やじうまPC Watch

NASA、2020年に火星に送る生命探査車を砂漠でテスト

車体正面にドリルを持つ。左のアームは収納された状態。自動で次の採取場所まで走行することができる。

 NASAは13日(米国時間)、火星に着陸後、広範囲で生命を探索するために用いられる火星探査車「KREX-2」の様子を明らかにした。テストは火星表面の過酷な環境を再現するため、世界で最も乾燥した土地であるチリのアタカマ砂漠で行われた。

 探査車は単に周囲を探索するだけでなく、最大深さ2mからサンプルを採取できるドリルを持ち、ロボットアームを利用して地面に潜む微生物や、生物の存在を示唆する物質の回収が可能。

 小型の物質検出装置を搭載し、512種の生命存在を示唆する化合物を探索を予定する。加えて、極微量の液体サンプルからアミノ酸を分離することのできる小型分析機を新たに搭載し、現場での液体の分析が可能となっている。

 開発チームは、1カ月に渡るテストでドリルの性能や、装置が十分な機能を持っていることを確認できたとして、2020年が予定される火星への投入に備えている。