イベントレポート
ASUS、R.O.G.ブランドのコンセプトPCや、G-SYNC対応湾曲液晶を発表
~G-SYNC対応液晶搭載ゲーミングノートなども
(2015/6/2 06:00)
ASUSTeK Computerの記者会見では特に触れられることはなかったが、発表会場ではASUSのゲーミングPCブランド「Republic of Gamers(R.O.G.)」のノートPCやデスクトップPC、NVIDIA G-SYNC対応の湾曲液晶ディスプレイなども展示されていたので、本稿ではそれらR.O.G.ブランドの新製品を紹介する。
ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitor
3,440×1,440ドット表示対応の34型ウルトラワイド湾曲液晶を採用するゲーミングディスプレイ新モデル。アスペクト比は21:9で、パネルの種類はIPS。ウルトラワイド湾曲液晶を採用し、NVIDIA G-SYNCに対応する製品は、R.O.G.ブランドの液晶ディスプレイとしてこれが初となる。
ゲーミング向けということもあり、スタンド部分などかなり独特なデザインを採用したり、スタンドの下部や上部後方にイルミネーションを備えるなどの特徴がある。また、OSD操作用として、ジョイスティック型のコントロール機構を採用し、OSDを直感的に操作し表示設定を変更できる点も、他にはない特徴となっている。映像入力端子はDisplayPortとHDMIを備える。
発売時期は、2015年第4四半期を予定しており、価格は未定。
ROG SWIFT PG279Q
こちらは、27型WQHD(2,560×1,440ドット)表示対応IPS液晶を採用するゲーミングディスプレイ。144Hzの高リフレッシュレートに対応し、もちろんG-SYNCをサポートする。
ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitorに比べると落ち着いたデザインとなっているが、所々にR.O.G.のブランドカラーである赤が使われているところなどは、ゲーミング向けらしい特徴となっている。
スタンド部は、高さ調節、チルト角度調節、スイベル機構、ピボット機構に対応する高機能なものとなっており、さまざまな用途に柔軟に対応できる。また、こちらにもジョイスティック型のOSD操作用コントローラが採用されている。映像入力端子は、DisplayPortとDHMIを備える。
こちらも発売時期は2015年第4四半期を予定しており、価格は未定とのこと。
ROG G751JT/JY
「ROG G751JT/JY」は、NVIDIA G-SYNCに対応する17.3型液晶パネルを搭載するゲーミングノートだ。本体デザインは既に発売済みのROG G751JTとほぼ同じで、本体サイズや重量は未発表だが、おそらくROG G751JTとほぼ同等(ROG G751JTのサイズは、416×318×20~53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg)と思われる。
液晶以外のハードウェア仕様は、CPUがCore i7(展示機ではCore i7-4870HQを搭載)、ディスクリートGPUにオーバークロック対応のNVIDIA GeForce 980Mを搭載するという。
現時点では、詳しい仕様は固まっていないそうで、第6世代Core i7を搭載する可能性もあるとのこと。発売時期や価格は未定。
ROG G20CB
2014年のCOMPUTEXで発表された、スリムゲーミングデスクトップ「ROG G20」シリーズの新モデル。12.5Lサイズのスリムケースを採用するゲーミングPCで、CPUとして第6世代Coreプロセッサを採用する点が大きな強化点となる。また、コンパクトボディながらGeForce GTXシリーズビデオカード(種類は未発表)を搭載し、ゲーミング用途にしっかり対応できる点は従来同様。
本体デザインは従来同様で、直線的で幾何学的な模様を採用するなど、見た目にも独特な雰囲気が醸し出されている。また、前面のイルミネーションも従来同様搭載するが、新たに音楽再生時にイルミネーションがレベルメーターとして動作するようになっているという。専用ユーティリティを利用し約2,000万色の中から自由に発色を変更できる点は従来と変わっていないが、新たなイルミネーションの活用方が追加されている点は面白い魅力となるだろう。発売時期は2015年第4四半期を予定しており、価格は未定。
R.O.G.コンセプトPC
こちらは、コンセプトモデルとして参考展示されていたデスクトップPCだ。電動で開閉するという奇抜な仕様のIN WIN製アルミケースを採用する点が最大の特徴で、ボタン1つでタワー型PCの側面が開き、マザーボードなどを収納するケース部分がせり上がってくる。展示機では、CPUと2枚差しされたビデオカードを水冷ユニットで冷却する構造となり、ケースや冷却液がブランドカラーの赤で統一されていることや、LEDのイルミネーションなども取り付けられており、非常に派手な印象のPCに仕上がっていた。
このコンセプトPCは、あくまで参考展示で、現時点で発売の予定などはないとのこと。ただ、こういった他にはないギミックを備えるPCは、ゲーミングPCにとって魅力の1つであることは間違いなく、できれば市場に投入してもらいたい。