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ASUS、デザインやUEFIを一新したIntel Z97マザーボード

Z97-DELUXE
5月11日 発売

価格:未定

 ASUSは、Intelの次期CPU“Devil's Canyon”に対応するIntel Z97/H97 Expressチップセット搭載マザーボード計16モデルを5月11日に発売する。価格は未定。

 ラインナップは、スタンダードでZ97搭載の「Z97」シリーズが6モデル、スタンダードでH97を搭載する「H97」シリーズが5モデル、高耐久でZ97を搭載する「TUF」シリーズが2モデル、ゲーミング向けを謳う「R.O.G.」シリーズが3モデル。

 いずれもソケットはLGA1150で、既存のHaswellがそのまま利用可能。メモリはDDR3となっている。

UEFIとハードウェアデザインが一新したスタンダードシリーズ

 汎用向けのスタンダードは、従来より高級感を高めたゴールド色のヒートシンクとなったほか、チップセットのヒートシンクが円形となり、Ultrabookの「ZENBOOK」シリーズと同様同心円状のヘアライン加工となった。

Z97-PRO
Z97I-PLUS
円形で、同心円状にヘアライン加工されたチップセットのヒートシンク。質感は高い

 ハードウェアの機能面では、全モデルに帯域幅10GbpsのM.2スロットを搭載し、拡張カードやSSDを装着可能。PROシリーズ以上のモデルはSATA Expressも備える。ネットワークコントローラは引き続きIntel製(I218-V)を採用し、低CPU使用率や高スループットを謳う。

 オーディオは独自回路「Crystal Sound 2」を採用。デジタルとアナログ信号を分離することでノイズ影響を抑えたほか、左右チャンネルの信号線のレイヤーを分離させることで相互干渉を抑えた。また、日本製オーディオコンデンサ、ポップノイズ防止回路などを備える。

 UEFI BIOSの画面も一新され、初心者向けの「EZ Mode」ではより多くの情報を、上級者向けの「Advanced Mode」では項目説明を下ペインに表示するようになった。ファンコントロール機能「Qfan」も強化され、OSのユーティリティ上と同様、グラフで温度に合わせて回転数を制御できるようになった。

 オーバークロックとRAIDの設定は、ウィザード式で質問に答えていくだけで設定できる「EZ Tuning Wizard」を搭載。EZ Mode画面でも、Intel X.M.Pプロファイルの適用が可能となった。また、お気に入りの項目を登録する際に項目を階層化することで分かりやすく登録できるようにした。

 OS上のファンコントロール機能「Fan Xpert」はバージョン3に進化。従来と同様、ファンの搭載場所をグラフィカルに指定することで、温度ゾーンごとの回転数制御を可視化したほか、搭載される温度センサーもVRMとチップセットを増やし、参照するセンサーの温度に応じてのファンコントロールが可能となった。

 このほか、アプリを登録して、そのアプリが起動すると自動的に設定したCPU倍率までオーバークロックをする「Turbo App」、登録アプリのネットワーク使用率優先度を設定できる「Turbo LAN」、音楽/動画ストリーミング機能「ASUS Home Cloud」などを搭載。最上位の「Z97-DELUXE」には、NFCリーダー+USB 3.0 2ポートHubとQi対応無接点充電器が付属する。

9シリーズのラインナップ
デザインを一新した
10Gbps対応のM.2スロットを搭載
PRO以上のモデルではSATA Expressを備える
SATA Expressに対応するケースも計画中だという
UEFI BIOSのデザインを一新
EZ ModeとAdvanced Mode両方が新しくなった
EZ Modeの画面。黄色をベースとしたデザインとなっている
Advanced Modeは従来とほぼ同様だが、レイアウトが少し変わっている
Qfanではグラフによるファン回転速度調節が可能に
Windows上と同じく、グラフをマウスでつまんで設定温度時のファン回転数を設定
ファンの最低速度検出と連動する温度センサーの設定も可能に
ウィザード形式でオーバークロックとRAIDの設定をする「EZ Tuning Wizard」
オーバークロックの設定
用途を選択することで、最適のオーバークロック設定を行なう
CPUのファンのタイプの選択
ウィザードの確認画面
RAIDの設定
ドライブの選択
RAIDの種類などを聞いてくる
EZ ModeでもX.M.Pの適用が可能に
お気に入り登録時の階層化表示
お気に入りの項目を登録しておけば、すぐに設定できる
Fan Xpert 3の設定
ファンの取り付け位置を設定
PWMとDCによる制御を自動検出
センサーの位置
最低回転数に落とす「Extreme Quiteモード」
オーディオ回路
日本製コンデンサの採用
Intel NICの採用
アプリケーションごとにLAN優先度を設定できる「TurboLAN」
そのほかの特徴
Z97-PRO[Wi-Fi ac]。日本で発売予定はない
Z97-A。日本で発売の予定はない
Z97-WS.日本で発売予定はない
SATA Express
動作中のZ97-DELUXE
製品名 チップセット サイズ
Z97-DELUXE(NFC & WLC) Intel Z97 ATX
Z97-DELUXE Intel Z97 ATX
Z97-PRO Intel Z97 ATX
Z97-K Intel Z97 ATX
Z97M-PLUS Intel Z97 microATX
Z97I-PLUS Intel Z97 Mini-ITX
H97-PRO Intel H97 ATX
H97-PLUS Intel H97 ATX
H97M-PLUS Intel H97 microATX
H97M-E Intel H97 microATX
H97I-PLUS Intel H97 Mini-ITX

デザイン性が向上したR.O.G.

