イベントレポート

TGS 2015、今年もやっぱりVRがアツい。順番待ち必須の体験デモ

~東プレのPS/2やゲーミングキーボードも展示

Oculus Riftの体験会では「Crescent Bay」が使用されていた

 17日から開催された東京ゲームショウ2015(TGS 2015)の初日ビジネスデーも、昨年(2014年)と同じくヘッドマウントディスプレイによるVR体験が盛況だった。特にソニー・コンピュータエンタテインメントのブースでは先日正式名称が発表されたProject Morpheus改め「PlayStation VR」が出展されており、人だかりが途切れることがないほどの注目ぶりを見せていた。

ソニーのブースでは「PlayStation VR」のデモが行なわれていた
展示されていたProject Morpheus改め「PlayStation VR」

 そして、VRと言えばOculus。Oculusのブースでは「Oculus Rift」とサムスン「Gear VR」の一般体験会がそれぞれ実施されていた。整理券を配布して数時間ごとに区切っての順番待ちとなっていて、筆者はOculus Riftを体験すべく整理券を受け取りにいったのだが、午前中ながら整理券には開始時間は15:30からと書かれており、かなり間が空いてしまった。さらに整理券の配布終了後はキャンセル待ちで列をなしていたぐらいだ。後日も同じような形式で整理券が配布されるか分からないが、Oculus RiftまたはGear VRを試してみたい人は早めにブースを訪れた方がいいだろう。

 さて、今回のOculusデモ体験で用意されていたのは「Unite 2015 Tokyo」のイベントレポートでお伝えしたDK2からリフレッシュレートなどが向上した「Crescent Bay」だった。デモ用の個室に案内されると、中には確認用ディスプレイとイス、そしてXboxコントローラなどが置かれている。装着はガイドの方が全てしてくれるので、初体験の筆者でも特に迷うことはなかった。Oculusに画面が出たら8点ほどあるゲームの中からプレイしたいものを選択する。筆者は宇宙空間でFPS視点の戦闘機を操るEVE: Valkyrieをやってみた。どのゲームもデモは数分で終わってしまうので、ノンビリとプレイせず画面をむちゃくちゃ動かすなど、あらゆる動作を確認しておきたい。

「Crescent Bay」
デモ体験用の個室には操作用にXboxコントローラも置かれている
装着面側
筆者のオッサン面をお見せするのは恐縮なので、親切なガイドのお姉さんに装着していただいた
残念ながらOculus Touchコントローラを使ったデモは行なわれていなかった

 そのほか、Oculusのブースではリコーの360度カメラ「THETA S」を使ったVR体験も用意。Gear VRとセットで使うようになっており、THETA Sで撮影した360度の静止画を楽しめる。実際にブースにいる筆者を軸に撮影してもらい、Gear VRから自分の真後ろまでばっちり撮影できている360度の写真を眺めさせてもらった。もちろんムービーを撮ることもでき、外部から提供されるコンテンツではなく、自分で作ったものを楽しめるというのが本製品のウリとなっている。

OculusのブースではGear VRの体験会も行なわれており、Galaxy S6 edgeも展示されていた
リコーの360度カメラ「THETA S」。撮影した静止画/動画をOculusといったVRデバイスで楽しめる
THETA Sで撮影した360度の写真はGear VR使って即座に見られる

 会場には静電容量キーボードで有名な東プレも出品していた。2016年2月発売予定の新製品として超静音タイプのテンキーレスキーボード「NG310S」を展示。筐体はブラックで、キーはグレーで配色された渋めのデザインだ。静かな東プレキーボードの中でも屈指の静音性で、東プレユーザーの筆者が実際に操作してみても、その音の小ささが分かるほどだった。そしてPS/2キーボード愛用者に朗報のPS/2フルキーボード「108P-S」も展示されていた。実は東プレではPS/2キーボードを販売終了していたとのことで、その後あまりにも多くの個人/企業ユーザーから復活要望があったため、新製品として投入するに至ったとのこと。業務だけでなく、ゲーマーの愛用者が多いという話しだった。

東プレの超静音キーボード「NG310S」
PS/2キーボード復活を望むユーザーの声に応えて投入する「108P-S」

 また、COMPUTEX 2015で展示していたゲーマー向けキーボードの「TYPE HEAVEN」のほか、256段階で入力スイッチの長さを決められるキーボードも展示。TYPE HEAVENは2016年発売予定とのことで、価格は2万円前後で売られている同社のフルキーボードとほとんど変わらないという。後者については現在も鋭意開発中で登場時期は未定。価格はTYPE HEAVENよりも高くなってしまうそうだ。

