イベントレポート

ASUS、R.O.G.ブランドのコンセプトPCや、G-SYNC対応湾曲液晶を発表

~G-SYNC対応液晶搭載ゲーミングノートなども

 ASUSTeK Computerの記者会見では特に触れられることはなかったが、発表会場ではASUSのゲーミングPCブランド「Republic of Gamers(R.O.G.)」のノートPCやデスクトップPC、NVIDIA G-SYNC対応の湾曲液晶ディスプレイなども展示されていたので、本稿ではそれらR.O.G.ブランドの新製品を紹介する。

ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitor

 3,440×1,440ドット表示対応の34型ウルトラワイド湾曲液晶を採用するゲーミングディスプレイ新モデル。アスペクト比は21:9で、パネルの種類はIPS。ウルトラワイド湾曲液晶を採用し、NVIDIA G-SYNCに対応する製品は、R.O.G.ブランドの液晶ディスプレイとしてこれが初となる。

 ゲーミング向けということもあり、スタンド部分などかなり独特なデザインを採用したり、スタンドの下部や上部後方にイルミネーションを備えるなどの特徴がある。また、OSD操作用として、ジョイスティック型のコントロール機構を採用し、OSDを直感的に操作し表示設定を変更できる点も、他にはない特徴となっている。映像入力端子はDisplayPortとHDMIを備える。

 発売時期は、2015年第4四半期を予定しており、価格は未定。

34型ウルトラワイド湾曲液晶採用でG-SYNCをサポートする「ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitor」
ウルトラワイド湾曲液晶採用でG-SYNCサポートはR.O.G.ブランドディスプレイ初
独特のらせん状デザインやイルミネーションを備えるスタンドを採用
スタンドの足は3本伸びている
スタンド後方にもR.O.G.ブランドロゴのイルミネーションがある
液晶右肺面側に、OSD操作用のボタンを配置。ジョイスティック型コントローラの採用で、直感的な操作を可能としている

ROG SWIFT PG279Q

 こちらは、27型WQHD(2,560×1,440ドット)表示対応IPS液晶を採用するゲーミングディスプレイ。144Hzの高リフレッシュレートに対応し、もちろんG-SYNCをサポートする。

 ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitorに比べると落ち着いたデザインとなっているが、所々にR.O.G.のブランドカラーである赤が使われているところなどは、ゲーミング向けらしい特徴となっている。

 スタンド部は、高さ調節、チルト角度調節、スイベル機構、ピボット機構に対応する高機能なものとなっており、さまざまな用途に柔軟に対応できる。また、こちらにもジョイスティック型のOSD操作用コントローラが採用されている。映像入力端子は、DisplayPortとDHMIを備える。

 こちらも発売時期は2015年第4四半期を予定しており、価格は未定とのこと。

27型WQHD表示対応のIPS液晶を採用するゲーミングディスプレイ「ROG SWIFT PG279Q」。もちろんG-SYNCに対応する
右側面から見た様子。デザインは一般的な液晶ディスプレイに近いが、所々に配色された赤が目に鮮やかだ
左側面。スタンドは高さ調節やチルト角度調節、スイベル機構が用意され、自由にポジションを調節し利用できる
ピボット機構も備え、縦画面での利用も可能だ
右側面奥にOSD操作用のジョイスティック型コントローラを配置
映像入力はDisplayPortとHDMIを用意。USB 3.0 Hub機能も備える

ROG G751JT/JY

 「ROG G751JT/JY」は、NVIDIA G-SYNCに対応する17.3型液晶パネルを搭載するゲーミングノートだ。本体デザインは既に発売済みのROG G751JTとほぼ同じで、本体サイズや重量は未発表だが、おそらくROG G751JTとほぼ同等(ROG G751JTのサイズは、416×318×20~53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg)と思われる。

 液晶以外のハードウェア仕様は、CPUがCore i7(展示機ではCore i7-4870HQを搭載)、ディスクリートGPUにオーバークロック対応のNVIDIA GeForce 980Mを搭載するという。

 現時点では、詳しい仕様は固まっていないそうで、第6世代Core i7を搭載する可能性もあるとのこと。発売時期や価格は未定。

17.3型のG-SYNC対応液晶を搭載するゲーミングノート「ROG G751JT/JY」
本体正面。片手で支えるのがやっとという重さだ
左側面。後方はかなり厚くなっている
背面。大きな排気口が見える
右側面
天板
液晶は本体後部からやや内よりで開閉する
キーボードはマクロ機能を搭載し、テンキーも用意

ROG G20CB

12.5リットルサイズのコンパクトデスクトップ新モデル「ROG G20CB」。第6世代Coreプロセッサを搭載する

 2014年のCOMPUTEXで発表された、スリムゲーミングデスクトップ「ROG G20」シリーズの新モデル。12.5Lサイズのスリムケースを採用するゲーミングPCで、CPUとして第6世代Coreプロセッサを採用する点が大きな強化点となる。また、コンパクトボディながらGeForce GTXシリーズビデオカード(種類は未発表)を搭載し、ゲーミング用途にしっかり対応できる点は従来同様。

 本体デザインは従来同様で、直線的で幾何学的な模様を採用するなど、見た目にも独特な雰囲気が醸し出されている。また、前面のイルミネーションも従来同様搭載するが、新たに音楽再生時にイルミネーションがレベルメーターとして動作するようになっているという。専用ユーティリティを利用し約2,000万色の中から自由に発色を変更できる点は従来と変わっていないが、新たなイルミネーションの活用方が追加されている点は面白い魅力となるだろう。発売時期は2015年第4四半期を予定しており、価格は未定。

本体デザインは、従来モデルと同等
上部の幾何学模様や、本体中央に赤のラインが入っている点も変わらない
背面のポート類も従来と変わっていない。内蔵ビデオカードはGeForce GTXシリーズを採用
正面イルミネーションは、音楽再生時にレベルメーターとしても動作するようになった

R.O.G.コンセプトPC

 こちらは、コンセプトモデルとして参考展示されていたデスクトップPCだ。電動で開閉するという奇抜な仕様のIN WIN製アルミケースを採用する点が最大の特徴で、ボタン1つでタワー型PCの側面が開き、マザーボードなどを収納するケース部分がせり上がってくる。展示機では、CPUと2枚差しされたビデオカードを水冷ユニットで冷却する構造となり、ケースや冷却液がブランドカラーの赤で統一されていることや、LEDのイルミネーションなども取り付けられており、非常に派手な印象のPCに仕上がっていた。

 このコンセプトPCは、あくまで参考展示で、現時点で発売の予定などはないとのこと。ただ、こういった他にはないギミックを備えるPCは、ゲーミングPCにとって魅力の1つであることは間違いなく、できれば市場に投入してもらいたい。

R.O.G.ブランドのデスクトップPCコンセプトモデル。電動でケースが開閉し、内部がせり上がるという独特のギミックを備える
こちらが正面。閉じた状態では、一般的なタワー型PCのような形状となる
右側面側。内部ケースをせり上がらせるための機構が備わっている
展示機では、CPU、2枚のビデオカードを水冷で冷却する構造を実現。ケースカラーやイルミネーションを赤で統一した非常に派手なデザインとなっていた
【動画】プロトタイプケースが開閉している様子

(平澤 寿康)