イベントレポート
Acer、Android 6.0搭載のハイエンドスマホ「Liquid Jade 2」
~Windows 10 Mobile搭載「Jade Primo」の姉妹機
(2016/2/23 12:01)
Acerは、MWCの展示会場にブースを設け、最新製品や同社が“BYOC”と呼ぶクラウドを利用したIoT機器などの展示を行なった。これに併せて、スマートフォン新製品となる「Liquid Jade 2」、「Liquid Zest」シリーズというAndroidスマートフォンを発表した。
WindowsスマートフォンJade PrimoのAndroid版となるLiquid Jade 2
今回Acerが発表したLiquid Jade 2は、5.5型のAMOLEDディスプレイを搭載したAndroidスマートフォンとなる。SoCはQualcommのSnapdragon 808、メモリは3GB、ストレージは32GB、2,100万画素の背面カメラ、Cat.6のCAに対応したLTEモデム、というスペックになっており、OSはAndroid 6.0となっている。
スペックや実際に公開された製品を、昨年のIFAで発表されたAcerのWindowsスマートフォンとなるJade Primoを比較してみるとほぼ同じだ。具体的には明らかにしていないが、今回発表されたLiquid Jade 2はJade PrimoのAndroid版であると可能性が高い。
こうした現象は、製品設計のプロセスから考えれば不思議でもなんでもない。現在QualcommがODM/OEMメーカーに配布している開発キットは、1つのプラットフォームでAndroidとWindowsの両方を設計できるように作られており、製造の最終段階でOSを切り換えることで1つのラインで両OSに対応した製品を製造できるようになっているからだ。
ただ、Liquid Jade 2には専用のフリップカバーが用意されており、閉じるとバッテリの充電状態や時計などを確認できるようになっている。現在までのところ、Jade Primoにはそうしたフリップカバーは用意されていないので、これが唯一の違いと言える。
Acerの展示員によれば、価格や出荷時期などは地域によって異なっており、現時点では確定した情報はないという。日本への展開に関してもヨーロッパ側では分からないということだった。
5型HDのIPS液晶を搭載したLiquid Zestシリーズ、3G版とLTE版が用意
Liquid Zestシリーズは、5型HDのIPS液晶を搭載したAndroidスマートフォン。ダイレクトボンディングのタッチパネルを採用しており、視差が比較的小さくなっているのが特徴となっている。
2つのモデルが用意されており、クアッドコアCPU(1.3GHz)+3Gモデム+DTS Sound StudioがLiquid Zest、クアッドコアCPU(1GHz)+LTEモデム+DTS HD Premium SoundがLiquid Zest 4Gとなる。いずれのモデルも、背面800万画素(F値/2.0)、前面500万画素のカメラを内蔵しており、OSはAndroid 6.0になる。
Liquid Zestは4月にヨーロッパ地域で出荷開始される予定で、価格は109ユーロ(1ユーロ=125円換算で約13,600円)。Liquid Zest 4Gは5月にヨーロッパ地域で出荷開始される予定で、価格は149ユーロ(同、約18,600円)という低価格設定が特徴だ。なお、いずれの製品も日本での投入予定に関しては、ヨーロッパ側の担当者には分からないということだった。