イベントレポート
【CES Unveiled編】スマートフォン連携、センサーデバイスが続々と登場
~定番のデジタルヘルスは、肌ケアや歯磨きなどにも進出
(2014/1/7 00:35)
CES Unveiledの会場には、2013年に続いて、さまざまなセンサーを搭載してスマートフォンとの連携を目指す機器や、センサーそのものを用途に合わせて製品化する動きが見られた。詳細はあらためてレポートすることにして、速報としてこれらの機器を写真を中心に紹介していく。
2013年は個人向けの気象観測機を出展していた仏netatmo。国内でも代理店から2013年秋に製品が出荷され、年末になって公開データによる共有気象情報がWebで参照可能になった。ちなみに筆者も自宅に設置している。欧米向けにはほかにもサーモスタットなどを出荷しているが、今回は女性向けのアクセサリーを展示した。名称は「June」で、ブレスレット型のデバイス。UVセンサーが内蔵されており、日光の下で紫外線をどれだけ浴びているかモニターできる。iPhoneやAndroid向けのアプリと接続してデータを蓄積し、お肌のケアについてアドバイスをする。北米では第2四半期に99.99ドルで出荷予定。
Zeppが展示したスポーツ向けのセンサーデバイスは、野球、ゴルフ、テニス向けの製品がある。野球とテニスはグリップに、ゴルフは手袋に取り付けてプレイ。バットやクラブの軌跡、速度などを加速度、角速度といった複数のセンサーで記録する。連携したiOSデバイスを使って、3Dモデルであらゆる角度から自分のスイングを見たり分析したりできるという。3月頃にApple Storeにて149ドルで発売予定とのこと。スタッフは日本をはじめとするアジアの国々で人気が高い野球を推していたが、ユーザー層を考えれば、ゴルフの方が話題を集められるかも知れない。
国内でもサービスを開始しているスマート決済の「Square」。周辺機器大手のGriffinは専用のケースを用意した。カードリーダはオーディオジャックに差し込むためそのままでは回転しやすいが、専用の形状にすることで、しっかりと固定できる。また使用しない際には背面に収納できる工夫が施されている。Squareのリーダは2世代目となり、より薄いタイプが製造されていて、これはその薄いタイプに対応したケースということになる。
Reebokが発表した「CheckLight」。スポーツサイクルをはじめ、スポーツ全般で起きうる頭部へのダメージを記録するセンサーだ。デバイス部分を薄いキャップに入れ、その上でヘルメットなど必要な装備をする。例えば自転車での落車事故などの際に「どの程度の衝撃がどの角度からどこへ何度当たったか」というデータが記録され、治療や救命措置などに役立てようとするもの。LEDライトの点滅や点灯で、本人が気が付いていない場合でも、後方から確認できる。
2013年末には不幸にも元F1ドライバーのミハエル・シューマッハ氏がスキー中に事故に遭ってしまったが、まさにそうした事故に備えるデバイスと言えるだろう。