イベントレポート
Lenovo、「Android for Work」対応の10型Android 6.0タブレット
~家庭向け7/8型タブレットと低価格スマートフォンVIBE K5/K5 PLUSも同時に発表
(2016/2/22 03:00)
Lenovoは、MWC 2016の開催に併せて、最新Androidタブレットとなる「TAB3」シリーズ、同社のAndroidスマートフォンの低価格モデル「VIBE K5」および、「VIBE K5 PLUS」を発表した。
TAB3シリーズには、10型、8型、7型の3つのラインナップが用意されており、OSとしてはAndroidの最新版となるAndroid 6.0が搭載されている。最上位モデルのTAB3 10 Businessは、Googleのビジネス向けソリューションであるAndroid for Work/Google Play for Workアプリを標準で搭載しており、企業内のネットワークに安全に接続しながら、プライベートユースにも利用できる製品となっている。
VIBE K5 PLUSおよびVIBE K5は、同社のスマートフォンであるVIBEシリーズの最新製品で、5型フルHDの液晶を搭載したVIBE K5 PLUSが149ドル(1ドル=112円換算で、約17,000円)、5型HD液晶を搭載したVIBE K5が129ドル(同、約14,000円)という低価格な価格設定が特徴となっている。
Android for Workに対応したAndroidタブレットとなるTAB3 10 Business
Lenovoの「TAB3 10 Business」は、OSにAndroid 6.0を搭載した10型のAndroidタブレット。最大の特徴は、GoogleのAndroid for Workと呼ばれるビジネス向けソリューションに対応していることだ。
このAndroid for Workは、AndroidにMDM(Mobile Device Management)などエンタープライズで使う場合に必要な機能を付加するソフトウェアで、企業向けのGoogle Playマーケットになる「Google Play for Work」とともにGoogleが提供しているソリューションとなる。もちろん、通常のAndroidタブレットとしても利用できるので、Android for Workを利用する場合にはビジネス用途に、通常のアプリケーションを利用する場合にはパーソナルユースのAndroidタブレットとなる。
ハードウェアスペックとしてはSoCがMediaTek製のオクタコアで1.3GHz、2GBないしは3GBメモリ、内蔵ストレージは32GBないしは64GBで、microSDカードスロットが用意されている。ディスプレイは10型のフルHD(IPS液晶)。LTEモデムも内蔵しており、FDDないしはTDDのLTEに対応している(対応バンドなどは未公表)。内蔵されているバッテリで12時間駆動が可能になっており、IP52相当の防水にも対応。
販売開始は6月が予定されており、価格などは現時点では未定。なお、Lenovoの日本法人によれば、現時点での日本での投入などは未定とのこと。
TAB3 10 Business | |
---|---|
SoC | MediaTek(クアッドコア)/1.3GHz |
メモリ | 2GB/3GB |
ストレージ | 32GB/64GB+microSD |
ディスプレイ | 10.1型フルHD(IPS) |
Wi-Fi | IEEE 802.11ac |
Bluetooth | ○ |
NFC | ○ |
GPS | ○ |
セルラー | LTE(FDD/TDD) |
SIM | Micro SIM |
バッテリ | 7,000mAh |
カメラ | 800万画素(背面)/500万画素(前面) |
サイズ | 約247×171×8.9mm |
重量 | 約509g |
OS | Android 6.0 |
価格 | 未定 |
出荷時期 | 6月 |
低価格なAndroid 6.0搭載7/8型タブレットとなるTAB3 7とTAB3 8
TAB3の7型搭載モデルとなる「TAB3 7」と8型搭載モデルとなる「TAB3 8」は、いずれもAndroid 6.0を搭載した低価格なAndroidタブレット。TAB3 10 BusinessがAndroid for Workに対応しているのに対して、こちらはAndroid for Workには非対応で、家庭向けの従来モデル「TAB2」の後継という位置付けとなる。
TAB3 8は、1,280×800ドットのIPS液晶を採用した8型タブレットで、SoCはMediaTek(クアッドコア)/1GHz。1GBないしは2GBのメモリで、ストレージは16GBで、microSDカードスロットを備えている。LTEモデムを内蔵しており、対応バンドはバンド1/3/7/8/20となる。重量は約329gで、ヨーロッパでの価格は149ユーロ(1ユーロ=125円換算で、約19,000円)からで、6月より販売開始予定。