COMPUTEX 2015で展示されていたゲーミングキーボードの「TYPE HEAVEN」は2016年に登場予定
右CTRLキーの横にFnキーが用意されており、特定のキーと組み合わせることでLEDの配色を変えられるほか、キーの入力位置(検知する深さ)を4段階(1.5/2/2.5/3mm)で設定できる
こちらもCOMPUTEX 2015で展示。キー入力位置を何と256段階で設定でき、キーボードをアナログ入力的に使用可能にする製品。現在鋭意開発中とのこと
デモではキーを強く打つと大文字に普通に打つと小文字という使い分けや、音楽作成ソフトで鍵盤を叩く強さとして認識させていた
F1~F2キーでモードを選択。「MOUSE」を押すとキーボードからマウスカーソルを操作でき、「game」を押すと何とキーボードがゲームパッド(Xboxコントローラ)として認識される
MSI、EIZO、SteelSeriesによる合同ブース

 PC系のメーカーとしては、昨年に引き続きMSI、EIZO、SteelSeriesによる合同出展が行なわれていた。MSIは日本では東京ゲームショウ 2015が初公開という14型のゲーミングノート「GS40」を展示。仕様はCore i7-6700HQ、GeForce GTX 970M、SSD+HDD、Killerシリーズの有線/無線LANなどハイスペックがウリ。重量は1.6kgと同社のゲーミングノートの中でもかなり軽い部類に入る。これ以外にもGPUに未発表のQuadroを搭載したワークステーションノートや、Corsairとのコラボによる水冷クーラー搭載ビデオカードなどを展示していた。

14型のゲーミングノート「GS40」
ゲーミングノートにしてはかなり薄い。それでもGPUはGeForce GTX 970Mだ
排気口部分。ここもイメージカラーの赤で塗られている
ワーク-ステーション向けに「WT72」と「WS60」の2機種を11月に投入する
まだ未発表のQuadroシリーズを搭載しており、型番も不明だった
Corsairの水冷ユニットを備えた「GTX 980 Ti EA HAWK」。名前の通りGeForce GTX 980 Tiを搭載。日本での発売日は未定
こちらもGeForce GTX 980 Ti搭載カードだが、限定販売となる特別カラーの「GTX 980 Ti Golden Edition」。10月発売予定とのこと
GTX 980 Ti Golden Editionの背面は金属プレートで覆われており、「LIMITED EDITION」という刻印を見ることができる

 EIZOは今冬発売予定としている27型IPSパネルでFreeSync対応/144Hz動作のゲーミングディスプレイ「FORIS FS2735」の実機展示を行なっており、高速描画においてティアリングが発生していないことや、スマートフォンから画面プリセットの設定確認などを見ることができた。興味深かったのは明るさなどを変えるための操作用物理インターフェイスがディスプレイの背面に用意されていたことで、ユーザーはディスプレイの下から手を入れて操作を行なえる。一見やりづらそうに思えるが、上下左右操作のためにジョグボタンが配置されており、どのボタンを触っているか直感的に分かるようになっていた。今冬発売ということだが、担当者いわく2015年以内には発売予定のようだ。

FreeSync対応で144Hz動作の27型IPS液晶「FORIS FS2735」を展示。2015年内に発売予定
iOSおよびAndroid OSを使って画面プリセットの設定などが行なえる
画面のチルトやピボットをサポートするが、手前と奥に動かすためのスイベルは非対応。スタンドの大型化とコスト増を避けるためという
背面にある画面設定用のインターフェイス。左から2番目のボタンがジョグ形式になっており、上下左右に動かすことができる

 合同出展のSteelSeriesは今回お披露目となるような新製品は用意されていなかったものの、先日発表があった日本法人の立ち上げについて担当者と話すことができ、「これまでは日本で大々的なプロモーション活動をできていなかった部分を改善できるようになった。これからはSteelSeriesをどんどんアピールしていく」というSteelSeriesの本格展開を期待できるコメントをいただけた。

SteelSeriesのデバイスは最近登場したものから、定番のものまで幅広く展示している
合同ブースにはユニットコムのゲーミングPCブランド「LEVEL ∞」のPCも展示されていた

 そのほか、PC系のメーカーとしては、ロジクールやアイ・オー・データ機器も出展しており、ロジクールでは大きなブースを利用し、プロゲーマーへのインタビューや使用デモを行なっている。

最新ヘッドセットのG933を展示。11月に発売予定とのことで、価格は24,000円前後になるようだ
最新のゲーミングキーボードやマウスを多数展示し、実際にゲームを動かして使用感を体験できるようになっていた
日本では特に売れているという小型形状マウスのG303/302
マウスコンピューターの「G-Tune」シリーズも展示。動作確認用のデモPCとして稼働している

(中村 真司)