【COMPUTEX 2012】
【ASUS詳報編】さまざまなプラットフォームの製品が「Transformer」化
〜11.6型から世界最大18.4型までのフルHDハイブリッド製品と2画面ノート

会期:6月5日〜6月9日(現地時間)
会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



 台湾ASUSTeKはCOMPUTEX開幕前日となる4日(現地時間)に製品発表会を開催した。そこで発表された数多くの製品は、これまでAndroidタブレットのブランドで展開されてきた、タブレット/キーボード着脱式製品「Transformer」シリーズの流れを汲むWindows 8機だった。さらに、発表会の最後には天板の両面に液晶を備えた2画面ノートまで登場した。

 今回発表された製品を順番に紹介しよう。なお、いずれの製品も細かな仕様や、発売日、価格情報は公開されていない。また、基本的に報道陣が自由に触れることはできなかったが、全ての製品が実動していた。

 「Transformer AiO」は、その名が示すとおり、液晶パネル部分が着脱式で、単体でタブレットとなるのだが、AiO、すなわちAll-in-One(液晶一体型)となっている。そのため、液晶のサイズはなんと18.4型で、発表会で説明を行なった同社会長のジョニー・シー氏は、やや自嘲気味に本製品を「世界最大のタブレット」と表現した。

 本製品は基本的に他の液晶一体型同様据え置きで使うが、前述の通り液晶部分を取り外してタブレットとしても使える。もちろんそのサイズ上、屋外に持ち運んで使うものではなく、家の中で場所を移してリラックスして動画を楽しむといった使い方が想定されている。タブレット背面には収納式スタンドがあるので、自立できる。液晶の解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。

 本製品はそのギミックだけでもユニークだが、実はこの製品はハイブリッドOSという特徴もある。液晶部分には、ARMプロセッサとAndroidが入っており、単体でAndroidタブレットとして利用できるのだが、ベースステーションには第3世代Core i7+Windows 8が入っており、その画面をリモート表示して、あたかもWindows 8タブレットのようにも使うことができるのだ。さらに、液晶をベースに戻した状態でも、本体のボタンを押すだけでいつでもWindowsとAndroidを切り替えられる。

ジョニー・シー会長 最初ベールがかかっていたTransformer AiOを紹介 続けざまに、液晶を外してみせた
液晶は自立可能 ベースステーションにCore i7+Windows 8が入っているが、液晶にはARM+Androidが搭載
右側面。液晶にはUSBやmicroSDスロット、ベースステーションには光学ドライブ 左側面。液晶にはスイッチ類、ベースステーションにはUSB、SDカードスロット、音声入出力など 背面。HDMI入力やTVアンテナ端子もある

 「Tablet 810」は、Transformerシリーズと同じような11.6型の液晶着脱式ノートで、OSがWindows 8となっている。もちろんプラットフォームはx86で、CPUは次世代Atomを採用する。

 液晶パネルはIPS+で解像度は1,366×768ドット。特徴として、ワコムのセンサーを内蔵し、タッチだけでなくデジタイザによる操作も可能となっている。このほか、メモリ2GB、ストレージ64GBを搭載。ぱっと見はTransformerシリーズと似たデザインだが、以降の製品も含め、ノートスタイルで使うときにユーザーの視線からヒンジが見えないデザインになっている。本体の厚さは8.7mm。

 インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、800万画素背面カメラ、200万画素前面カメラ、USB×2に加え、NFCを装備。また、加速度センサー、照度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、GPSを内蔵する。

Tablet 810。次世代Atom+Windows 8 液晶は取り外せる 右側面
左側面 展示機の実演はなかったがデジタイザも対応 概要

 「Tablet 600」は、ARM版Windows 8であるWindows RTを搭載する製品。おそらく本製品はWindows RT搭載機として正式発表される世界初の製品でであり、また報道陣の目と鼻の先で実動するWindows RT機が披露されるのもこれが初と思われる(これまでステージ上などででのデモはあった)。

 主な仕様は、Tegra 3、メモリ2GB、ストレージ32GB、1,366×768ドット表示対応10.1型IPS+液晶を搭載。本製品も液晶は着脱できる。本体の厚さは8.35mmで、重量は520g。

 インターフェイス類は、Tablet 810とほぼ同じで、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、800万画素背面カメラ、200万画素前面カメラ、USB、NFC、加速度センサー、照度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、GPSを内蔵する。

Tablet 600 液晶を外したところ
左側面 右側面

 液晶着脱製品のトリとして紹介されたのが「Transformer Book」だ。本製品はTransformerブランドだが、OSにはWindows 8を採用する。Tabletシリーズとの区別方法について、特にシー氏から説明はなかったが、後述するとおりハイエンドな仕様となっていることで、このブランドを与えたものと思われる。

 CPUはTabletシリーズがAtomなのに対し、Transformer Bookは、第3世代Core i7を搭載可能。液晶は11.6/13/14型IPSの3種類が用意されるが、いずれも解像度はフルHD。また、ディスクリートGPUとしてGeForceも内蔵する。ストレージは、HDD+SSDで、Intel SRTを利用するものと思われる。

Transformer Book 液晶を閉じたところ 裏面
液晶を外したところ 右側面 左側面

 そして、最後に披露されたのが「TAICHI」(タイチ)だ。本製品は、他の製品と違い、液晶は分離しない。その代わり、天板の背面にも液晶パネルがある2画面ノートなっている。

 背面の液晶をOFFにしているときは、ガラスコーティングの天板にしか見えないが、状況に応じて、背面もONにできる。逆に、天板を閉じた状態で背面だけ表示させて、タッチ操作でタブレットのように扱うことも可能。液晶のサイズは11.6型と13.3型の2種類があり、いずれも両面ともタッチ操作とフルHD表示に対応する。

 画面の切り替えやON/OFFはホットキーで操作。従来のPCで2画面にすると、ミラー表示か拡張表示となるが、本製品では、独立したデスクトップを表示させ、(実用性があるかどうかは別として)同時に異なる操作を行なうこともできる。

 このほか、SSD、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bang & Olufsen ICEpowerオーディオなどを搭載する。

TAICHI 通常、背面はガラスデザインのように見えるが こちらにも液晶を内蔵している
左側面 右側面 モックではなくすでに動作している
通常のノートPCとしても使えるし 第三者に背面を見せてプレゼンもできる たたんで背面液晶だけをオンにすればタブレットとして使える

(2012年 6月 5日)

[Reported by 若杉 紀彦]