イベントレポート

Xperia Xシリーズ実機写真レポート

~新たなコミュニケーションを提案するXperia新製品群を発表するソニー

記者会見に登壇した、ソニーCEOの平井一夫氏

 既報記事にあるとおり、ソニーモバイルコミュニケーションズは、MWC 2016に合わせてXperiaスマートフォン新モデル「Xperia X」シリーズ3モデルを発表。MWC 2016初日となる2月22日(現地時間)に、MWC 2016会場内のソニーモバイルブースで記者会見を開催し、Xperia Xシリーズに加えて、新たなコミュニケーションを提案するXperiaブランドの新製品群を発表した。本稿では、そちらの記者会見の様子に加えて、ソニーモバイルブースで展示されていたXperia Xシリーズの実機写真や、新Xperia製品群を紹介する。

スマートフォンは今後もソニーにとって重要な製品

 発表会では、まずソニーCEOの平井一夫氏が登壇。平井氏は、「ソニーは、スペック強化により機能的な価値を高めるだけでなく、感情に訴える価値を高めるような、革新的な製品やサービスを今後も提供します。TVの美しい映像や、ヘッドフォンのクリアなサウンドと同じように、ソニーはスマートフォンでも日々の生活の質を高めるような製品をお届けしていきます。スマートフォンやその他のコミュニケーションデバイスは、ソニーにとって非常に重要な製品であり、今後も機能や心を動かす価値、革新的な機能を追求していきます」と述べ、ソニーとして今後も変わらずスマートフォン分野に注力する姿勢を示した。

 続いて、ソニーモバイル社長兼CEOの十時裕樹氏が登壇し、新製品を発表するとともに、そのコンセプトなどを説明した。

 十時氏は、平井氏同様、今後もスマートフォンなどのコミュニケーションデバイスに注力していく姿勢を示しつつ、「コミュニケーションデバイスを、よりパーソナライズし、優れた知能や機能を備える、ユーザーの能力を高めるツールへと進化させていきます。高度な先端技術を磨き、それを取り込むことで、新たなユーザー体験を実現します。そして、人々をコミュニケーションで繋ぎ、寄り添い、支援するデバイスやサービスを提供します」と述べ、これまでのスマートフォンにとどまらない、新たなコミュニケーションを形成する新Xperia製品群を紹介した。

平井氏に続いて登壇した、ソニーモバイル社長兼CEOの十時裕樹氏
十時氏は、コミュニケーションデバイスとして位置付けられた新Xperia製品群「Xperiaスマートプロダクツ」を発表
新スマートフォン「Xperia X」シリーズも発表された

Xperiaスマートプロダクツ

Xperia Ear

 新Xperia製品群は、「Xperia スマートプロダクト」と名付けられ、利用者や家族、友人などと新しいコミュニケーションを提供する製品として位置付けられている。発表された製品は全部で4製品で、最初に紹介された「Xperia Ear」のみ発売が決定しており、他の3製品は製品化や発売時期未定の参考展示として紹介された。

 Xperia Earは、スマートフォンと接続し、片耳に装着して利用するBluetooth接続のヘッドセットだが、単なるヘッドセットではなく、さまざまなコミュニケーション機能を備える点が特徴。耳に装着すると、天気やニュース、今日のスケジュールなどを音声で読み上げたり、ボイスコントロールによって通話や検索、ナビゲーションなども行なえる。これにより、ハンズフリーでスマートフォンを介したコミュニケーションが可能としている。2016年夏以降にグローバルでの販売を予定しており、日本での発売は未定。

Xperia Eye

 首からストラップでぶら下げたり、衣服などに装着してハンズフリーの写真撮影が可能なコンパクトカメラデバイス「Xperia Eye」。ソニーが誇るカメラやセンシング技術を小型ボディに凝縮し、魚眼レンズを搭載することで半天周(180度)の写真を撮影できる。Xperia Eyeの特徴は、顔認識機能や音声認識機能などを駆使して自動でシャッターを切る「インテリジェントシャッター」を搭載している点。衣服などに装着しているだけで、家族や友人を自動で認識してシャッターが切られるため、自然な表情の写真を撮影できるという。

Xperia Projector

 「Xperia Projector」は、テーブルや壁などにプロジェクタで映像を映し出すとともに、映し出された映像を指や声でジェスチャー操作できるという、コミュニケーションツール。テーブルに写真を表示し、家族で写真を楽しみつつ指で写真を拡大したりできる。家族や友人との楽しいコミュニケーション空間を提供するデバイスとして位置付けられている。

Xperia Agent

 「Xperia Agent」は、ユーザーの声に反応し、小型プロジェクタで情報を自動で表示したり、かわいい動きや声でアシストするというエージェントデバイスだ。小型のロボットとは異なり、人とのコミュニケーションやアシストを重視し、より便利で快適な生活を提供するデバイスとのこと。

Xperia Agentの動作デモの様子

 その後十時氏は、これらXperiaスマートプロダクツに続いて、最新スマートフォン「Xperia X」シリーズを発表(製品の詳しい仕様はこちらの記事を参照してもらいたい)するとともに、「我々は、今後も革新的な挑戦を続けていきます。そして、繰り返しになりますが、人々をコミュニケーションで繋ぎ、寄り添い、支援するデバイスやサービスを提供します」と述べ、記者会見は終了した。

Xperia Xシリーズ実機写真

 ここからは、新スマートフォンXperia Xシリーズの実機を写真で紹介する。

Xperia X
Xperia X Performance
Xperia XA
Xperia Z5との比較
左はXperia Z5、右はXperia X
左はXperia Z5、右はXperia X Performance
左はXperia Z5、右はXperia XA
Xperia X PerformanceとXperia Xの比較
液晶面。左はXperia X Performance、右はXperia X
背面。左はXperia X Performance、右はXperia X
Xperia Xシリーズ3機種の比較
液晶面。左からXperia X Performance、Xperia X、Xperia XA
背面。左からXperia X Performance、Xperia X、Xperia XA
下部側面。左からXperia X Performance、Xperia X、Xperia XA
Xperia XおよびXperia X Performanceで技適マークを確認
Xperia X Performance
Xperia X

(平澤 寿康)