やじうまPC Watch

ついにメークもデジタルの時代に!?

〜顔にリアルタイム追随するプロジェクションマッピング

 映像制作会社ピクスのプロデューサーである浅井宣通氏が作製・公開した人間の顔へのプロジェクションマッピングの技術デモ「表(おもて)」の動画が世界で話題を集めている。

 浅井氏の説明によると、このデモのコンセプトは次の通り。

 “表とは、日本で顔、仮面を指す言葉。顔は、人の心を映す鏡であり「表」と「裏」との境界線。日本の古典芸能として古くからの歴史を持つ「能楽」も、この表=仮面が用いられる。能楽師は表情を持たない仮面を用い繊細な人の心象、感情を表現する。私たちはプロジェクトを進める中、能楽の面(おもて)の表現とに共通点を見いだしました。最先端のテクノロジー、アートと最古の日本古典芸能との融合の先に更なる可能性を見いだします”

 デモの内容だが、まずは、モデルの女性の顔をレーザーで3次元スキャンし、コンピュータで取り込み、3次元データにする。次にこの3次元モデルを用いて、仮想のデジタルメークを高精度に作成。メークは、単純なアイラインや口紅といったものから、アニメーションするものや機械的なものなど多種多様だ。

 最終的にはそのメークの映像を、モデルの顔にプロジェクションマッピングで投影するのだが、この際に顔のリアルタイムトラッキングも行ない、顔の位置に合わせた投影がなされることで、顔を動かしてもメークが追随する。その様子は、まさに面を取り替えるかのごとく、七変化する。

 一昔前の映画「トータル・リコール」では、アーノルド・シュワルツェネッガー扮する主役が、左右に割れるマスクをかぶって変装するシーンがあった。そしてその2012年のリメイク版では、テクノロジーが進化しており、首につけた輪っかから顔に別人の顔を投影することで変装するというように変更されていた。表のデモは、それを彷彿とさせるもので、スイッチ1つでメークを変えたり、はたまた別人に成り代わったり、メークもデジタルの時代が到来するのかもしれない。

 なお、浅井氏は8月28日に東京・赤坂にてこのライブデモを行なう。抽選だが無料で一般参加も可能となってるので、興味を持った人は申し込んでみてはいかがだろう。

(若杉 紀彦)