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AMDから「艦これ」向けタブレットが登場?

~Mullins搭載の謎のゲーミングタブレット「Discovery」を発見

Discovery

 米Consumer Electronics Association(CEA)は12日(現地時間)、2014 International CESに展示される予定の製品の中から、デザイン的あるいは工学的に優れた製品を選出する「2014 International CES Best of Innovations Design and Engineering Award」を発表した。

 その内容はCESのこちらのページで告知されており、我々になじみ深いものとしては、ソニーの「VAIO Flip」やレンズスタイルカメラ「QXシリーズ」などが「Best of Innovations」賞を受賞している。

 だが、このページには製品ジャンルごとの細かい紹介ページも用意されており、「Computer Periperals」を見ると、そこにはひっそりと「"Discovery" Tablet With AMD Dock Port Enabled Docking Solutions」という未発表の製品が掲載されているのだ。

 これについて取材を進めたところ、これは「Discovery」のブランドでAMDが新たに開発したリファレンスタブレットだということが分かった。

 Discoveryは、先日AMDが主催する開発者イベント「APU13」でロードマップなどが公開された次期モバイル向けAPU「Mullins」(コードネーム)を搭載する。MullinsはSDPが2Wと極めて低いながらも、デスクトップと同じGCNアーキテクチャベースのGPUコアを内蔵し、ある程度のゲームにも耐えうるグラフィックス性能を持つとされている。

 実際、Discoveryには着脱式のスピーカー+ゲームパッドが用意され、これを装着することで携帯ゲーム機のようにゲームをプレイできる。またDiscoveryは、タブレット時はバッテリ駆動時間を優先した省エネモードになるが、接続時にフルパワーにする「Turbo Dock」対応のドッキングステーションも用意される。

 MullinsはInstantGoにも対応し、今後より使い勝手の良いWindowsタブレットへの採用が期待されるが、このDiscoveryについては、AMDは販売は考えていないようだ。あくまでもリファレンスとして制作し、デモや性能の確認、そしてMullinsなどを使ってこういう製品が作れるというシンボル的に用いていくらしい。

 当然、CESでは展示/デモが行なわれるはずで、例えば果たして「艦これ」が動くのか、Mullinsタブレットの価格はいくらくらいになるのかなど、より具体的な事もCESではレポートできるかもしれないので、期待して続報をお待ち頂きたい。

本体背面
ゲームパッドアタッチメントを付けたところ
背面
ドッキングステーション装着時
背面

(若杉 紀彦)