イベントレポート

ASUS、薄型2-in-1「Transformer Book Chi」3モデルを発表

〜最小の8.9型はドッキング時でも750g

 ASUSは米ラスベガスで記者会見を開催し、2014年6月のCOMPUTEX TAIPEIで公開した薄型2-in-1「Transformer Book Chi」シリーズを正式に発表した。COMPUTEXで公開された12.5型液晶搭載搭載の「Transformer Book T300 Chi」に加え、10.1型液晶搭載の「Transformer Book T100 Chi」、8.9型液晶搭載の「Transformer Book T90 Chi」と全3モデルが発表された。

Transformer Book T300 Chi

 2014年のCOMPUTEX TAIPEIで公開された、12.5型液晶を搭載する2-in-1モバイル。タブレットのサイズは、317.8×191.6×7.6mm(幅×奥行き×高さ)となっており、12.5型液晶搭載のWindowsタブレットとして世界最薄としている。タブレットの重量は720g。

 付属のキーボードドックはサイズが317.8×191.6×8.9mm(同)で、重量が725g。ドッキング時には、サイズが317.8×191.6×16.5mm(同)、重量が1,445gとなる。なお、COMPUTEXでの発表時には、高さがタブレット単体で7.3mm、ドッキング時で14.3mmとされていたが、その時よりもやや厚くなっている。

 タブレットとキーボードドックはマグネットによる装着で、液晶面を内側だけでなく外側に向けてドッキングさせることも可能となっている。そのため、クラムシェルスタイルだけでなく、スタンドスタイルやドッキングさせた状態でタブレットモードとして利用可能だ。ロック機構は備えないため、着脱はタブレットを引き抜くだけと簡単。その反面、しっかりとは固定されない。それでも、ドッキング時にタブレット側を持って持ち上げてもキーボードドックが落ちることはなかったため、よほど乱暴に扱わなければ問題はなさそうだ。キーボードはBluetooth接続となる。

 液晶の表示解像度は、WQHD(2,560×1,440ドット)とフルHD(1,920×1,080ドット)の2モデルが用意され、パネルの種類はどちらもIPS方式を採用。発色性能はNTSC比72%と、MacBook Airより優れるとのこと。

 また、搭載CPUもCore M-5Y71またはCore M-5Y10の2種類が用意される。内蔵ストレージは64GBまたは128GBのSSDを採用。製品の仕様は表にまとめたとおりで、搭載CPUやメモリ容量、液晶解像度などスペックの異なる複数のモデルが用意されることになる。価格はWQHD液晶搭載モデルが799ドルから、フルHD液晶搭載モデルが699ドルから。発売時期は2015年第1四半期で、日本でも発売を予定しているとのこと。

【表】Transformer Book T300 Chi仕様
CPU Core M-5Y71/Core M-5Y10
メモリ LPDDR3-1600 2GB/4GB
液晶 12.5型IPS液晶
表示解像度 2,560×1,440ドット/1,920×1,080ドット
グラフィックス Intel HD Graphics 5300
ストレージ 64GB/128GB SSD
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS
カメラ 200万画素前面カメラ
OS Windows 8.1
サイズ(幅×奥行き×高さ)
タブレット 317.8×191.6×7.6mm
キーボードドック 317.8×191.6×8.9mm
タブレット+キーボードドック 317.8×191.6×16.5mm
重量
タブレット 720g
キーボードドック 725g
タブレット+キーボードドック 1,445g
Transformer Book T300 Chi。12.5型のWQHDまたはフルHD液晶を搭載する
キーボードドックとドッキングした状態では、高さは16.5mmとなる
ドッキング時左側面。キーボードドック側に見えるMicro USBポートはBluetoothキーボードの充電用だ
ドッキング時背面
ドッキング時右側面
タブレット天板はラバーコーティングされており、滑りにくくしっかりグリップできるが指紋の痕が目立つ
キーボードドック底面もラバーコーティングとなっている
ヒンジは120度ほどまで開く
キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチはゆったりしており、クリック感もしっかりしていてなかなか扱いやすい。タッチパッドはクリックボタン一体型だ
タブレットとキーボードドックはマグネットで固定される。ロック機構はなく、タブレットを上に引き抜くことで簡単に分離可能
2本のガイドピンの存在で、マグネットだけでもまずまずしっかり固定される
タブレット下部側面
タブレット左側面。左右側面にステレオスピーカーを搭載する
タブレット上部側面
タブレット右側面
キーボードドックには、液晶を外側に向けて装着しスタンドスタイルで利用することも可能だ
左側面にボリュームボタンとWindowsボタンがある
右側面には、ヘッドフォン/マイク共用ジャック、Micro HDMI、Micro USB 3.0ポートを配置
タブレット底面側にmicroSDカードスロットを配置
タブレット用の専用ケースも用意。底面にマグネットで装着し利用する
ケースは背面で折り曲げるとスタンドにもなる
ケースは4色用意される

Transformer Book T100 Chi

 こちらは、10.1型液晶搭載モデル。T300 Chi同様、薄型タブレットとキーボードドックの組み合わせで、タブレットとしてもクラムシェルノートとしても利用できる。10.1型と小型の液晶を採用しているため、本体サイズはタブレットが265×174.5×7.2mm(幅×奥行き×高さ)、キーボードドックドッキング状態で265×174.5×13.2mm(同)と、T300 Chiよりも一回り小さくなっている。重量は、タブレット単体で570g、ドッキング状態で1,080g。

