イベントレポート

Corsair、PCケースやマウスなどのコンセプトモデルを展示

~ミニタワー型ハイエンドゲーミングPC「CORSAIR ONE」実機も

 Corsairは、COMPUTEX TAIPEI 2017開催に合わせてPCケースやゲーミングキーボード、マウス、メモリモジュールなどの新製品やコンセプトモデルを発表し、会場近くのホテルで展示した。

Concept Slate

Concept Slate

 「Concept Slate」は、“未来のスーパータワーPC”をコンセプトに、最強のシステムを搭載できるケースとして設計。全面をスモーク強化ガラスで覆うことで、独特の落ち着いた雰囲気となっており、マザーボードやビデオカード、空冷ファンなどのLEDイルミネーションも非常に映えるようになっている。

 また、側面パネルは横に開く構造となっているため、内部メンテナンスも容易となるように考慮されている。サイズは非常に大きく、重量も非常に重いが、圧倒的な存在感を示す“魅せるPC”用として話題となりそうだ。なお、コンセプトもセルのため、発売時期などは未定だ。

側面はスモーク強化ガラスで覆われている。また左側面パネルは簡単に開けられ、メンテナンスも容易だ
前面
スモークガラスは落ち着いた印象に見えるが、内部LEDイルミネーションの光を際立たせ、見た目の印象をより華やかなものにしてくれる

Concept Zeus

 「Concept Zeus」は、ワイヤレスマウスとマウスパッドの組み合わせのコンセプトモデル。最大の特徴となるのが、ワイヤレス給電機能「Qi」をサポートしている点。マウスパッド右上にQiの給電機能を搭載し、ワイヤレスマウスに対してワイヤレスで給電でき、バッテリを充電できる。もちろんQi対応スマートフォンなどの充電も可能で、Qi非対応スマートフォンを充電するためのUSB Qiアダプタも付属するという。

 ワイヤレスマウスは、ケーブルが操作を邪魔することがないという利点がある反面、不意にバッテリ切れが襲うことがあるという欠点がある。特にゲーミングマウスでは、マウスのバッテリ切れは即対戦ゲームでの敗戦に繋がってしまう。

 しかし、Concept ZeusならQiによってワイヤレスでいつでも簡単に充電が行なえるため、ワイヤレスマウスの欠点を補ってくれる。マウスの仕様は非公開だが、こちらもワイヤレスゲーミングマウスの新しい形として注目の存在となりそうだ。

ヤイヤレスマウスとマウスパッドのコンセプトモデル「Concept Zeus」
ワイヤレスマウスの仕様は非公開
マウスパッド右上にQi準拠のワイヤレス給電機能を内蔵
給電部にマウスを置くだけでバッテリの充電が可能。バッテリ切れ知らずで利用できる
Qi対応スマートフォンの充電も可能
USB Qiアダプタを利用すれば、Qi非対応スマートフォンの充電も可能だ

K68

 「K68」は、ゲーミングキーボードの新モデル。Cherry MX RedまたはBlueを採用する、フルメカニカルキーボードだが、最大の特徴となるのがIP32準拠の防沫防塵対応となっている点だ。実際に、大量の水滴をかけた状態で展示されていたが、その程度の水滴は全く問題がないという。誤って飲み物をこぼしたとしても、すぐに拭えばほぼ問題ないという。また、内部に埃も侵入しにくいため、キー入力トラブルも起きにくいとのこと。

 もちろん、100%アンチゴースト、フルキーロールオーバーなど、ゲーミングキーボードに求められる性能はしっかりサポート。米国での販売価格は100ドル前後で、2017年6月上旬発売予定。

IP32準拠の防沫防塵対応ゲーミングキーボード「K68」
キーはCherry MX RedまたはBlue搭載モデルを用意。100%アンチゴースト、フルキーロールオーバー対応
見にくいが、大量の水滴がかかっても問題なく利用可能。誤って飲み物をこぼしても安心だ

CORSAIR ONE

 CORSAIR ONEは、2017年3月に発表された、スタイリッシュなミニタワーケースを採用するハイエンドゲーミングPC。詳しい仕様はこちらの記事のとおりで、CPUおよびGPUともに水冷システムでの冷却を採用するとともに、天頂部に設置するファンのみで効率的に冷却を行なうことで、ハイエンドクラスの性能とコンパクトさ、優れた静音性を実現している点が大きな特徴。米国では既に販売が開始されているが、今回実機が展示されていたので、写真で紹介する。