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韓国政府、学校内でスマホを自動的にロックするアプリを導入

iSmartKeeperのサイト

 Verge誌の報道によると、韓国政府は、授業中の注意散漫などを防止するため、学校内で生徒のスマートフォンを教師が自動的にロックできるアプリの導入を目指しているという。

 iSmartKeeperというアプリを生徒のスマートフォンにインストールすることで、教師はリモートからの設定により、校内でスマートフォンを完全にロックしたり、あるいは、緊急通報だけを許可、電話だけを許可、電話とSMSを許可、特定のアプリを起動できないようロックするといったことができるようになる。

 同アプリは、時間によって自動的に設定を変えたり、GPSを使って生徒が校内にいる時だけ有効にすることも可能。また、保護者用の管理アプリもあり、これによって家庭でも使えるアプリを制限したりできる。

 すでに韓国の11の学校で試験導入が行なわれており、江原道教育庁では、同区画にある677の全ての学校に、iSmartKeeperの導入を勧告しているという。

 しかし、検証が行なわれた11校の内、すくなくとも3校では、生徒がスマートフォンのRootを取得し同アプリを回避してしまう、GPS機能が誤動作し校外でもスマートフォンが使えなくなることがある、同アプリがAndroid版しかなくiPhoneやWindows Phoneでは使えない、といった問題があることから、試験運用を中止することを決定したとしている。

 なお、iOS版は4月中に公開予定という。

(若杉 紀彦)