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Googleのエンジニア、NexusやPixelで夜間撮影の限界に挑戦

Nexsus 6Pによる画像。長時間露光特有の表現が美しい

 Googleのエンジニアは25日(米国時間)、同社のスマートフォンNexus 6PやPixelで長時間露光撮影した画像を組み合わせ、スマホの夜間撮影の限界に挑戦するというブログ記事を投稿した。

 スマートフォンのカメラは通常、デジタル一眼レフカメラなどと比較してレンズやセンサーも小型であるため、夜間撮影は不得手としている。

 こうした露出の問題を解決するために高速で連射した画像を合成し、露出を足し合わせることで長時間露光のような効果を得るHDR+などが既に存在する。しかし、HDR+では撮影画像のブレを防ぐため、およそ1/10秒程度の露光時間の撮影を繰り返しているため、月明かりの下などともなると十分な露出は得られない。

 そこで、デジタル一眼レフカメラで夜間撮影を行なう場合と同様、スマートフォン本体を三脚に固定し、長時間露光するとどの程度キレイに夜間撮影できるのか?というのが今回の実験だ。

  Nexus 6Pでは4秒、Pixelでは2秒の露光が可能となっているため、それぞれ4秒や2秒露光した画像をHDR+の要領で組み合わせ、より「明るい」画像を得ようというのだ。

 実験の結果、満月の明かりでも満足のいく品質の写真が撮影できたとし、さまざまな条件下での撮影画像が公開されている。

 スマートフォンを三脚で固定して撮影する必要があるか?という疑問はあるものの、画像自体は驚くべきキレイさだ。中には星明かりのみで撮影したものもあるが、スマートフォンで撮影した画像とはにわかには信じがたいクオリティと言えるだろう。画像はGoogleのブログ記事で見ることができる。

一見昼間の画像のように見えるが、Nexus 6Pで夜間に撮影されたもの。灯台ライトが露出オーバーしている。
HDRで撮影した画像を上の画像と同じ明るさとなるように調整した画像。露出不足でノイジーなことがわかる。