2010年10月22日にWindows 7の発売から1周年を迎えたのを記念し、10月23日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で、ユーザー向けイベント「Windows 7博覧会(通称:セブン博)」を開催した。
東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催された「Windows 7博覧会(通称・セブン博)」。会場は前回に続き立ち見ができる盛況ぶり | 今回のイベントはWindows 7発売1周年を記念したものとなっている |
同イベントは、2009年10月24、25日に、Windows 7の発売にあわせて第1回目を開催。発売直後の、Windows 7の最新機能を紹介するイベントとして、黒山の人だかりとなった。
今回のセブン博では、「Windows 7の世界は、1年間でこんなに変わった」といった切り口から、Windows 7によって広がる新しい世界を紹介。Windows 7の機能紹介のほか、Windows Liveのデモストレーションを実施。また、Windows 7を搭載した新製品や、シナリオ体験コーナーなども用意された。
午後2時と午後3時40分のスペシャルステージでは、Windows Liveのキャラクターである「マイクロまいこ」の“実写版”が初めて一般ユーザーの前に登場して、Windows Liveの新機能を紹介。さらに、Office 2010との連動機能を紹介するのにあわせて、10月22日に復活した冴子2010が突然登場し、復活後初となるPowerPoint 2010のデモストレーションを行なった。
マイクロまいこは、「Windows Liveは、HotMailやMessengerによるコミュニケーション、SkyDriveやフォトギャラリーといった共有機能、Essentialによる写真やムービーを簡単に管理できるという特徴がある」と説明。「中でも私のお気に入りは、Messengerとフォトギャラリー。Windows Liveを利用することで、探し出したい写真がすぐに探し出せるため、管理がしやすい」などと解説した。また、「今後は店頭でのセミナーなどでみなさんにお会いしたいです」と呼びかけた。
冴子2010は、「久しぶりなので緊張している」と言いながらデモストレーションを開始。マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部Office製品マーケティンググループ・飯島圭一エグゼクティブプロダクトマネージャーの「6月までは冴子先生になるための努力をしてきた期間だったが、卒業をしたことで、これからはしっかりとOffice 2010の良さを伝えていく役割に進化した」という言葉通り、約4カ月ぶりのPowerPoint 2010のデモストレーションは堂々としたものだった。
メインステージに登場したマイクロまいこと冴子2010 | Windows Liveのデモストレーションを行なうマイクロまいこ実写版(右)と、マイクロソフトの内河恵氏 | Windows Liveのすばらしさを説明するマイクロまいこ |
復活後、初のデモストレーションを行なう冴子2010 | ステージ終了後に2人で考えたという「HAPPY WIN道ズ」のポーズを特別に披露してくれた |
【動画】「HAPPY WIN道ズ」のポーズ |
午後3時からの「女子自作パソコン部、パソドルと遊ぼう」では、インプレスのDOS/V POWER REPORTの連載でもお馴染みの女子自作パソコン部の部員と、パソドルの☆ぴよひな☆が登場。さらに、午後4時40分からは、タレントの川村ゆきえさんをスペシャルゲストに「Windows スペシャル トークライブ」を開催した。
「女子自作パソコン部、パソドルと遊ぼう」で登場した女子自作パソコン部と、パソドルの☆ぴよひな☆(右)さん。 | マイクロソフトの森洋孝エグゼクティブプロダクトマネージャーのWindows Liveで提供されるフォトギャラリーの新機能などに関心していた3人 |
2年前に購入したWindows Vista搭載PCを利用しているという川村ゆきえさんに、マイクロソフトコンシューマー&オンラインマーケティング本部エグゼクティブプロダクトマネージャーの森洋孝氏が、Windows 7の新たな機能とWindows活用術を説明。マルチタッチ機能などを自ら操作した川村さんは、「簡単に楽しく操作ができることにはびっくりした」と答えていた。
タレントの川村ゆきえさんが登場した「Windows スペシャル トークライブ」 | タレントの川村ゆきえさん | 実際にマルチタッチを操作して、その使い勝手の良さに感動していた |
展示スペースでは、シナリオ体験コーナーが用意され、「HAPPY WIN道ズ」をテーマに、家庭でパパとママを中心として、デジカメの写真の活用などを通じて楽しむ「パパママ WIN道ズ」、就職活動に利用する提案を行なう「就活 WIN道ズ」、ビジネスでの利用提案を行なう「オシゴト WIN道ズ」の3つのシナリオを紹介。「機能を紹介するのではなく、マイクロソフト製品同士を連携させながら、こういうとき、こういう場所で、使えるかも、と思わせるヒントを紹介することで、日常生活がもっと楽しく、便利にできる提案を行なった」(マイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部マーケティングコミュニケーションズ本部・新保将部長)という。
また、マイクロソフト製品タッチ&トライコーナーでは、Internet Explorer 9、Windows Liveを体験できるようにしたほか、最新PC体験コーナーでは、Windows 7を搭載した最新PCを展示。とくに秋冬モデルから一気に搭載が増えるWindows 7 Professionalを前面に押し出し、「I'm Professional」のキーワードとともに一斉に展示した。
Watch PCコーナーでは地デジPCの体験コーナーを用意。キッズPCコーナーでは、オンキヨーのスレートPC「TW317A5」、東芝の「CM1」のほか、日本ヒューレット・パッカードの「HP TouchSmart 310PC」と学生向けノートアプリケーション「Touch Apps Digital Pen Note」などを参考展示。教育利用における提案などを行なった。さらに、会場では、数量限定で発売される「Windows 7 1周年記念優待パッケージ」の箱も披露された。
そのほか、富士フイルムと連携した富士フィルムフォトサービスコーナーでは、冴子2010とマイクロまいことのバーチャルスリーショット写真が撮影できるサービスを実施。アンケートに答えるとプレゼントがもらえる抽選会では、XBox 360やI'M A PCのTシャツ、タンブラーなどの賞品を用意した。
キッズPCコーナーの様子 | キッズPCコーナーでは組立キットモデルも展示。パソコンの構造が学べる |
富士フイルムのフォトサービスコーナー | ここでは、バーチャルでマイクロまいこと冴子 2010とのスリーショットが撮れる |
セブン博でアンケートに答えるとXBox 360などが当たる | 一等賞の賞品となったXBox 360 |
秋葉原カフェソレールで開催された「DSP版Windows 7感謝祭 秋の自作祭り」 |
一方、この日は、秋葉原のカフェソラーレを会場に、「DSP版Windows 7感謝祭 秋の自作祭り」が行なわれており、高橋敏也氏や清水理史氏によるセミナーなどのほか、イベント参加店舗を7店舗以上まわりスタンプを集めるスタンプラリーも実施された。
マイクロソフトのコンシューマー&オンラインマーケティング統括本部コンシューマーWindows本部長兼ウィンドヴズライブ本部長の藤本恭史氏は、「セブン博は、昨年に続いて2回目の開催となるが、1年に1度、こうした形で直接、ユーザーの声を聞き、また、最新の機能を直接見ていただける場を作ることには大きな意味がある。会場では500件以上のアンケートを得ており、これを製品づくりやマーケティングに反映していく考え。これからもユーザーの声をもとに進化させていく。また、オンラインでは体感できないような機能説明やシナリオ提案を行なうことで、Windows 7の良さをより身近に感じてもらえたのではないかと考えている」とした。
(2010年 10月 25日)
[Reported by 大河原 克行]