージを表示させることもできる。

 送信できるのはメッセージだけではない。ユーザーは自分の顔写真をFan-botに送信して、表示させることもできるのだ。球場には足を運べないが、もっと選手に近い距離で応援したいという向きにはうれしい配慮だろう。また、人間と違って、ひいきのチームに勝ち目がなくなったとしても、球場を去るといったことはなく、ひたむきに応援してくれるという点で、選手にもありがたい存在となるだろう。この事例が成功すれば、日本でも「Pepper」君がソフトバンクホークスを客席で応援するようになるかもしれない。

 なお、飛んできた打球に対してどのような保護策や耐性があるのかちょっと気になったが、元記事では触れられていなかった。

(若杉 紀彦)