イベントレポート
CES UnveiledでIoT機器が続々と登場
~貼る体温計、貼る心拍計など、いずれもスマートフォン連携
(2015/1/5 19:13)
2015 International CESの開幕を控えた4日(現地時間)、恒例のCES Unveiledが開催された。ここ数年増加を続けている各種センサーを搭載した小型のデバイスは、「IoT」(Internet of Things)の呼称が2014年に徐々に浸透したことでさらに勢いを増しており、特にスタートアップ企業が多く出展するCES Unveiledの会場では、もっとも数の多いジャンルとなっている。その中で、特に個性的な製品を紹介する。
赤ん坊の体温を測定するシール型センサー「TEMP TRAQ」は、脇の下に貼り付けて利用する。米政府機関のFDA(食品医薬品局)への認可を申請中で、肌がかぶれにくい粘着素材を採用していると言う。シールには体温を測るサーモセンサーとBluetoothのチップが搭載されており、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンやタブレットなどで確認、自動的に記録する仕組み。
同様に貼るタイプのセンサー「AMPSTRIP」は、心拍センサーとBluetoothのチップを搭載している。こちらはトレーニングやフィットネス用途で、心臓のやや下の部分に貼ってトレーニングすることで継続的に心拍数を記録する。アプリケーション側で目標値を設定したトレーニングなどに利用する。これまでにあった同様の製品はベルトで身体に巻くスタイルが主流で、面倒だったり邪魔だったりしたが、「貼る」ことに単純化した部分がポイント。クラウドファンディングで資金を集めて5月に初期製品を出荷予定。市販製品は149ドルとなる見通し。
もう1つ貼るデバイスを紹介する。フィットネス用途の「Valedo」だ。加速度、角速度のモーションセンサーを搭載したデバイスを、体幹に当たる胸部と腰骨の部分に付けて、運動の状態を検知する。トレーニングはゲーム形式になっており、ストレッチをしたり、体をひねるなどの動作で操作する。
糖尿病の患者向けに、インスリンの投与と血糖値の測定を行なうキット「Bee」。血糖値の測定を行なう機器は本誌でもこれまで何度か紹介しているが、インシュリンの投与まで行なえるデバイスは世界初と出展者は紹介してる。
そのほか、Unveiledで目に留まったIoTデバイスは写真で紹介する。