 オーバークロック&ゲーマー向けR.O.G.シリーズだが、今回はゲーマー重視の「MAXIMUS VII HERO」、「MAXIMUS VII GENE」に加え、HEROの下位モデルとして「MAXIMUS VII RANGER」を用意した。最上位でオーバークロック向けの「EXTREME」などは、Devil's Canyonの登場に合わせて後日用意されると見られる。

MAXIMUS VII HERO
MAXIMUS VII GENE
MAXIMUS VII RANGER
HEROはVRMヒートシンクの下も赤のシルク印刷がされている
GENEも同じく赤のシルク印刷がされている
RANGERは赤のシルク印刷はないが、後述するTUFと同じチョークコイルを採用する

 このうちHEROとGENEは、基板上に赤いデザインのシルク印刷を施すなど、デザイン性が向上した。また、3モデルともに10GbpsのM.2スロットを搭載するが、SATA Expressは搭載されない。

 機能面では、一般的なキーボードでもマクロを可能にする「KeyBot」を搭載。専用チップの搭載により、ユーティリティ上からF1〜F10のキーに自分の好きな機能を割り当てられるようになった。また、電源オフ時にF11を押すと自動オーバークロック済みの状態で起動、F12を押すとX.M.Pプロファイルを適用した状態でPCを起動、Deleteキーを押すとUEFI BIOSを呼び出した状態で起動する機能を搭載する。

 USBの電圧を安定化させる「TrueVolt USB」も搭載。マザーボード上でUSB用5V電源を再生成するのではなく、ATX24ピンから取り込んだ5Vをそのまま出力することで、低ノイズや電圧降下防止を実現した。ただし、電源本体の品質に左右されることになる。

 LANポートの静電気防止機能「LANGuard」を新たに搭載。3重保護で3万Vまでの電圧に耐えるようになり、LANパーティー持ち込み時の静電気によるLANポート破損を防げるようになったほか、信号特性にも優れるという。コントローラは引き続きIntel製を採用。アプリケーションごとにLANの優先度を設定できるソフト「GameFirst III」を同梱する。

 オーディオはスタンダードシリーズと同様、分離デザインを採用。コンデンサーはELNAブランドのオーディオコンデンサを採用。独自のアンプ「Sonic Sence」を採用し、フロントパネル出力でインピーダンス150Ωのヘッドフォンまでサポートするほか、FPS、Racing、Combat、Sportの4つに最適化したモードを備え、本体のボタンまたはユーティリティ上から切り替えられる。ゲーム中の足音や銃声の方向を可視化する「Sonic Radar II」も同梱する。

 このほか、VRMを底面からも放熱する機構を採用。GENEではMini PCI Expressスロット、別基板のサウンド回路「SupremeFX Impact II」などを搭載する。

赤のシルク印刷によるデザイン性の向上
R.O.G.シリーズの特徴
電源オフ状態でF11/F12/Deleteキーを押すとさまざまな機能が有効となる
どんなキーボードでも好きな機能を割り当てられる
KeyBotのユーティリティ
電源の5Vを直接出力する「TrueVolt USB」
3重の静電気保護「LANGuard」
アプリケーションごとのLAN優先度を設定する「GameFirst III」
オーディオ回路のノイズ対策
独自のアンプ「Sonic Sence」
MAXIMUS VII GENEの特徴
製品名 チップセット サイズ
MAXIMUS VII HERO Intel Z97 ATX
MAXIMUS VII RANGER Intel Z97 ATX
MAXIMUS VII GENE Intel Z97 microATX

温度とファンを管理する専用プロセッサを搭載するTUF

 高耐久を謳うTUFシリーズは、迷彩色をヒートシンクやカバーの一部に採用するなど、よりミリタリー色を高めた。ATXモデルの「SABERTOOTH Z97 MARK1」はSATA Expressを搭載。一方M.2スロットは非搭載となっている。microATXの「GRYPHON Z97」は、国内ではThermal Armorなし版しか用意されず、別途Armorを単体発売する予定もない。

SABERTOOTH Z97 MARK1
Thermal Armorなしの「MARK2」も用意されるが、日本では発売されない
GRYPHON Z97
Thermal Armor付きの「GRYPHON Z97 ARMOR EDITION」は、日本では発売されない

 SABERTOOTHでは12個の温度センサーと9個のファン端子を管理するために、独自の処理プロセッサ「TUF ICe」を搭載。これによりCPUに一切負荷をかけずに管理できるようになった。背面の吸入ファンは「Dust de-Fan」と呼ばれ、逆回転に対応することでホコリを外部に排出できるようになった。この逆回転をするタイミングや時間などを指定できるユーティリティも用意する。

 温度とファンを管理する「Thermal Rader」はバージョン2となり、ASUS製のGeForce GTX 700シリーズビデオカードのファンを制御する機能が加わった。また、表面に凹凸を設けることで表面積を13.5%向上させ、これによって放熱性を高めた「TUF New Alloy Chokes」を採用する。

 このほか、米国国防総省のMilitary StandardをクリアしたMOSFETや日本製チタンコンデンサを始めとする高耐久部品の採用、VRMのエアフローを整えたりビデオカードの熱から基板を保護したりする「Thermal Armor」、基板の歪みと放熱性を高めるバックプレート「TUF Fortifier」の採用は旧モデルから踏襲する。

ファン/温度管理専用プロセッサ「TUF ICe」
逆回転する「Dust de-Fan」
Dust de-Fanの設定画面
12個の温度センサーと9個のファンコネクタ
Thermal Rader 2では対応ビデオカードのファン制御も可能に
ビデオカードファンの設定画面
「TUF New Ally Chokes」の特徴
「Thermal Armor」
高耐久部品
製品名 チップセット サイズ
SABERTOOTH Z97 MARK1 Intel Z97 ATX
GRYPHON Z97 Intel Z97 microATX

(劉 尭)