 ドッキング機構はT300 Chiとほぼ同じで、マグネットで固定する仕様となっている。ロック機構がなく、液晶面を内側と外側どちらの向きに装着できる点も同様で、クラムシェルスタイルやスタンドスタイルで利用できる。また、キーボードがBluetooth接続となっている点も同様だ。

 液晶の解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)で、IPS方式のパネルを採用。CPUはCore MではなくAtom Z3775を採用しており、メモリは1GBまたは2GB。ストレージは32GBまたは64GBのeMMCを採用する。バッテリ駆動時間は約10時間。詳しい仕様は表にまとめた通りで、価格は399ドルから。こちらも発売時期は2015年第1四半期で、日本でも発売を予定している。

【表】Transformer Book T100 Chi仕様
CPU Atom Z3775
メモリ 1GB/2GB
液晶 10.1型IPS液晶
表示解像度 1,920×1,200ドット
グラフィックス Intel HD Graphics
ストレージ 32GB/64GB eMMC
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS
カメラ 200万画素前面カメラ/500万画素背面カメラ
OS Windows 8.1
サイズ(幅×奥行き×高さ)
タブレット 265×174.5×7.2mm
キーボードドック 265×174.5×6mm
タブレット+キーボードドック 265×174.5×13.2mm
重量
タブレット 570g
キーボードドック 510g
タブレット+キーボードドック 1,080g
Transformer Book T100 Chi。10.1型WUXGA液晶を搭載する
タブレットは高さ7.2mm、キーボードドックは高さ6mで、ドッキング状態では13.2mmとなる
ドッキング状態での左側面。タブレット左右側面にステレオスピーカーが搭載される
ドッキング状態での後方
ドッキング状態での右側面
タブレット天板はT300 Chi同様ラバーコーティング
キーボードドック底面もラバーコーティングで、指紋の痕が目立つ
液晶ヒンジはこちらも120度ほどまで開く
キーボードはこちらもアイソレーションタイプ。ピッチはT300 Chiより狭まるが、タッチタイプは問題なく行える
こちらもマグネットでの固定で、簡単に分離可能だ
スタンド形状での利用も可能
左側面にはMicro USBポートとヘッドフォン/マイク共用ジャックを配置。キーボードドックのMicro USBはBluetoothキーボードの充電用だ
左側面上部にボリュームボタンとWindowsボタンを配置
右側面には、microSDカードスロットとMicro USB 3.0ポート、Micro HDMI出力がある
タブレット背面に500万画素のカメラを搭載

Transformer Book T90 Chi

 8.9型と最も小さな液晶を搭載するモデル。着脱式キーボードドックが付属する2-in-1仕様となっており、クラムシェルスタイルやタブレットスタイルで利用可能。液晶サイズが最小のため、フットプリントは241×137mm(幅×奥行き)と3モデル中最も小さい。ただし、高さはタブレットが7.5mm、キーボードドックドッキング時で16.5mmと、T300 Chiとほぼ同等。フットプリントが小さいこともあって、他のモデルに比べてやや分厚く感じる。

 重量は最も軽く、タブレットとキーボードドックを合わせても750gと1kgを大きく下回っており、携帯性に優れる。また、スタイラスペンに対応する点も特徴となっている。キーボードがBluetoothとなっている点は、他の2機種と同様だ。

 スペックは、10.1型モデルのT90 Chiに近く、搭載CPUやメモリ、ストレージ、無線機能などはほぼ同等となっている。ただし、液晶解像度は1,280×800ドットと、シリーズで唯一フルHD未満となっている。とはいえ、8型または9型液晶を搭載するWindowsタブレットとしてはほぼ標準的な解像度で、液晶サイズを考えるとそれほど大きな問題はないと感じる。詳しい仕様は表にまとめた通りで、価格は299ドルから。他の2モデル同様に発売時期は2015年第1四半期で、こちらも日本で発売を予定しているという。

【表】Transformer Book T90 Chiスペック
CPU Atom Z3775
メモリ 1GB/2GB
液晶 8.9型IPS液晶
表示解像度 1,280×800ドット
グラフィックス Intel HD Graphics
ストレージ 32GB/64GB eMMC
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS
カメラ 200万画素前面カメラ/500万画素背面カメラ
OS Windows 8.1
サイズ(幅×奥行き×高さ)
タブレット 241×137×7.5mm
キーボードドック 241×137.5×9mm
タブレット+キーボードドック 241×137.5×16.5mm
重量
タブレット 400g
キーボードドック 350g
タブレット+キーボードドック 750g
Transformer Book T90 Chi
1,280×800ドットの8.9型IPS液晶を搭載。タブレット単体で400gとまずまずの軽さだ
ドッキング状態で重量は750g。3機種中最も軽い。天板はこちらもラバーコーティングとなっている
ドッキング時の正面。高さはタブレットが7.5mmで、ドッキング時は16.5mmとなる
ドッキング時左側面。他の2機種に比べてやや厚く感じる
ドッキング時背面
ドッキング時右側面
こちらも液晶ヒンジは120度ほどまで開く
ヒンジ部にタブレットを挟んで利用する感覚となっている
他の2機種と異なり、装着部にはガイドピンがなく、位置を決めにくい
キーボードは他の2機種よりピッチが狭くなり、タッチタイプはやや窮屈な印象
専用のスタイラスペンでの操作や手書き入力にも対応している
左側面には、ヘッドフォン/マイク共用ジャックとmicroSDカードスロットを配置。キーボードドックにはBluetoothキーボード充電用のMicro USBポートがある
タブレット右側面にはMicro USBポートを配置。左右側面にステレオスピーカーも搭載
タブレット上部側面にボリュームボタンとWindowsボタンを配置する

(平澤 寿康)