TAB3 7は7型のXGA(1,024×600ドット)のIPS液晶を搭載したタブレットで、SoCはMediaTek(クアッドコア)/1GHz、1GBメモリ、16GBストレージ+microSDカードスロットというスペック。LTEモデムを内蔵しており、対応バンドはバンド1/3/7/8/20となる。重量は約260gで、ヨーロッパでの価格は119ユーロ(1ユーロ=125円換算で、約15,000円)からで、6月より販売開始予定。Lenovoの日本法人によれば、どちらの製品も現時点での日本での投入などは未定とのこと。
TAB3 8 | TAB3 7 | |
---|---|---|
SoC | MediaTek(クアッドコア)/1GHz | MediaTek(クアッドコア)/1GHz |
メモリ | 1/2GB | 1GB |
ストレージ | 16GB+microSD | 16GB+microSD |
ディスプレイ | 8型HD(IPS) | 7型XGA(1,024x600ドット)IPS |
Wi-Fi | IEEE 802.11g/n | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | - | - |
GPS | ○ | ○ |
セルラー | LTE(B1/3/7/8/20) | LTE(B1/3/7/8/20) |
SIM | Micro SIM | Micro SIM |
バッテリ | 4,290mAh | 3,450mAh |
カメラ | 500万画素(背面)/200万画素(前面) | 500万画素(背面)/200万画素(前面) |
サイズ | 約210×125×8.9mm | 約191×100×8.8mm |
重量 | 約329g | 約260g |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 |
価格 | 149ユーロ | 119ユーロ |
出荷時期 | 6月 | 6月 |
低価格なAndroid 5.1搭載スマートフォンとなるVIBE K5 PLUSとVIBE K5
Lenovoの「VIBE K5 PLUS」および「VIBE K5」は、いずれも5型のIPS液晶を搭載したスマートフォン。違いは液晶の解像度とSoCで、VIBE K5 PLUSがフルHDでSoCがSnapdragon 616であるのに対して、VIBE K5はHDの解像度でSnapdragon 415となること。
それ以外のスペックは同じで、2GBメモリと16GBの内部ストレージ、microSDカードスロット、LTEモデム(バンド1/3/5/7/8/20/38/40/41対応)で、デュアルSIMカードスロット(Micro SIM×2)、Android 5.1となる。価格はVIBE K5 PLUSが149ドル(1ドル=112円換算で、約17,000円)、VIBE K5が129ドル(同、約14,000円)となっている。なお、出荷時期などは未定で、Lenovoの日本法人によれば日本での投入なども未定とのことだ。
VIBE K5 Plus | VIBE K5 | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 616(オクタコア)/1.5GHz | Snapdragon 415(オクタコア)/1.4GHz |
メモリ | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB+microSD | 16GB+microSD |
ディスプレイ | 5型フルHD(IPS) | 5型HD(IPS) |
Wi-Fi | IEEE 802.11g/n | IEEE 802.11g/n |
Bluetooth | 4.1+LE | 4.1+LE |
GPS | ○ | ○ |
セルラー | LTE(1/3/5/7/8/20/38/40/41) | LTE(1/3/5/7/8/20/38/40/41) |
SIM | Micro SIM(デュアル) | Micro SIM(デュアル) |
バッテリ | 2750mAh | 2750mAh |
カメラ | 1,300万画素(背面)/500万画素(前面) | 1,300万画素(背面)/500万画素(前面) |
サイズ | 約142×71×8.2mm | 約142×71×8.2mm |
重量 | 約150g | 約150g |
OS | Android 5.1 | Android 5.1 |
価格 | 149ドル | 129ドル |
出荷時期 | 未定 | 未定 |