【やじうまPC Watch】
IE9オンライン競書大会で美しすぎる書道家こと涼風花さんが作品を審査
~近日開催のIE9記念イベントにも登場予定



 日本マイクロソフトは、Internet Explorer 9(IE9)を使った「オンライン競書大会」というイベントを特設サイト上で開催し、1月19日から2月28日まで作品の投稿を受け付けていた。応募の締め切りを受け過日、同社オフィスでその一次選考が行なわれた。

 このオンライン競書大会というのは、IE9とHTML5の魅力や可能性を体験してもらうために実施されたイベント。参加資格はIE9をインストールすることだけ。キャンペーンサイトでは、マウス(タッチ対応PCなら指でも)を使った書道ができるようになっており、作品したためた後、投稿を行なう。作品は1人で複数を投稿でき、「春」そして「IE9」という応募テーマに対して、それぞれ100人近い応募者から、150以上の作品が投稿された。

 応募作品を見てみると、マウスで書いたとは思えないような達筆なものから、メッセージ性溢れるもの、意味のよく分からないもの、ただ試しで投稿してみたとしか思えないようなもの、そして書道の枠を超え完全なイラストになってるものまで、多種多様な作品が集まった。

投稿作品の一部このような達筆な作品もあれば
イラストや受け狙いのものまでさまざまな作品が投稿された

 そんな中から今回、一次選考会が行なわれ、テーマ毎に優秀作品6作品ずつが選ばれた。選考を行なったのは、日本書道師範の資格を持ち、その端麗な容姿から“美しすぎる書道家”との呼び名で、にわかに注目を集めている涼風花(りょう・ふうか)さんだ。

 涼さんは、全ての作品に目を通し、1時間以上かけて12作品を選び出した。もちろん、達筆さも1つの評価基準になるのだが、今回は模擬書道ということもあり、創意工夫や、涼さんの個人的好みに合致するといったことの方が大きなポイントとなったようだ。実際、涼さんは書道だけでなく、水彩画もたしなむということで、イラスト的な作品も高い評価を得た。

 選考を行なうに当たり、涼さん自身もオンライン書道を体験してみたが、マウスではなかなか思うように書けなかったという。そのため、ドラッグ速度をうまく使い分けて、筆の強弱を表現した作品などには、いたく感心していた。

 さて、義務教育を終えると、普段の生活で書道に触れる機会は少ないと思うが、今回のイベントで再び興味を持った人もいるかもしれない。そんな人に向け、涼さんから次のようなアドバイスを頂いた。

 「私個人の書道における楽しみは、実は漢字の意味や由来を調べながら書くことにあります。例えば、『朝』という漢字は、草原があって、そこに太陽が見え、その背後には月があるという状況を表わしています。そういった意味を考えながら書くと、さらに楽しみが増します。また、墨の香りにはリラックスさせる効果もあります。書道を、ただ学校で習う、文字をうまくするだけのものと思わず、楽しんで書いてみてください」。

 なお、日本マイクロソフトは、Internet Explorer 9(IE9)製品版を15日より提供開始することを明らかにした。それにあわせて都内で近日、記念イベントが開催される。ここでは、今競書大会の最優秀賞の表彰式が行なわれ、その授与は涼風花さん自らが行なう予定。このイベントは一般ユーザーも参加可能で、詳細については、同社IE関連のツイッターアカウント(@mskkie)で近々公開される予定なので、IE9、涼さんともども気になるユーザーはチェックしておこう。

涼風花さん1つ1つの作品のプリントアウトやスライドを見ながら、まず直感で気に入ったものを選び出した
その中から最終的にテーマ毎に6作品ずつを選出した。最優秀賞の結果は、後日IE9の記念イベントで発表予定取材した記者が持ち寄ったタブレットPCで習字に挑戦する涼さん。やはり、マウスやペンは勝手が違うようで苦戦していた

(2011年 3月 10日)

[Reported by 若杉 紀彦]