イベントレポート

オーディオアンプのMarshallが手がけたスマートフォン「London」

〜オーディオファン向けのこだわりがちりばめられた製品

「London」

 オーディオアンプなどを手がけるMarshallは、CES 2016のプレビューイベントである「Unveiled」にて、自社製スマートフォン「London」を展示している。すでに2015年7月に発表されているものだが、日本のユーザーにはなじみが薄いと思われるので紹介しよう。

 オーディオ機器メーカーだけあり、Londonは単にブランドやロゴを着せただけのスマートフォンではなく、オーディオファンに向けたカスタマイズがなされている。まず、全体的なデザインは、マットブラックのごつごつとした筐体や、真鍮製ボタンでMarshallアンプを彷彿とさせる。

 オーディオ面では、Hi-Fiオーディオチップを搭載し、より重厚な低音を奏でられるデュアルスピーカーを内蔵。また、ステレオヘッドフォンジャックを2つ搭載しており、2つのヘッドフォンを繋ぐことができる。その際、独自アプリにより音量はそれぞれ個別に設定可能。スマートフォンの音量は、普通+/-の2つのボタンで操作するが、Londonでは、回す度にカチカチとクリック感のある本体側面のダイヤルで操作するあたりもこだわりを感じさせる。S/N比は120dB。

 本体上面中央にある「Mボタン」を押すと、独自のプレーヤーアプリが起動し、音楽を再生できる。フォーマットはMP3やMP4、AACのほかロスレスであるFLACにも対応する。

 ノイズリダクション付きステレオマイクも内蔵しているほか、44KHz/16bit/4チャネルレコーディングアプリ「LoopStack」がプリインストールされており、ちょっとしたレコーディングにも対応できるという。

Marshallアンプを彷彿とさせるデザイン。白いマジックテープは展示の固定用に付けられているもの
上面両端に2つのヘッドフォン端子。真ん中にあるのはMボタン
右側面に音量ダイヤルを装備
背面カバーを開けたところやバッテリにもMarshallのロゴが入るこだわり

 主な仕様は、Snapdragon 410(1.2GHzクアッドコア)、メモリ2GB、ストレージ16GB、720×1,280ドット4.7型IPS液晶、Android 5.0.2を搭載。インターフェイスは、microSDカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.1(aptX対応)、200万画素前面カメラ、800万画素背面カメラ、Micro USBなどを装備。

 バッテリ容量は2,500mAhで、動画で7時間、音楽で55時間の再生が可能。本体サイズは70.25×140.45×9.45mm(幅×奥行き×高さ)、重量は145g。米国での価格は499ドル。

 昨今はスマートフォンの差別化が難しくなってきている中、MarshallのようにCPUや液晶などとは違うところで独自の技術やブランドを持つ企業がその強みを生かした製品でユーザーを惹きつけていくということが増えるのかもしれない。

(若杉 紀彦)